投稿日:2023.12.11
歯科矯正を行う場合にはタバコは吸っていいの?
こんちには!博多矯正歯科です。矯正治療中は色んな心配がありますよね。
今日はその中でも、喫煙が矯正にどのような影響を与えるかについてご紹介したいと思います!
矯正装置に着色
タバコを吸うと、歯に茶色くヤニ汚れがつきますよね。これは矯正の装置も同じで、着色汚れがつき、見た目に黄色くなり審美性を考えると、タバコは吸わないほうがいいと言えます。
しかも、ヤニ汚れは歯磨きだけでは落とせません!歯医者さんで、しっかり専門的なクリーニングでないと落ちないのです。一度汚れがついてしまうと、なかなか簡単には落ちないのです。細かい凹凸がたくさんある矯正器具は、一度着色すると落とすのが大変です。
また、装置を外した時は、露出していた部分は黄色、装置のついていた部分は白いままといった状態になることがあります。
せっかく歯並びが綺麗になっても、歯がまだらな色だったり、黄ばんでいてはもったいないです!
歯が動きにくくなる
タバコを吸うことによって、肺に取り込まれたニコチンは、血管の周りの筋肉を収縮させて血管を細くしてしまいます。それによって傷の治りが遅くなることもあります。そして、歯の動きが遅くなる傾向にあるので、治療がスムーズに進まず、治療期間が長引いてしまいます。
さらに、唾液の分泌が阻害され口の中が乾きやすい環境になってしまいます。口の中が、乾いているとどのようなことが起きてしまうかと言うと、雑菌の繁殖が促され、虫歯や歯周病の菌が増えてしまいます。さらに口臭の原因にもなります。
外科手術をする場合の喫煙は禁止
矯正治療において、抜歯はつきものです。
親知らずだったり、便宜抜歯であったり…抜歯も外科手術に入り、傷口をはやく治すためにもタバコは控えた方が良いです。
タバコを辞めるいい機会かもしれませんね!
口臭の原因に
先ほど少し説明しましたが、唾液の分泌が減ることで口臭が発生しやすくなります。矯正器具は複雑な構造をしている物もあるので、歯磨きが一段と難しくなります。普通の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやタフトブラシを使って歯磨きをしてもらうのがおすすめです。
色んな道具を使って歯磨きしなければいけないので大変ですが、怠ってしまうと食べかすが残っているとそれもまた、口臭の原因になりえます。
ここまで喫煙が矯正に与える影響について、ご紹介きてきましたが、紙タバコではなく、電子タバコや加熱式タバコは関係あるのでしょうか?
日本で主に販売されている電子タバコには、ニコチンは入っておらず、香りや味を楽しむ物です。長期間使用した事による影響は明らかになっていませんが、紙タバコよりも歯に及ぼす影響は少ないと言えます。
一方、加熱式タバコは、電子タバコと同じように香りと味を楽しむ物ですが、それに加えてタバコの葉も含まれているので歯の動きが悪くなるなど、治療への影響がある可能性があります。
では、どのようにすれば禁煙できるのでしょうか?せっかく大きいお金を払って矯正を始めるのですから、スムーズに歯を動かすために禁煙するのは良い機会です。いくつかポイントを紹介します。
禁煙開始の日を決める
これは簡単だと思います。例えば契約した日だったり、装置をつける日であったり開始の日にちを決める事で意識が高まります。見えやすいところやカレンダーに禁煙宣言や、目的を書く事で気持ちが負けそうになった時にも初心に帰り耐えなくことができるのでおすすめです。
吸いたい気持ちの対処法を知っておく
禁煙開始2〜3日をピークに離脱症状というものが現れます。個人差はありますがその後何日かかけて、緩やかに続きます。離脱症状の例としては、イライラして落ち着かない、集中できない、頭痛などがあります。吸いたくなった場面では、代わりに他のことをする事で気持ちを落ち着かせることができます。例えば
- 朝起きてすぐ→すぐ顔を洗う、飲み物を飲む
- 食後→歯磨きにかえる
- アルコールと一緒に→冷水をそばに置いておき、吸いたくなったら飲む
など、ざまざまな方法があると思います。
ここまで、禁煙について様々なことをお話ししましたが、喫煙していても歯科矯正はできるので安心してください!
禁煙したことのメリットとデメリットを考えて矯正に望んでいただけたらと思います。