投稿日:2023.7.17
妊娠中でも体に負担の少ない歯科矯正とは?
矯正治療は2~3年かかるものです。
しかし女性の場合、その間に妊娠や出産の可能性も考えられますよね。
そういった場合の対応とオススメの装置をご紹介いたします。
妊娠・出産に影響はないのか
矯正治療は妊娠中でも問題なく治療できます。
しかし、注意すべきこともございます。
抜歯後のお薬の服用
矯正に抜歯はつきものです。抜歯自体は妊娠中の体に影響はありませんが、麻酔やその後の痛み止め・抗生剤の服用に制限がかかる場合がございます。
抜歯を控えている場合は、産婦人科の担当医へ確認が必要になります。
また、可能であれば抜歯のタイミングを遅らせることはできないか、治療計画の変更を矯正歯科のドクターに相談してみるのも良いでしょう。
急ぎでない場合は安定期に入ってからや出産後でも問題ないこともあります。
つわりによる体調不良
妊娠初期の場合、つわりがひどく診療中寝た状態になることが辛い方や、お口を長時間開けることが難しいといった方もいらっしゃいます。
そういった場合は、無理せず体調が回復するまで通院を控えて頂いて構いません。
装置が付いた状態であれば後戻りする心配もありませんので、そのままでも問題ありません。
すでに妊娠が分かっている場合
すでに妊娠が分かっている方に関しては、先程ご説明した内容を産婦人科医に確認して頂き、問題なければ、治療可能です。
装置は、マウスピースタイプのものがオススメです。
理由としては、通院頻度がワイヤー矯正よりも少ないことと取り外し可能なので万が一何かあった場合に対応しやすいことが挙げられます。
ただ、マウスピース矯正には条件があり、当院では抜歯が必要な患者様にはご案内しておりません。
理由は以前のブログにもある通り、動かす力が弱いため大きく歯を動かす場合に適していないからです。
そのため、抜歯が必要と診断された場合は、ワイヤー矯正から選んで頂きますが、抜歯のタイミングや、なるべく早くマウスピースタイプの装置に移行できないかなど、考慮して治療計画を作成しますので、お気軽にご相談ください。
またつわりに関しても、歯に直接装置がついていないマウスピースタイプの方が違和感も少なく吐き気などが抑えられる可能性が高いです。
出産後に矯正治療を始めた方がいいのか
出産間近といった場合は、出産後に装置を付ける方が良いかと思います。
ですが、出産まである程度期間がある場合は時間ももったいないのでできるところまで治療を進めるというのもアリだと思います。
出産後は育児などで通院ができなくなることも考えられますので、自分に時間と費用を使えるうちにある程度治療を進めておくことをオススメします!
特に30代の方は早めに矯正治療を受けられることをお勧めします。
理由としては、矯正治療は20代以下の方が歯が動きやすいと言われており、年齢を重ねるにつれて再生力が衰え、仕上がりが悪くなったり様々なリスクが高まります。
ですので、矯正治療を検討されている方は少しでも早く治療を開始することをお勧めします。
お子様が大きくなってから・・・という理由で40代50代になってからカウンセリングへ来られる方もいらっしゃいますが、歯茎が下がっていたり、骨が少なくなっている場合は矯正治療ができないこともあります。
手遅れになる前に、ぜひカウンセリングへお越しください!