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投稿日:2025.2.8

裏側矯正は治療が早い?

歯列矯正を検討した時の悩みのひとつに、装置が目立って恥ずかしいという点があります。
いまは珍しくない歯の矯正治療ですが、初めてのことを体験するのは勇気がいるものです。
そんな見た目の問題を解決してくれる治療法に裏側矯正(舌側矯正)があります。
呼び名の通り矯正用の装置を裏側につけることで周りから知られずに治療を進めることが出来ます。
効果は表側につける通常の方法と変わりはありませんが、裏側矯正(舌側矯正)の方が早く治療が完了すると言われているようです。

 

そこで今回はその真相を探るお話をさせていただきたいと思います。

①裏側矯正(舌側矯正)の仕組み

裏側矯正

ここでは歯が動く仕組みについて簡単にご説明していきます。

 

歯の移動に大きく関係してくるのが歯根膜と呼ばれる薄い膜になります。歯が噛む力に負けずに立っていられるのは歯茎の中にある歯槽骨と呼ばれる硬い骨のおかげになります。その、歯槽骨と歯の間にあるのが歯根膜で歯に伝わる衝撃を和らげるための働きをしています。
そして、歯根膜が衝撃を受けるメカニズムを利用して歯列矯正が行われています。歯の裏側にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通して引っ張ることで歯に力が加わります。

 

歯を移動させたい側の歯根膜が力を察知して移動側の硬い歯槽骨が溶け始めます。そこで初めてスペースが確保されて歯が移動できる仕組みとなっています。
さらに、驚くことに今まで歯があった場所には新しい歯槽骨が形成されるのです。人間の体の再生力を上手く使っていることがお分かりいただけたでしょうか。

 

次に矯正に使う装置についてです。ブラケットには金属であるメタルやプラスチック、セラミックやジルコニアなどいくつか種類があり、歯に馴染みやすい白色のものもあります。さらにワイヤーにも種類があり断面が丸いものや四角いもの、太さもさまざまあります。それらを数ヶ月ごとに交換することで力のかけ具合を調整していきます。

 

これらを使い歯の動きを見ながら的確に判断し調整していくのが矯正専門医の役目となります。人によって歯の動き具合も違うため、初期の治療での動きを見ながら決定していく高度な観察力が必要となります。

博多矯正歯科の裏側矯正

②治療法によって速度に違いはあるのか

装置 種類

歯列矯正にかかる期間には個人差があります。その理由としてスタート時の状態が人によって違うことが挙げられます。当然のことながら歯並びが全く同じ人は存在しないので、治療開始時の状態も軽度・中等度・重度と差があります。歯を大きく移動させなければいけない場合、それだけ時間はかかることになります。

 

さらに、歯列矯正を必要とする歯列不正にも種類があります。歯がガタガタと重なり合って生えている叢生や下顎と上顎が反対になっている下顎前突(受け口)、反対に上の歯がでている上顎前突(出っ歯)や前歯が噛み合っていない開口など、矯正を始める理由は人それぞれです。
遺伝的な歯並びが原因だけでなく、幼少期の癖や骨格の問題から歯列矯正を必要とする人もいます。癖がある場合は癖の改善、骨格に原因がある場合は骨を削る外科治療も必要となることがあります。

 

また、歯の動き方にも個人差があり歯槽骨の状態によって動きやすい人もいればそうでない人もいます。新陳代謝の関係から大人よりも子供の方が歯が動きやすいとされています。
これらを踏まえて裏側矯正(舌側矯正)の方が早く治療が終わるかというと、表側も裏側も治療期間は変わらないといえます。

 

表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)では何が違ってくるかを挙げるとすれば、力の加わり方になります。全ての歯にワイヤーを通そうと思った時、表と裏とではワイヤーの長さが違ってくるのが想像できると思います。そうなれば同じだけの力を同じ方向にかけた時、表と裏とでは動きに差がでてしまうのです。
ワイヤーが短い分、強い力が加わりやすく歯が早く動きそうなイメージをもつ方もいるかもしれません。ですが歯列矯正は力を強くかければ歯が早く移動するわけではありません。

