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投稿日:2022.7.29

すきっ歯になるのはなぜ?~原因と治療方法とは~

こんにちは。博多矯正歯科です。
歯並びのお悩みといえば、出っ歯やガタガタしている状態が思い浮かぶかもしれませんが、意外と「すきっ歯」のご相談も多くいただいております。
「すきっ歯」とは、歯と歯の間に隙間が空いている歯並びのことです。日本ではコンプレックスに感じ、治療を希望される方も多くいらっしゃいますが、そもそもなぜすきっ歯になってしまうのでしょうか。
今回は「すきっ歯になってしまう原因と治療方法」についてお伝えします。

なぜすきっ歯になってしまうの?

正中離開

すきっ歯になる原因は、大きく分けて5つあります。生まれつきのものや、生まれた後の習慣によってなってしまうものなど様々です。
しかし、乳歯のうちに隙間があるケースは正常です。永久歯が生えるためのスペースなので、心配いりません。
ここでは、すきっ歯の5つの原因について1つずつ解説していきます。

①先天性欠如(せんてんせいけつじょ)による場合

先天性欠如とは、生まれつき歯の本数が少ないことです。何らかの原因により歯が作られなかった場合はその分のスペースが空いてしまうため、すきっ歯になってしまう可能性があります。

②矮小歯(わいしょうし)のため起こる場合

矮小歯とは、歯の大きさが通常よりも小さい歯のことをいいます。一部分に見られるケースと、全ての歯が顎の大きさに対して小さいケースがあります。どちらも歯と歯の間に隙間ができてしまうため、すきっ歯になってしまうのです。

③上唇小帯高位付着(じょうしんしょうたいこういふちゃく)による場合

上唇小帯とは、上の唇の内側の真ん中辺りにある筋のようなものです。通常は、歯の根元の位置から離れた部分についています。しかし、ついている位置が歯に近かったり、長さが長かったりすることがあります。このような状態だと、上の前歯の間に隙間が空いてしまうのです。これを専門的には「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼んでいます。

④舌癖などの習慣から生じる場合

舌 舌癖

舌に癖があったりすると、すきっ歯や出っ歯などの歯並びの乱れを引き起こしてしまうことがあります。
例えば以下のような癖が関係しています。

 

・下唇を歯で噛んだり加えたりする癖

・歯を舌で押す癖

・指しゃぶりや爪を噛む癖

⑤歯周病が原因の場合

歯周病

歯周病は歯ぐきの炎症だけではなく、歯を支えている顎の骨も溶かしてしまう病気です。骨に支えられている土台の部分が緩んでしまうため、進行すると歯が揺れ始めたり、歯並びが崩れやすくなります。この時に歯と歯の間に隙間が生じ、すきっ歯になってしまうことがあります。

すきっ歯は放置しないで!こんな問題があります

すきっ歯であっても、中には特に気にならないという方もいるでしょう。その場合「すきっ歯だけど、別に気になっていないし支障もない。このままでいいや」と思われるかもしれません。
しかし、すきっ歯を放置していると様々な問題を引き起こしてしまう可能性があります。この項では、すきっ歯であることで生じる問題についてご説明していきますので、ぜひチェックしてみてください。

①見た目の問題

すきっ歯は自分からでも他人からでも認識できてしまうため、コンプレックスになる方もいらっしゃると思います。

②食事がしにくい

歯と歯の間に隙間があるため、上手く物を噛み切れなかったりすり潰したりできなかったりする傾向があります。

 ③虫歯や歯周病になりやすくなる

すきっ歯は通常の歯並びと比べて、歯と歯の間の面が広くなります。そのため、歯磨きも難しくなりがちです。また食べかすが詰まったり残ったりしやすいので、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

④発音に影響を及ぼすことがある

歯と歯の間から空気が漏れてしまい、発音が不明瞭になってしまうことがあります。

 

このように、すきっ歯は色々なトラブルに繋がります。見た目だけではなくお口の機能や健康を保つためにも、治療をされることが望ましいでしょう。

すきっ歯の治療にはこんな方法がある!

