投稿日:2023.6.12
歯並びはスポーツにどう影響する?
スポーツと歯並び、この2つは一見無関係に思えるかもしれませんが、実は深い関係があることをご存知でしょうか?
実は、スポーツ競技において歯並びや噛み合わせが正常であることは、非常に重要な意味を持っているのです。
今回は、歯並びがスポーツに与える影響についてわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
歯並び・噛み合わせが悪いとスポーツ時にどうなる?
では、歯並びや噛み合わせが悪いと、スポーツでどのような影響をもたらすのでしょうか?起こり得る具体的なリスクは、以下の通りです。
●口腔内の損傷リスクが高まる
歯並びや噛み合わせに問題があると、競技中歯や粘膜に外傷を負うリスクが高まります。
特に、外傷リスクが高いとされている出っ歯(上顎前突)は、スポーツ中に前歯を打ちつけて歯が折れたり、歯の神経がダメージを受けたりすることで、最悪の場合、歯を抜かなければならない状況にもなり得るため、重度の歯列不正のまま激しいスポーツをするのは非常に危険です。
●呼吸の妨げによるパフォーマンスの低下
正常な呼吸が妨げられることも、歯並び・噛み合わせが悪いことで起こりやすいリスクです。
例えば、前歯が突出して唇が閉じにくかったり、上顎が狭かったりするケース(狭窄歯列)では鼻呼吸が困難になって口呼吸になりやすいため、スポーツのパフォーマンスや持久力が低下してしまう可能性があります。
●姿勢やバランスが悪くなる
歯並び、噛み合わせの不正は、姿勢などの全体的なバランスにも大きな影響を与えます。
かみ合わせが悪いことで、筋肉のバランスや顎の位置がズレてしまい、全身の姿勢やバランスに悪影響を及ぼし、パフォーマンスの低下を招くことも少なくありません。
●緊張やストレスの増加
噛み合わせが原因で起きるのは、姿勢やバランスの悪さだけではありません。
噛む時に使う顎の筋肉は、首や肩の筋肉にも繋がっています。正常な噛み合わせでは無理なく噛むことができますが、噛み合わせが悪いと筋肉に過度な力が入ることで、顎の筋肉の周囲に緊張が起き、血行の不良や痛みが生じてしまいます。この顎の筋肉から、繋がっている肩や首、頭の筋肉まで同じように緊張が起き、頭痛や首・肩こりを引き起こすケースもあるのです。
このような関連痛により、集中力が低下し、スポーツにおけるパフォーマンスに悪影響を与える可能性も否定できません。
多くのスポーツ選手が矯正治療を経験
有名なスポーツ選手の中で、歯並びが悪い方を滅多に見かけないのは、メディア露出の影響だけでなく、歯並び・噛み合わせの問題がパフォーマンスに大きな影響を与えるためです。先述した通り、歯並びや噛み合わせの問題は、スポーツ選手のパフォーマンスを低下させ、本来もつ力を十分に発揮できなくする可能性があります。そのため、スポーツを専門とする人々の多くが、歯並びの矯正治療を受けていると言われています。
まとめ
スポーツで最大限の力を発揮するためには、日々の練習はもちろんですが、歯並びや噛み合わせも重要であるということがお分かりいただけたでしょうか。
アスリートの方はもちろん、趣味でスポーツをされている方も、歯列矯正で正しい歯並び、噛み合わせに治療することで、より良い結果を出すことができるかもしれません。
スポーツで良いパフォーマンスを出すために矯正治療をご希望の方は、まずは当クリニックでお気軽にご相談ください。