 

さらに大きな違いは見た目の問題です。裏側に装置をつければ相手からの視線を気にしなくてもよくなるのが最大のメリットです。そのほか裏側矯正は虫歯になりにくいとされています。舌がある裏側は常に唾液によって湿潤状態になっているため、唾液による自浄作用や歯を強くする再石灰化作用によって守られているのです。
一部では裏側矯正(舌側矯正)の方が治療の難易度が高いために時間がかかると言われていますが、裏側矯正ができる専門医は十分な技術と知識をもった上で治療を行っています。ですので、裏側矯正だから期間が伸びてしまうことはないと言えます。

 

ワイヤー矯正のほかにマウスピース矯正がありますが、マウスピース矯正と比較するとワイヤー矯正の方が比較的治療期間が短い傾向にあります。

③歯列矯正を早く終わらせるために

それでも歯列矯正が数日でも早く終わって欲しいと思うのは、どなたも同じ気持ちだと思います。ここでは、少しでも治療を早く終わらせることができるための方法をお伝えします。

・口腔ケアをしっかり行う

歯磨き

装置が入っている期間中は歯磨きがしづらい状態になります。特に最初のうちは慣れずに磨き方がわからないと思いますので、専門医や衛生士さんにしっかり歯の磨き方を指導してもらいましょう。仮に大きな虫歯が出来てしまい治療が必要となった場合は矯正治療を一時中断して行わなくなってしまうことがあります。状況によっては歯列矯正のプランを練り直さなければいけなくなるので注意しましょう。矯正歯科とは別に、普段からかかっている歯科医院でも歯のクリーニングは行えます。

・専門医の指示を守ることができる

理想的な歯の移動を行うには細かな調整が必要になります。そのため自分でブラケットに矯正用のゴムをつけるよう専門医から指示されることがあります。矯正用のゴムにも期限があり、あまり長くつけていると弾性が弱くなって効果が半減してしまいます。そのため定期的な交換が必要になるのですが、決められた日数でしっかり交換しなければ治療期間はどんどん伸びてしまうことになります。

・舌癖などのクセがない

舌癖

幼少期に見られる指しゃぶりが歯並びに影響することはご存じの方も多いと思います。そのほかにも舌を上下の歯の間から出す癖や頬杖、口呼吸も歯並びに大きく影響します。口で呼吸することでなぜ歯並びに影響するのか疑問に思う方もいるかもしれません。口を開いた状態にあるひとは口周りの筋肉が通常より弱くなっている可能性があります。結果、舌癖に繋がってしまったり舌そのものの筋力も落ちてしまい低位舌と言われる舌が下に沈み込んでしまう状態になります。

 

癖は意識してすぐに治るものではありません。癖を改善するための装置もあるほどに時間をかけて直していく必要があります。自分では気づきにくいことが多いため、歯科医院や専門医に聞いてみてもいいでしょう。

・代謝を上げる

一見関係なく感じるかもしれませんが、代謝をよくすることで歯の動きが変わってきます。
歯の周りを取り巻く歯根膜や歯槽骨の代謝が活発になることで歯がスムーズに動くとされています。普段から食生活や休息時間など気にかけてみると良いでしょう。

 

大人に比べて子供の方が歯が動きやすかったり、噛み合わせに問題がないところからのスタートであれば短期間で終えることは可能です。ただこれらの条件を満たしていない場合でも上記のことを意識することで期間を早めることは可能です。

まとめ

裏側矯正(舌側矯正)も表側矯正も治療期間に差はないことがお分かりいただけたと思います。それよりも治療をしっかり理解して納得し、治療期間中が辛いものにならないようにすること、そして治療を始めたら覚悟を決めてやり抜く心構えが必要だと言えます。こんなはずではなかったとならないようにとことん専門医に話をしてもらうことでそれらは回避できると思います。

博多矯正歯科ってどんなところ?

博多矯正歯科KITTE博多院

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件

 

日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。

 

矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!

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