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投稿日:2023.3.11

高いのには理由がある!?裏側矯正についてメリットデメリットもご紹介

こんにちは!博多矯正歯科KITTE博多院です。
近年、歯並びを改善するための治療方法として、裏側矯正がますます注目され、人気が高まっています。裏側矯正は、口を開けたり笑ったりしてもブラケット装置がほとんど見えないため、口元を気にせず治療を受けることができます。しかし、裏側矯正の治療費は高額になることが一般的です。
今回は裏側矯正の治療費が高い理由について詳しくご説明します。

矯正治療の種類と特徴

全体的な歯列の矯正治療には、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。

ワイヤー矯正には表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正などがあります。以下に矯正治療の種類と特徴についてご説明します。

ワイヤー矯正

◎表側矯正

表側矯正

一般的によく知られているワイヤー矯正であり、歯の唇側にブラケット装置を取り付け、ワイヤーで歯を引っ張ることで歯を移動させます。長い歴史を持つ歯列矯正です。

 

◎裏側矯正

裏側矯正

裏側矯正は、「舌側矯正」や「リンガル矯正」とも呼ばれており、歯の裏側(舌側)の位置にブラケットを取り付けるため、口の中のブラケット装置がほとんど見えません。ワイヤー矯正の中では最も装置が目立たないため、特に見た目に配慮したい方に人気が高い治療方法です。

 

◎ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル

目立ちやすい上の歯列は歯の裏側に、目立ちにくい下の歯列は歯の表側にブラケット装置が取り付けられます。

装置の装着部位が半分が舌側であることから「ハーフリンガル」と呼ばれます。

装置の目立ちにくさと全体の裏側矯正よりも費用が抑えられることがこの治療のメリットです。

 

マウスピース矯正

マウスピース

透明なプラスチックのマウスピースを使用して歯を移動させる歯列矯正です。

取り外し可能な装置であるため、取り扱いは患者様本人が行います。

主に軽度から中等度の歯並びの治療に適しています。

矯正治療の治療費について

当院では、裏側矯正が最も選ばれている人気が高い治療方法ですが、一般的に他の矯正治療と比べて、やや高額になる傾向があります。

矯正治療は治療期間が長いため、装置の特徴や見た目の影響、治療方法の特徴などを理解し、納得いく治療を選ぶことは治療のモチベーションの維持にも繋がります。そのため、治療方法を選ぶ際には、事前に治療内容について詳しい説明を受け、自身の症状やご希望に合った方法を検討することが大切です。

全体矯正を行った場合の一般的な治療費は以下の通りです。

 

<全体矯正の治療費>

 

表側矯正 60万円〜150万円
ハーフリンガル矯正 80〜150万円
裏側矯正 110万円〜180万円
マウスピース矯正 80万〜100万円

 

裏側矯正の治療費が高い理由

①高い技術や知識が求められるため

装置を取り付ける際に、歯の裏側は位置的に見えにくく、知識や経験がなければ容易に行うことができません。また、装置同士の距離が狭くなり、ワイヤーの調整にはより高度な技術を必要とします。

そのため、矯正治療に特化した専門医でないと施術が難しい場合があります。

さらに、不正咬合の重症度によっても治療費が異なる場合があります。

②オーダーメイドの装置を作成するため

費用が高くなる理由として、表側矯正とは歯に装着する装置が異なる点が挙げられます。フラットな唇側の歯面とは異なり、舌側の歯の形状は人によって違いが大きいため、その患者様に合わせたオーダーメイドの装置を作る必要があります。

そのため、同じワイヤー矯正でも表側に比べて装置の作成費用や人件費のコストが異なります。

以前ご紹介したセットアップモデル(精密な歯の模型)の記事でも詳しくご紹介しています。⇒裏側矯正に必要不可欠なセットアップモデル

③治療時間が長くなるため

裏側の歯面にブラケットを装着させることは、高度な技術が必要な処置であるため、装置の取り付けやワイヤーの調整、交換には時間がかかります。そのため、1回の治療時間が長くなり、治療の費用も高くなります。