実際に、すきっ歯の治療はどのように進めていくのでしょうか。主な治療方法は、次の3つです。

①歯列矯正をする

歯列矯正は、歯並びを全体的に整えることができる治療です。すきっ歯はもちろん、出っ歯などの歯並びや噛み合わせも改善できる治療方法になります。
歯並び全体や噛み合わせを同時に整えることができますが、治療期間が長くなることと費用がかかるというデメリットもあります。

②被せ物で治療する(セラミッククラウン)

セラミック

被せ物をすることにより、歯並びや歯の形・色などを改善する方法です。当院では、セラミックを使用した「セラミッククラウン」による治療をご提案しております。
まず歯全体を一周削り、セラミックで製作した人工の歯を被せていきます。セラミックには天然の歯のような透明感があるため、ご自分の歯と同じように見せながらすきっ歯の改善を図ることが可能です。

 

歯列矯正に比べて短期間で治療が完了しますが、広範囲のすきっ歯など適応できないケースもあるかもしれません。また他のデメリットとして、歯を削らなければならないことや保険適用外のため費用が高くなるという点もあげられます。

③詰め物をして治療する(ダイレクトボンディング)

ダイレクトボンディングは「レジンというプラスチックの素材」を用いて隙間を埋めることで、すきっ歯を改善する治療です。
保険治療適応外ですが、歯を削る量を最小限に抑えられ、歯列矯正やセラミッククラウンよりも安価であるというメリットがあります。
デメリットは経年による変色や欠けやすい素材であること、詰めた部分の境目が気になる場合があることです。さらに元の歯の位置は変わらず隙間を埋めるだけなので、歯の形が大きく見えてしまうという面もあります。

すきっ歯を防ぐためにできること

すきっ歯の原因によっては、予め防ぐことは難しいかもしれません。しかし原因の回避や悪化を防ぐことができるものであれば、ご自分で対策することも可能です。ここでは、原因別にできる対策をいくつか紹介します。

先天性欠如や矮小歯がある場合は早めに治療する

先天性欠如や矮小歯の場合は、通常では生じないはずの隙間ができてしまいます。この隙間を放置していると、隣の歯が動いてしまい他の部分にも新たに隙間が生じてしまう可能性があります。そのため、できるだけ早いうちに「ブリッジやインプラント・入れ歯」などの歯を補う治療で隙間を埋めるようにしましょう。

上唇小帯の位置が気になる時は相談する

上の唇をめくってみると、前歯の上の中央に筋のようなものが見えます。赤ちゃんのお口の中を見ていて、この小帯が高い位置にあることに気がつく方もいるでしょう。
一般的には、乳歯から永久歯に生え変わる(7歳前後)までに高さが下がってくることが多いですが、気になる場合は歯科医院で相談してみてください。
もし生え変わりの時期になっても上唇小帯が高い位置にあるようなら、正しい位置へ移動させる形成術が必要なこともあります。

舌癖などの癖を改善する

舌の正しい位置は、上の顎の前歯の後ろ側の膨らみの辺りです。何もしていない時は、常にこの位置に舌を置くように心がけてください。また、指しゃぶりや唇を噛む癖などがある場合には、できるだけ早いうちに治しましょう。

歯周病を予防する

歯周病にならないように、日頃から念入りなセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けることを習慣にしましょう。

すきっ歯を治して自信の持てる口元にしよう

綺麗な歯並び

今回は、すきっ歯になる原因や治療方法についてお話しました。すきっ歯は、治療をすることで改善が可能だということがお分かりいただけたでしょうか。
患者様のお話をお伺いした上で適した治療方法をご提案させていただきますので、すきっ歯が気になっている方は一人で悩まずにどうぞ気軽にご相談くださいね。

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