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投稿日:2022.7.2

矯正治療中にも注意!虫歯になりにくいおやつ選び

こんにちは!博多矯正歯科KITTE博多院です。
おやつに甘いものが無性に食べたいと思うことがありますよね。
チョコレートやキャラメル、ケーキなどの甘いおやつは多くの人に好まれていますが、虫歯になりやすい傾向があります。
虫歯を予防する上で、どのようなおやつを選択するかが重要です。
今回は「矯正治療中にも注意!虫歯になりにくいおやつ選び」についてご紹介します。

虫歯ができるメカニズム

むし歯の原因は、主に「細菌(ミュータンス菌)」「糖質」「歯の質」の要素が組み合わさり、さらに「時間の経過」が加わる4つの要素によって引き起こされます。そのため、だらだらと食べ続けるような不規則な食習慣は、口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯が起こるリスクが高くなります。
以下に、一般的な虫歯ができる仕組みについてご説明します。

プラークの形成

プラーク 歯石

口の中には多くの細菌が生息しています。その中でもミュータンス菌と呼ばれる細菌が、食べ物に含まれる糖質(ショ糖)を養分にして増殖し、プラーク(歯垢)を形成します。プラークはネバネバとした粘着性があり、うがいでは取り除くことができません。

酸の発生

酸性 歯 ph

プラーク中の細菌が炭水化物や砂糖を代謝すると、酸が発生します。これにより、口腔内のpHが酸性に傾きます。

エナメル質の脱灰

脱灰

細菌が出す 酸によって歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出し、歯の表面のエナメル質が溶け、微小な穴や溝が歯の表面にできます。これが虫歯の初期段階です。

虫歯の進行

虫歯 進行 大きさ

さらに歯の脱灰が進むと、次は歯の象牙質に達します。象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、酸による溶解が進みやすく、虫歯の進行が速まります。
虫歯が象牙質に達すると、神経に刺激が伝わり、しみたり痛みを引き起こすことがあります。歯の内部にある歯髄(神経)が感染すると、歯髄の機能が失われ、歯の質が低下します。結果的には、歯が欠けたり、抜け落ちたりする可能性があります。

虫歯になりやすいおやつ

  1. 砂糖多く含んでいるお菓子類

虫歯菌が好むショ糖(スクロース)が成分の砂糖が多く含まれている甘いお菓子は、口内の酸の生成を促進し、虫歯の原因菌が増殖する可能性があります。

(例)アイスクリーム・クッキー・菓子パン

  1. 粘着性の高いおやつ

キャラメルやグミなど、粘着性の高いお菓子は歯の表面に付着しやすく、口の中に残りやすいため、虫歯の発生を促進する可能性があります。

(例)キャラメル・グミ・チョコレート・キャンディー・あんこ

  1. 飲み物にも要注意
    ジュースやスポーツドリンクにも糖質が多く含まれているため、頻繁な飲用は虫歯のリスクを高めます。また、飲み物の中でも酸っぱいと感じるものや炭酸飲料は酸性が強い(=pHが低い)ため、虫歯のリスクがあります。汗をかく時期にはスポーツドリンクを飲む事が増えると思いますが、水分補給は無糖のお茶や水を飲むことがおすすめです。

(例)ジュース・スポーツドリンク・炭酸飲料

虫歯になりにくいおやつ

  1. 砂糖が少ないもの

自然の甘みの野菜や果物は、加工されたお菓子と比べて糖分が少ない傾向があります。そのため、虫歯のリスクが低く、歯の健康を保つために適したおやつと言えます。さらに、野菜や果物に含まれる食物繊維は、噛むことで歯の表面をきれいにし、唾液の分泌を促進します。
また、お菓子の中でも低糖質のものや、砂糖不使用のものは虫歯になりにくいためおすすめです。

(例)果物(りんご)・野菜(キュウリ・人参・芋)・砂糖不使用のビスケット

  1. チーズ・乳製品

チーズや乳製品に含まれるカルシウムやリン酸は歯の再石灰化を促進し、虫歯を予防します。また、チーズを食べることで口の中の酸性度がアルカリ性に中和されるため、虫歯のリスクが低減します。
ただし、牛乳に含まれる乳糖は、摂取後に口の中が酸性になることがあります。
牛乳を摂取した後はうがいをすることや、水や無糖の飲み物を飲むことがおすすめです。
また、砂糖を使っている加工品ではなく低糖質のものや、無加工のものを選ぶようにしましょう。