裏側矯正の魅力とメリット

裏側矯正は、見た目に配慮しつつも、歯並びを効果的に改善できる治療方法です。

また、周囲の人から気づかれずに治療を受けられるため、人と接する機会が多い職業の方や、学生生活を送る若い世代など、幅広い年齢層にニーズがあります。

さらに、裏側矯正には見た目が目立たないだけでなく、歯の内側は唾液が多いため虫歯や歯周病になりにくいことや、出っ歯の治療に適しているなど、多くのメリットがあります。

また、ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べて治療期間が短いため、短期間で目立たずに治療を終えたい方には裏側矯正がおすすめです。

さらに3〜6ヶ月程度で歯列が整ってくると、歯並びの心配はほとんどなくなります。その後は、装置も目立たず、外見上は矯正していない人とほとんど変わりません。

そのため、治療費が高くても、その効果に見合う価値があると考えられます。

【裏側矯正のメリット】

  • 周囲に気付かれずに矯正治療ができる
  • 口の中を傷つけにくい
  • 適応できる症例が多い
  • 出っ歯の改善に適している
  • 虫歯や歯周病のリスクが低い
  • 治療期間が短い

 裏側矯正のデメリットと注意点

裏側矯正のデメリットとしては舌の位置に装置がくるため、慣れるまでは滑舌がしにくいことや、自分での歯磨きが難しいことなどが挙げられます。

しかし、どの矯正方法を選んだとしても装置に慣れる必要があります。

また、歯磨きの方法や滑舌のトレーニングなど、歯科医院からサポートを受けることもできます。お困りの際にはいつでも担当医やスタッフにご相談ください。

【裏側矯正のデメリット】

  • 治療費が高い
  • 滑舌が悪くなる
  • 歯磨きなどのセルフケアが難しい

裏側矯正の治療費を抑える方法

費用 矯正料金

お支払い方法にもいくつか種類があるため、患者様のライフスタイルに合った方法を選んでいただくことができます。

以下に費用を抑えることができるお支払い方法や注意点についてご紹介します。

◎デンタルローンを利用する

大きな金額を一度に支払うことが難しい場合は、デンタルローンを利用することで費用を分割して支払うことができます。

◎トータルフィー制度を利用する

トータルフィー制度では、治療費の総額が最初に決まります。そのため、支払いの手続きが簡素化され、追加の費用が発生することがありません。歯科医院によって利用できないこともあるため、事前に確認しましょう。

◎医療費控除を申請する

医療費控除は矯正治療でも対象となる場合があります。例えば子どもの発育を阻害する不正咬合の治療や、大人の場合でも、噛み合わせ機能の回復などを目的とした治療は申請の対象となります。

申請のためには症状の説明や診断書が求められる場合があります。

◎決められた通院頻度を守る

矯正治療では、歯を移動させるために定期的なワイヤー調整が必要です。通院頻度が遅れると、治療が長引き、追加料金が発生する可能性があるため、注意が必要です。また、装置が外れているなどの不具合がある場合も、放置しておくと治療の延長に繋がってしまいます。そのため、矯正装置の不具合を感じた場合にも、早めに担当の歯科医師に見てもらうようにしましょう。

まとめ

矯正治療の中でも裏側矯正の費用が高い理由は、技術的な難しさや、患者様に合わせた装置の作製や調整にかかる手間と時間、そして専門的な知識や経験が必要とされることにあります。

裏側矯正は、口元の見た目を大きく変えないだけでなく、虫歯になりにくいことや、出っ歯の治療がしやすいなど、デメリット以上に多くのメリットがあります。そのため、他の治療法と比較してやや高額になりますが、費用対効果があると考えられており、多くの患者様に選ばれています。

今回ご紹介した、分割のお支払いができるデンタルローンや、治療費の総額を最初に決められるトータルフィー制度、医療費控除などを当院でもご利用いただけます。お気軽にご相談ください。歯列矯正に関する疑問やご相談があれば、ぜひ一度ご連絡ください。

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