投稿日:2024.11.20
歯列矯正をやめた方がいい人ってどんな人?
昨今では歯列矯正をする方が増えてきていますが、日本人は欧米に比べて歯列矯正に対して抵抗があると感じる方が多いとされています。口の中の健康に対する意識の違いから歯並びや噛み合わせをさほど気にしていないことが原因とされています。しかし、歯列矯正を始めたり検討している方の割合は年々増えてきています。男性や50代以上の方のように、長い間社会で経験を積んで落ち着いた頃に治療を考える方も珍しくありません。歯列矯正は若ければ若いうちに始めた方がいいと聞くこともありますが、果たして成人以降の歯列矯正はどうなのか。そもそもやらない方がいい人、やってはいけない人がいるのかどうかについてお話していきます。
目次
①歯を動かすためにやる治療
歯列矯正は歯を理想的な位置に移動させ、歯並びを整えて美しくみせることが目的とされています。そして、上下の噛み合わせを正しく導くことが歯列矯正で最も重要視している点であることはあまり知られていないかもしれません。
というのも、気づいた時には出来上がった歯並びで食事をし、日常生活を送っているため自分が正しい位置で噛んでいるのかわかっている人はあまりいないのです。
そのため、思春期やお子さんの歯並びをみた親御さんが見た目を気にして相談にくるというパターンが多いといえます。そのほか、肩こりや頭痛がひどいことを訴えた際に噛み合わせが悪いことで起こっていると気づくケースもあります。
定期的に歯医者で健診を受けている方であれば、噛み合わせの異常を指摘される場合もあるかもしれません。
このように、歯列矯正は審美面と機能面の両者を考慮しながら個々に合わせた歯の移動を行っていくかなり専門的で高度な技術を必要としているのです。
では、ここでふたつの治療法を簡単にご説明していきます。
⬜︎ワイヤー矯正
歯列矯正では主流な方法になります。1本1本の歯に金属のボタンのようなものを固定し、そこに金属性のワイヤーを通していきます。
ワイヤーにもいくつか種類はありますが、どのワイヤーも弾性のある材質で出来ているため多少の力では簡単に切れたりすることはありません。その耐久性を利用してワイヤーを徐々に引っ張っていくことでボタンに力がかかり、さらに固定されている歯にも力が伝わり移動する仕組みになっています。
痛みを感じる方も多くいますがほとんどの方が慣れて日常生活を送ることができますし、問題が起こればその都度専門医が対処して解決してくれます。
⬜︎マウスピース矯正
こちらの方法は固定式のワイヤー矯正と違い、自分で取り外しが可能であるため想像する歯の矯正治療とは違った手軽な治療になります。
患者さんの歯型を模型にして個々に合ったマウスピースをつくります。そのマウスピースを数週間ごとに取り替えていき、少しづつ理想の歯並びに近づけていく方法です。
自分の歯並びとは少しズレのあるマウスピースを装着するので、ワイヤー矯正と同様に違和感や痛みを感じますが次第に慣れてきます。
1日20時間以上の装着が必要となりますが、透明な樹脂でできているため目立ちにくいというメリットがあります。
他にも方法はありますが、主には固定式と可撤式のどちらかで治療をしていきます。歯の動く仕組みについては他のブログでご説明していますのでよかったらご覧になってみてください。
②歯列矯正をやらない方がいい人はどんな人?
