投稿日:2024.7.3
歯並びは体調に影響する?体に与える影響やリスクについて
こんにちは!博多矯正歯科KITTE博多院です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「歯並びの悪さが健康に影響するって本当?」
このような疑問はありませんか?
結論から言うと歯並びは見た目の美しさだけでなく、虫歯や歯周病、頭痛や肩こり、消化不良など健康にも大きな影響を与えます。
本記事では、歯並びの悪さが引き起こす体の不調や、歯並びを改善する方法について解説します。
歯並びの悪さが体調に与える影響
歯並びが悪いと体調にどのような影響を与えるのでしょうか。ここでは、お口の健康・全身の健康・心の健康にわけて、歯並びの悪さが及ぼす影響について紹介します。
お口の健康
歯並びが悪いと、お口の健康に以下のような影響を及ぼす可能性があります。
虫歯・歯周病のリスクが高まる
歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい場所ができやすく、歯垢や食べかすが残りやすくなります。
歯垢は虫歯や歯周病の原因となる細菌が潜んでいます。歯ブラシが行き届かず歯垢が残り続けると、細菌が増殖し、虫歯になったり歯ぐきに炎症が起こって歯周病に進行したりするのです。
ドライマウスや口臭が発生しやすくなる
出っ歯や受け口といった歯並びは、無意識のうちに口呼吸(鼻ではなく口から呼吸する状態)になりがちです。
口呼吸は口の中を乾燥させ、唾液の分泌を減少させます。唾液には口の中を清潔に保ち、細菌の増殖を抑える働きがあります。唾液が不足すると細菌が繁殖し続け、口臭の原因となるのです。
顎関節症のリスクが高まる
歯並びが悪いと顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。
顎関節症は口が開けにくくなったり、あごがカクカクしたりするといった症状が現れる病気です。進行すると食事や会話が困難になり、日常生活に支障をきたすこともあります。
発音が不明瞭になる
歯並びが悪いことで発音する際に空気が漏れたり、歯が邪魔になって舌の動きが阻害されると、舌足らずな話し方になることもあります。
特に、サ行やタ行、ラ行などの発音が不明瞭になりやすいです。
全身の健康
歯並びの悪さは、口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
顔や体の歪みによる頭痛・肩こりが引き起こされる
歯並びが悪いと骨格や筋肉のバランスが崩れ、顔が歪んで見えることがあります。また、筋肉は全身に広がる「筋膜」と呼ばれる組織でつながっているため、顔の歪みが生じると体の歪みが生じてしまうことも。
姿勢が悪くなることで肩や首、背中の筋肉にも負担がかかり、肩こりや頭痛の原因となることがあります。歯並びの悪さが原因で起こる肩こりや頭痛は慢性化しやすく、日常生活に支障をきたしやすいです。
胃腸への負担がかかる
上下の噛み合わせが整っていると、食べ物をしっかりと噛めます。食べ物を小さくし、消化酵素が働きやすい環境を作ります。しかし、歯並びが悪いと食べ物を十分に噛み砕くことができません。
そのため、消化の過程で胃腸に負担がかかり、胃もたれや腹痛、便秘など消化不良を引き起こしやすくなります。
また、栄養の吸収が悪くなるため疲れやすくなったり、免疫力が低下したりする可能性もあります。
心の健康
歯並びの悪さは身体的な問題だけでなく、心の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
精神的なストレスにつながる
歯並びが悪いと自分に自信を失ってしまうことがあります。
特に、思春期は見た目を意識する時期であり、歯並びの悪さが気になって自信を失ってしまいがちです。周りの子供からの心ない言葉や視線も精神的なダメージを与えてしまいます。
このようなストレスが長期化すると自己肯定感の低下を招くだけでなく、うつ病などの精神疾患につながる危険性があります。
歯並びは歯列矯正で改善できる
歯並びの悪さは歯列矯正によって改善できます。ここでは、代表的な歯列矯正の種類について、特徴とメリット・デメリットを紹介します。
ワイヤー矯正
歯に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。ワイヤー矯正には表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)があります。確立された矯正方法で、さまざまな症例に対応可能です。
ただ、表側矯正は装置が目立ちやすいデメリットがあります。また、どちらも慣れるまでは、違和感や痛みを感じることもあります。また、食事や歯磨きが難しくなるため、毎日の丁寧なケアが必要です。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を動かす方法です。取り外しが可能で歯磨きと食事は矯正前と同じようにできること、装着していても目立ちにくいというメリットがあります。
ただし、1日20時間以上装着し続ける必要があり、自己管理が難しいというデメリットもあります。また、重度の歯並びの悪さには対応できない場合があります。
外科矯正
外科矯正は、矯正治療と併用してあごの骨を手術で移動させて歯並びを改善する方法です。骨格的な問題が原因で歯並びが悪い場合に行われます。
顎骨を移動させるため根本的に歯並びを改善することが可能です。しかし、手術が必要なため身体的な負担が大きく、費用も高額になります。
また、術後の腫れや痛み、食事制限など、日常生活に影響が出る可能性があります。
歯並びを悪化させないためにできること
歯並びは一度悪化してしまうと、自力では改善できません。また、矯正治療は時間や費用がかかります。そのため、日頃から歯並びを悪化させないためのケアを心掛けることが大切です。
正しい姿勢を心がける
猫背や頬杖などの悪い姿勢は、あごや歯に大きな力がかかり、歯並びを悪化させる原因となります。
頬杖をついている時は、そのことに気づいたら直ちに止めるよう心がけましょう。日常生活でも、背筋を伸ばしあごを引くなど、正しい姿勢を維持するよう心がけることが大切です。
鼻呼吸を心がける
口呼吸は舌の位置が下がるため、歯並びが悪化する原因となります。また、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
日頃から鼻呼吸を意識し、口を閉じて過ごすようにしましょう。鼻呼吸は、空気中のウイルスや細菌を鼻毛や粘膜で除去する効果もあるため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にもつながります。
正しい歯磨きの習慣を身につける
歯並びを悪化させないためには、正しい歯磨きの習慣を身につけることも大切です。特に歯周病は、悪化すると歯を支える骨が溶けて歯並びが乱れる原因となります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れもきちんと除去しましょう。また、歯磨き粉はフッ素配合のものを選ぶことをおすすめします。
定期検診を受ける
定期的な歯科検診も重要です。検診では、歯のクリーニングと並行して、歯並びや噛み合わせの状態をチェックしてもらえます。
定期的に受けることによって歯並びの変化に早期に気づきやすくなり、状況の悪化を予防できます。
まとめ
歯並びの悪さは、見た目の問題だけでなく、お口の健康、全身の健康、心の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。
歯並びを改善するには、歯列矯正が効果的です。ワイヤー矯正、マウスピース型矯正、外科矯正など、さまざまな矯正方法がありますので、歯科医師に相談して自分に合った方法を選びましょう。
当院では、矯正治療専門の歯科医院です。随時カウンセリングを受け付けています。「肩こりが治らないのは歯並びのせい?」といった質問も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。