(例)チーズ・牛乳・ヨーグルト

  1. よく噛んで食べるもの

アーモンドやピスタチオなどのナッツ類は、歯の噛む力を高めるだけでなく、唾液の分泌を促進します。唾液が多く分泌することで虫歯の予防に役立ちます。

(例)おせんべい・するめ・ナッツ類

虫歯になりにくい砂糖・なりやすい砂糖

①虫歯になりにくい砂糖

◎キシリトール

キシリトール

キシリトールは、口腔ケアや健康に関連するさまざまな製品で使用される天然由来の甘味料です。甘みがありながら、糖のような代謝を行わず、さらに歯の健康にプラスの効果をもたらすことが知られています。適切な使用法を守りながら、口腔ケアや虫歯予防に取り入れてみてください。
ただし、キシリトールを摂取する際には、過剰摂取はお腹がゆるくなるなどの不快感を引き起こす可能性があるため、一度に摂りすぎないように注意しましょう。

 

【その他の虫歯になりにくい甘味料】

  1. アスパルテーム
  2. マルチトール
  3. 還元水飴
  4. オリゴ糖

②虫歯になりやすい砂糖

◎ショ糖(スクロース)
虫歯になりやすい砂糖はショ糖(スクロース)です。ショ糖はブドウ糖と果糖に分解される2糖類で、白砂糖やグラニュー糖の主成分であるため、一般的に様々な食品に使われています。
ミュータンス菌はこのスクロースを材料にしてプラークを形成させるため、「虫歯菌の栄養分」であると言えます。
甘いお菓子や飲み物には白砂糖やグラニュー糖が多く使われているため、食べた後にはきちんと歯磨きをして虫歯予防をすることが大切です。
また、この砂糖はカロリーが高いため、食べすぎると肥満にもなりやすく、生活習慣病になるリスクも高くなります。

 おやつの食べ方にも注意が必要です!

虫歯になりにくいおやつを選ぶだけでなく、食べ方も重要です。特に「ダラダラ食べ」は要注意です。おやつを長時間食べ続けると、口の中に甘い成分が長く滞在し、虫歯の原因となる菌が酸を分泌して歯を溶かす可能性があります。
先程ご紹介した「虫歯になりにくいおやつ」であっても、糖分がゼロではないことを覚えておきましょう。おやつを楽しむ際は、適量を意識して一度に食べるよう心がけましょう。

矯正治療中にはどんなおやつがおすすめ?

矯正治療中には、口の中に矯正装置が装着されるため、ワイヤーやブラケットの周りにも汚れが残りやすく、さらに虫歯予防に気をつける必要があります。
矯正装置は、硬い食べ物や、装置に挟まりやすいもの、粘着性のあるものは装置が外れる原因になることがあるため、注意が必要です。
また、治療が完了した後で装置の周りが虫歯になっていると、せっかく歯並びがきれいになっても残念ですし、治療も長引いてしまいます。
矯正治療中でも食べやすく、虫歯になりにくいおやつや食べ方をご紹介します。

 

  • キシリトールはタブレットにする
  • りんごや野菜などは小さく刻むまたはスムージーにする
  • おせんべいやクラッカーなどの硬いものは小さくして食べる
  • ゼリー、プリン、ヨーグルトなどの歯にくっつきにくいものを選ぶ

虫歯を予防するために大切なこと

虫歯になりにくいおやつを選ぶことも大切ですが、食べた後は口の中のケアを忘れずに行いましょう。時間がない時には軽くうがいをするだけでも効果があります。
リラックスタイムやおやつとして楽しむ際は、食べ物によっては虫歯のリスクが高まることを意識して、無理に我慢せずに、適切な食べ方や食べた後のケアを心がけることが大切です。甘いものをだらだら食べ続けると、虫歯はもちろんですが健康面でも問題が起こる可能性があります。食事やおやつを楽しむ際は、メリハリのある食習慣や、口腔ケアを怠らずに行うことが大切です。
また、定期的に歯科検診を受けることや、歯科医院でのクリーニングを受けて予防することも効果的です。

まとめ

虫歯になりやすいおやつには、ショ糖を成分とする白砂糖が多く使われているお菓子や、その中でも歯にくっつきやすい粘着性の高いもの、口の中に残りやすいものなどがあります。これらのおやつを食べる際は、適量を意識し、だらだらと長く食べ続けることを避けるように注意して、食べた後のケアを十分に行うようにしましょう。
今回ご紹介した虫歯になりにくい食べ物や、キシリトールを使った商品を間食に選ぶこともおすすめです。ただし、虫歯になりにくいおやつであっても、もちろん食べ過ぎには注意が必要です。

 

また、歯並びが悪い場合、歯磨きが十分にできないことがあります。そのため、矯正治療によって歯並びを改善し、口腔ケアを容易にすることも虫歯予防の一環となります。
バランスの良い食事や口腔ケア、歯科医院での定期的なクリーニングを行うことで、お口の健康を維持するように心がけましょう。
矯正治療をご検討の方は、いつでもご予約を受け付けておりますので、お気軽にご予約ください。ご予約はこちら

 

 

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