投稿日:2024.6.22
受け口だとへの字口になることがあるの?口角が下がる原因
こんにちは。博多矯正歯科KITEE博多院です。
鏡や写真を見たときに、「下顎が出ている」「しゃくれている」と感じたことはありますか?
また、ご自身だけではなく、お子さんやご家族の方で「下顎が前に出ている」状態になっている方はいませんか?
上下の歯を噛みしめたとき、上の歯が少し前に出ているのが正常なかみ合わせです。
上の前歯が下の前歯よりも後ろに位置する歯並びを「受け口」といいます。
歯科用語では、「下額前突(げがくぜんとつ)」「反対咬合(はんたいこうごう)」とよびます。
「受け口」は見た目のお悩みにつながりやすい歯並びの一つです。
また、発音にも影響が出やすい歯並びです。
ほかにも、口角や顔つきにも影響が出る傾向にあります。
受け口をそのままにしていると、口角のバランスが崩れて口が「への字」になってしまうケースがあるのです。
ここでは、受け口と口角の関係についてお話しします。
目次
「への字」口とは
口角が下がると、口が「への字」になってしまいます。
口元が「への字」だと、「いつも不機嫌そう」「いつも怒っている」という印象を持たれやすいことがわかっています。
反対に、口角が上がっていると、自然な笑顔に見えて好印象になるのです。
「への字」口になる原因
日本人は口角が下がっている方が多いとされています。
生まれつきの遺伝的な要因や筋肉の状態によって、口角が下がっている方もいらっしゃいます。
口角を上げるためには、お口周りの筋肉が必要です。
反対にお口周りの筋肉が衰えると、口角が下がってしまいます。
お口周りの筋肉は、加齢による生理的な変化で低下します。
表情筋は、使っていないと衰えるため、
- 食事の際に噛む回数が少ない方
- 表情が乏しい方
- 口呼吸が習慣になっている方
などは、口角が下がりやすいといえるのです。
また、年齢を重ねるとともに、肌の弾力やお口周りの筋肉の力が弱まって、肌がたるみます。
肌がたるむことでも、口角は下がります。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで、猫背になっている方も注意が必要です。
猫背になっていると首や肩の筋肉に負担がかかり、お顔の筋肉が緊張状態になります。
その結果、口元の筋肉にも影響が出て、口角が下がりやすくなるのです。
ほかにも、出っ歯や受け口などの歯並びに問題がある方は、口元の筋肉のバランスにも影響が出て口角が下がりやすいとされています。
受け口と「への字」口の関係性
上顎とくらべて下顎の方が発達している「受け口」では、下顎が前に突出して上顎に覆いかぶさっている状態です。
下顎が過剰に発達していると、口を閉じる際に余計な力がかかります。
この状態では、口角は下がり、「への字」のような形の口になるのです。
また、受け口の状態では上下の歯がかみ合わず、自然に口を閉じることができない状態になっています。
無意識のうちに口が開いた状態になり、口元の筋肉が緩みます。
さらに口呼吸になりやすく、お口周りの筋肉が衰えることとなるでしょう。
ほかにも、受け口が見た目のお悩みとなると、口元が気になって笑顔が少なくなったり、表情が乏しくなったりすることもあるのです。
そうなると、ますます表情筋が衰えて、口角が下がります。ただし、受け口の方がすべて口角が下がってしまうというわけではありません。
歯並びだけでなく、生まれつきの骨格や姿勢、表情筋の衰え、皮膚のたるみなども関係しますので、まずは歯科医院にご相談ください。
受け口を治す矯正治療の方法
矯正治療によって歯並びを整えることで、「受け口」が改善する可能性があります。
受け口の治療方法には、いくつかの種類があり、患者さんの症状やライフスタイル、治療に関するご要望などから、適切な治療法を選ぶことで効果的に改善することが可能です。
マウスピース矯正
マウスピース型矯正装置をお口に装着して、歯を動かす矯正治療です。
少しずつ形の異なるマウスピース型矯正装置を1〜2週間ごとに交換することで、歯とマウスピース型矯正装置のズレを利用して少しずつ歯を動かす方法です。
マウスピース型矯正装置は透明ですので、装着していても周りに気付かれにくく、目立ちにくい矯正装置で矯正治療を行いたい方に適しています。
軽度から中度の受け口であれば、マウスピース矯正で改善することが期待できますが、重度のケースや骨格に問題がある場合は、マウスピース矯正だけでは改善が難しく、ワイヤー矯正と併用したり、外科矯正をおすすめしたりすることがあります。
ワイヤー矯正
歯の表面に矯正装置を取り付けて、歯を動かす矯正治療です。
また、「歯を引き上げる」「真横に動かす」といったワイヤー矯正の特徴によって、幅広い症例に対応可能です。
ただし、お口を開けたときに装置が見えることを気にされる方もいらっしゃいます。
また、装置を取り付けることで、装置に当たって唇が傷ついたり、食べものが装置にからまったりするといった点がデメリットとされています。
ワイヤー矯正は、歯の裏側に取り付けることも可能です。
矯正装置を裏側に取り付ける「裏側矯正」は、装置が目立ちにくく治療中の見た目を気にする方に適しています。
一方で、歯の裏側に取り付けるため、舌に装置が当たったり、発音がしにくいと感じたりすることがあります。
外科矯正
骨格に問題があるなど重度の受け口の場合は、外科手術を行ってから矯正治療を行う方法をご提案することがあります。
外科矯正を行うメリットは、骨格を含めた根本的な原因を改善することができる点です。
また、重度の受け口で「顎変形症」と診断された場合の治療には、健康保険が適用されます。
ただし、外科矯正は外科手術を伴うため、身体への負担が大きくなり、全身状態によっては治療を受けられないこともあります。
受け口の治療は「博多矯正歯科KITTE博多院」にご相談ください
残念ながら、受け口が自然に改善されるケースはほとんどありません。
平成23年の歯科疾患実態調査によると、12〜20歳の男女の前歯の不正咬合の2.4%が「反対咬合」です。
参考:厚生労働省eヘルスネット「不正咬合の種類と実態」より
個人差はありますが、受け口は成長とともに悪化するケースが多く、できるだけ早く治療を始める必要があります。
早く治療を始めることで、治療期間が短縮されたり、治療による負担が軽減されたりする可能性があります。
当院では、
- 透明のマウスピース型矯正装置をお口に装着する「マウスピース矯正」
- 歯の裏側に矯正装置を取り付けて歯を動かす「裏側矯正」
- 顎の骨を切除してから矯正治療を行う「サージェリーファースト(外科矯正)」
といった治療に対応可能です。
患者さんお一人おひとりのお話に耳を傾けて、お口の状態やライフスタイルに合わせた治療をご提案します。
当院の矯正治療で受け口を改善して、口角が上がった自然な笑顔を手に入れませんか?
博多矯正歯科KITTE博多院は、「博多駅」直結で、平日は20:30まで・土曜も診療しています。
サージェリーファーストという珍しい外科矯正もあり、早くお顔が変わるのが特徴です。
お口の形が「への字」になっていると感じた方は、まずはお気軽にご相談ください。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。