投稿日:2022.2.9
電動歯ブラシの選び方
皆様こんにちは
歯科衛生士の加藤です。
以前から数回に渡りむし歯予防についてお話をさせて頂きましたが今回も予防シリーズということでお話をさせて頂きたいとおもいます。
今回は
『電動歯ブラシについて』お話させて頂きます
皆様は
電動歯ブラシについてどこまで知っていますか?
市販されている電動歯ブラシは色々な種類がありますがそれぞれの特徴に分けて3種類に分類されます。
電動歯ブラシの種類
・電動歯ブラシ
・音波式歯ブラシ
・超音波式歯ブラシ
以上の3つです
では、さっそくそれぞれの特徴をご説明したいと思います。
電動歯ブラシ
振動数:1分間に3千~7千回の振動数
ブラシ部が左右振動したり回転振動して汚れを磨くものがあります。振動だけで汚れや歯垢(プラーク)を取り除きます。実際に歯ブラシの毛先があたった所の歯垢(プラーク)は取り除く事は出来るのですが、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)などを綺麗に磨く事は難しいと思われます。
また価格は比較的安価で千円台くらいの物も販売されています。
音波歯ブラシ
振動数:1分間に2万~4万回の振動数
ブラシの振動でプラークを除去します。ここは電動歯ブラシと同じですが大きく違う所は名前の通り音波歯ブラシは音波を発すると言うところです。
ブラシの首の部分がモーターで左右に細かく振動することで、口の中に泡や水流が発生し歯垢除去を助ける役目を果たし、ブラシの届きにくい歯の間などの歯垢除去能力が高める効果があります。
また音波がお口の中の細菌同士のつながりを破壊してくれるというメリットもあります。
音波の振動を利用するので普通の歯ブラシのように腕を振らずに、歯にブラシを数秒程当てて位置を変えていくような磨き方をする必要があります。逆に大きくブラシを横に動かしながら歯を磨こうとすると磨き残しが発生してしまいますので少し注意が必要です。
超音波歯ブラシ
振動数:1分間に120万回以上の超音波振動を発する
振動数が音波を超える「超音波歯ブラシ」
ブラシの振動高い振動数となっています。超音波式ではブラシから発生する超音波の微振動で口内菌の連鎖を破壊する効果が謳われていますが、ブラシの振動が音波式よりも細かいため、こちらは電動ブラシや音波ブラシと違いやゴシゴシと手磨きをする動作が必要になります。
『電動歯ブラシ』の注意点
・歯磨剤の選択について
普通の手で磨く歯ブラシに比べてかなりの振動であることから歯面に強く当てたり研磨剤の多く入った歯みがき粉を使用したりすると歯の表面を傷つけたり、知覚過敏を引き起こしてしまう原因になることもあります。
またその振動で必要以上に泡がたつので磨けてないのに磨いた気になり結果磨き残しが出来てしまうこともあります。
電動歯ブラシを使う場合は電動歯ブラシ専用の歯磨剤もしくは低研磨、低発泡の歯磨剤等を使う事を推奨します。
このように電動歯ブラシは種類によってそれぞれ特徴が異なりますので目的やお口の中の状況に応じてご自身に合った電動歯ブラシを選んで頂きたいです。
そして大事なのは正しい使用法で歯磨きをして頂くことです。
間違った使い方をされますといくら機能が良い歯ブラシを使っても歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことが出来ません。
電動歯ブラシをお使いの方がいらっしゃいましたら先ずご自身の電動歯ブラシが電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシどの種類になるのか一度ご確認して頂きちゃんと正しい使用方法で使えているか確かめてみられることをおすすめ致します。
また歯磨きの事でお困りがございましたらお気軽にお声かけください。