投稿日:2023.8.14
舌が痛い症状は歯並びの矯正で改善できますか?
「舌の痛みは歯並びのせい?」と気になっていませんか?
歯並びが崩れていると粘膜の痛みを引き起こしやすく、症状が悪化して別のトラブルにつながる場合もあります。
こちらのページでは、歯並びに関係する舌の痛みの原因と、おすすめの対処法について分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
歯並びに関係する舌の痛みで考えられる原因は?
歯並びの崩れは舌の痛みにつながります。どのような状態が痛みを引き起こすのかをみていきましょう。
歯が歯列からズレている
歯が内側にズレていると、舌を噛みやすくなります。傷や口内炎ができると痛みが発生しますが、症状が1週間以上続くケースも少なくありません。食事やお手入れがしにくくなります。
下顎が小さいことで舌が常に圧迫されている
舌のサイズに対して下顎が小さいと、常に歯列が舌を圧迫している状態になります。
歯が歯列からズレている場合と同じように舌を噛みやすいため、傷や口内炎ができて痛みを感じる可能性があります。
下顎に対して舌が大きい
下顎のサイズが普通でも、舌が大きいと歯列に圧迫されている状態になります。
舌の側面に歯列の跡がついてしまう方も少なくありません。
舌の痛みは歯並びの矯正で改善が可能
歯の傾きや舌と歯列のバランスを整えると、舌を噛んだり圧迫したりするリスクを抑えられます。
歯並びの状態によっては抜歯が必要になることもありますが、しっかりスペースを作って歯をきれいに並べることで、舌を巻き込みにくくなります。
舌の痛みを改善する以外にメリットはある?
同じ部位の粘膜に刺激が加わり続けると、癌につながる可能性があります。舌ガンになった場合は、組織を大幅に摘出するケースも少なくありません。発音障害や嚥下障害などを引き起こすリスクも高いため注意が必要です。歯並びを整えて舌への刺激を最小限に抑えましょう。
歯ブラシの毛先を歯面に当てやすくなることで、むし歯や歯周病、口臭予防も期待できます。
すぐにできる舌の痛みの対処法
舌の痛みの多くは粘膜の炎症によるものです。一瞬で炎症を治して、痛みをピタッと止める方法は残念ながらありません。
できるだけ早く痛みを止めたい方には、以下の方法をおすすめします。
軟膏を塗布
口内炎ができている場合、軟膏を塗ることで治癒を早めることができます。
磨き残しが多いと細菌が増殖して薬の効果を十分に得られなくなるため、丁寧にお手入れをしてからご使用ください。
レーザー治療
傷の範囲が広い場合や、口内炎の数が多い場合などは歯科医院でのレーザー治療をおすすめします。痛みはほとんどなく、麻酔も必要ありません。
軟膏を塗布するより早く治る場合もあります。
矯正治療で歯並びを整えて舌の痛みを改善しよう
矯正治療は見た目の改善だけでなく、かみ合わせを整えて舌や唇など周囲の組織を歯から守る効果もあります。舌をつい巻き込んで噛んでしまう方や、常に痛みを感じるという方は、一度歯科医院で歯並びや歯列と舌のバランスを調べてみましょう。
傷や口内炎がある場合は、すぐに軟膏の処方やレーザー治療が可能です。痛みを繰り返すと癌につながる可能性もありますので、再発する可能性が高い場合は矯正治療をおすすめします。