ここから本題に入っていきます。いくつかの原因がありますのでご自身に当てはまるか考えながらご覧になってみてください。
⬜︎虫歯や歯周病がある人
虫歯や歯周病がある人は歯列矯正をする前に治療をしてから始めるようにしましょう。放置した状態では歯列矯正は受けられません。虫歯や歯周病は治療しなければ進行し、いずれ痛みや腫れが起こります。重症化すれば歯を抜かなくてはならない状態にまでなってしまいます。そうなれば、全体のバランスを見据えて行っていく歯列矯正の計画も狂ってしまい治療を中止することになってしまいます。
特に歯周病の場合は注意が必要です。歯周病とは歯を支えている骨が溶けてしまう病気で、一度かかると完治は難しく進行しないように予防をしていかなければなりません。重度の場合は歯の動揺がみられたり、放っておけば抜けてしまうこともあります。
歯に力をかけて移動させる歯列矯正を歯周病の歯に対して行えば、病状を悪化させてしまう可能性は高くなります。軽度から重度まで段階はありますが、自分がどの程度まで歯周病が進んでいるのか理解をした上で矯正専門医と話し合ってから治療を決めるようにしましょう。
重度であると判断した場合は歯列矯正ができない場合もあります。自分が虫歯や歯周病であるか気づいていない方も多いと思いますので、定期的に検診に行けるようかかりつけの歯科医院をつくっておきましょう。
⬜︎定期的に通うことが出来ない人
歯列矯正を始めたからといって一気に理想の位置まで動く訳ではありません。最初は2〜3週間に1度程の診察が必要となります。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も少しずつ歯を移動させていくため、動いたら次の段階へとワイヤーを絞めたりマウスピースを新製したりしていきます。そのため、治療が終わるまでは定期的な受診をしなければいけません。
また、叢生などの歯並びがガタガタしている人やワイヤー矯正している人は特に自分での歯磨きだけでは不十分になりがちです。矯正歯科とは別に一般歯科での定期的なクリーニングによって常に口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病の予防を心がけることも重要になります。
2〜3年先の予定を考え、中断せずに治療をやり遂げられるのか考えてから決断するようにしましょう。大きな仕事や転勤、受験などの予定がある場合は無理に始めても続けることが難しくなってしまうかもしれません。
しかし、当院では転院制度もございますので、通院さえ続けて頂ければ問題なく継続することができますので、ご安心ください!
⬜︎費用の準備が難しい人
歯列矯正は基本的に自費診療になるため保険がつかえません。最初の相談や診断の時点で数千円〜数万円の費用がかかります。
治療を始めてすぐに全額を支払うことはありませんが、どんな方法で行ったとしても30万円〜100万以上の費用が必要になってきます。
治療したい気持ちを優先して始めたものの、途中で払えなくなって中断してしまっては時間もお金も無駄になってしまいます。金額的なことは聞きにくいかもしれませんが、治療計画と一緒に予算もしっかり把握したうえで自分の生活水準にあった計画を立てるようにしましょう。
⬜︎痛みに弱い人
どの方法を行った場合も多少の痛みは発生します。ワイヤー矯正の場合は歯の痛みの他にワイヤーによる口内炎等のトラブルも考えられます。大抵の場合は慣れてきますが歯が移動したらまた次の段階へと進んで新たな痛みが出ることもあります。
今ではお子さんでも歯列矯正を行う人が増えてきました。どうしても痛みに耐えられない場合は鎮痛剤を服用するなど対策はありますが、装置を簡単に外すことはできませんので、耐えれる自信や覚悟がない場合はよく検討されることをおすすめいたします。
しかし、痛みに耐えれず矯正をやめるという例はほとんどありませんので、みなさんが我慢できる程度の痛みではあります!
⬜︎ケアが出来ない人
ワイヤー矯正の場合は自分で取り外しができません。ブラケットやワイヤーを歯に装着したままの歯磨きは難しく、虫歯のリスクもあがるためより丁寧な歯磨きが必要になります。
マウスピース矯正であっても、1日20時間以上装着することで唾液による自浄作用の働きが低下して虫歯にかかりやすくなります。
小学生のお子さんであれば親御さんの仕上げ磨きによる手助けもしなければなりません。
歯列矯正がようやく終了したと思ったら、数本の虫歯ができていたという例も珍しくありません。
定期的に歯医者に通ってクリーニングをすることも大切ですが、歯列矯正中はいつも以上に時間をかけてケアをする覚悟が必要になります。
今回は、歯列矯正をしない方がいい人というテーマでご紹介させていただきました。最近は成人での歯列矯正も珍しくありません。費用を払えば誰でも、いつでも治療ができると考えている方もいるかもしれません。しかし、歯並びや噛み合わせがよくなっても歯の寿命が短くなってしまっては意味がありません。当院では歯の健康を維持しながら見た目も機能も最良の状態にすることができるよう日々患者さんと向き合っています。
博多矯正歯科ってどんなところ?
★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
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では次回もお楽しみに。