投稿日:2024.6.29
スマイルラインとは?理想的なスマイルラインと歯並びの関係
「スマイルラインって具体的にどういうもの?」と気になっていませんか?
スマイルラインは笑ったときの印象を大きく左右するものであり、崩れていると笑顔の魅力が半減してしまいます。歯並びや口周りの筋肉の状態によって見え方が異なるため、まずは理想的なスマイルラインがどういうものなのかを知ることからはじめましょう。
こちらのページでは、理想的なスマイルラインのポイントや崩れる原因となりやすい歯並び、適切な改善方法などについてまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
スマイルラインとは?
スマイルラインとは、口角を上げて笑ったときに見える上顎の前歯の先端を繋いだラインのことを指します。笑ったときの印象を左右しやすく、崩れていると下唇との間にすき間が多くできたり、笑顔よりも歯並びの崩れに目がいきやすかったりするため、注意しなくてはいけません。
歯並びが崩れている場合、美しいスマイルラインができていない可能性があります。気になる方は一度鏡の前でチェックしてみましょう。
スマイルラインが美しく見えない原因が歯並びでない可能性も
口周りの筋肉が弱いと口角が上がりにくく、上顎の前歯の先端がきれいなラインを描いていたとしても美しく見えないことがあります。
矯正治療で歯の位置や向きは変えられますが、口周りの筋肉を鍛えることはできません。MFTという特殊なトレーニングが別で必要です。
理想的なスマイルラインのポイント
- 上顎の前歯の先端がきれいに並んでいて緩やかなカーブを描いている
- 口角がしっかり上がっている
- 前歯の先端と下唇の間にすき間がない
- 顔の中心と前歯の中心が合っている
- 上顎の歯ぐきが見えない、見えても1~2mm程度
- 中切歯(中心にある1番目の前歯)の縦横比が0:0.8である
- 横幅比が中切歯:側切歯(2番目の前歯):犬歯(3番目の前歯)で6:1:0.6である
スマイルラインが崩れやすい歯並び
スマイルラインが崩れやすい歯並びとして、以下の4つが挙げられます。
ガミースマイル
上顎の歯ぐきが広範囲で見えるガミースマイルは、歯ぐきが目立ってしまうため上顎の前歯の先端がきれいなラインを描いていても、それがぼやけてしまう傾向にあります。また、上唇を引き上げる筋力が強いケースでも、口角までのラインが一直線になり、ラインが崩れてしまいがちです。
ガミースマイルの原因は、歯だけでなく骨格や上唇の筋肉にある場合も少なくないため、まずは一度調べてみることをおすすめします。
叢生(デコボコ)
歯が重なって生えていたり、位置異常が見られたりする叢生は、上顎の前歯の先端がきれいにつながっていないことが多く、下唇との間にすき間が多い傾向にあります。また、歯並びに目がいきやすいのも叢生の大きなデメリットです。
上顎前突(出っ歯)
上顎前突も叢生と同じく、上顎の前歯の先端がきれいにつながっていないことが多い傾向にあります。下唇との間にすき間ができやすく、前歯が出ていることで上唇の位置が上がるため、口角までのラインも一直線になりがちです。
空隙歯列(すきっ歯)
上顎の前歯の先端がきれいなラインを描いていても、歯と歯の間にすき間があることでぼやける傾向にあります。
スマイルラインは矯正治療で治せる?
原因が歯にある場合は、矯正治療で改善が可能です。口周りの筋肉を鍛えるMFTと合わせて行うことで、より理想のスマイルラインに仕上がりやすくなります。
ガミースマイルで上唇を引き上げる筋力が強いケースでは、矯正治療ではなく筋力を緩める薬を注射することで改善が可能です。しかし、その方法は一時的なものであり、ほかの治療法をご提案することもあります。
スマイルラインを美しくする方法はお口の状態によって異なるため、まずは状況を正しく把握できる精密検査をおすすめします。
矯正治療で理想的なスマイルラインにする4つのメリット
矯正治療を行って理想的なスマイルラインにすると、見た目だけでなくお口の健康にもいい影響を与えます。主なメリットは以下のとおりです。
第一印象がよくなる
スマイルラインが美しいと、笑顔が魅力的になります。第一印象は対人関係を大きく左右するため、就活を控えている方にはスマイルラインの改善がとくにおすすめです。
自信がもてる
口元に自信がもてると、自然と気持ちも前向きになり、対人関係のストレスを感じにくくなります。
卒業式や結婚式など写真に残るイベントの前に整えておくといいでしょう。
虫歯や歯周病のリスクを抑えられる
矯正治療で理想的なスマイルラインに仕上げることは、歯並びや噛み合わせが正しくなることにつながり、結果的に虫歯や歯周病のリスク低下にも役立ちます。歯ブラシの毛先が歯面にあたりやすくなるため、お手入れが以前よりも楽になります。
虫歯や歯周病のリスクを抑える重要性
虫歯を繰り返すと治療の度に歯の厚みが減り、欠けたり割れたりするリスクが高まります。その結果、せっかくのスマイルラインが崩れてしまう可能性もゼロではありません。過去に神経を取った歯がある場合はとくにトラブルがおこりやすいため、しっかりお手入れができる環境に整えておくことをおすすめします。
歯周病になると歯がグラつくようになり、スマイルラインが崩れやすくなります。歯周病菌の出す毒素は、脳卒中や心疾患、糖尿病、認知症、関節リウマチといった全身疾患や、早産、低体重児出産のリスクを高めることが分かっています。全身の健康やお子様のためにもお口トラブルのリスクは抑えておくべきだといえるでしょう。
お顔が左右対称になる
矯正治療を行って全体でバランスよく噛めるようになると、使用する筋肉の負担量が均等になり、結果的にお顔の見た目のバランスがよくなります。お顔全体に自信がもてるようになるため、1日1日をより前向きに過ごせるでしょう。
理想的なスマイルラインにするために必要な費用は?
今のスマイルラインが崩れている原因によって、治療法や費用は異なります。
矯正治療を行う場合の費用相場は、ワイヤー矯正で100万~170万円、マウスピース型矯正で70〜100万円です。ワイヤー矯正は表側矯正か裏側矯正(舌側矯正)かによって金額が大きく異なり、平均で20万円近くの差があります。矯正治療は自費診療であることから、歯科医院によって設定金額に違いがみられ、マウスピース型矯正を取り扱っていないケースも少なくありません。矯正治療をご検討中の方は事前に確認しておくことをおすすめします。
くわしい費用を提示するには精密検査を受けていただく必要がある
矯正治療のくわしい費用を提示するには、お口の状況を正しく把握するための精密検査が必要です。お顔やお口の写真撮影、型取り、レントゲン検査などを行います。検査内容に痛みをともなう項目はありませんのでご安心ください。