投稿日:2024.6.19
ガチャ歯(叢生)を治したい!費用や治療期間について
「ガチャ歯をどうにかしたい」とお悩みではありませんか?
歯並びのなかでも見た目の影響が大きいガチャ歯は、年齢問わずお悩みの方が多い印象です。機能性や衛生面、精神面でのトラブルにつながりやすいため、放置するのはあまりおすすめできません。
こちらのページでは、ガチャ歯になる原因や放置するリスク、最適な治療法、費用や治療期間についても分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
ガチャ歯とは?
ガチャ歯は、歯が重なって生えている状態や、位置異常がみられる状態を指します。「乱杭歯」とよばれることもあり、専門用語では「叢生」といいます。
審美性の問題はもちろんですが、歯が凸凹していることで「歯ブラシの毛先があたりにくい」「食事や会話時に唇や頬の粘膜を巻き込んで噛んでしまう」といったトラブルにつながりやすいため、早めの治療がおすすめです。
ガチャ歯になる3つの原因
歯並びが崩れるのにはかならず原因が存在します。たとえ遺伝であっても、小児矯正で将来ガチャ歯になるリスクを下げることが可能です。小さいお子様がいらっしゃる方は、その点も含めて治療についてお考えになってみてください。
ガチャ歯になる主な原因は以下の3つです。
乳歯の早期喪失
乳歯は永久歯に生え変わるのが一般的ですが、虫歯や転倒などで生え変わる時期よりも早く抜けてしまうことがあります。
乳歯は、歯としての機能のほかに「永久歯が正しい位置に生えるための道標」としての役割ももっており、早く抜けてしまうと永久歯が間違った位置に生えやすくなってしまうため注意が必要です。
乳歯を抜くタイミングの遅れ
永久歯が生え始めているのに乳歯をそのままにしていると、永久歯がズレたまま生えてしまいます。とくに根っこの数が1本しかない前歯におこりやすく、一度ズレた状態で生えてしまうと、その後自然に並ぶことはほとんどありません。歯並びは今後のお口の環境を大きく左右するものですので、崩れるリスクはできるだけ減らすようにしましょう。
顎が小さい
歯の大きさに対して顎が小さいと、歯がきれいに並ぶスペースがないため、歯が重なって生えたり、位置異常が起こったりする可能性が高まります。顎骨の形は遺伝のほかに幼少期の食事の種類が関係しており、柔らかいものばかりを食べる習慣があると、顎骨がうまく成長できずに小さい状態のまま生え変わりの時期を迎えてしまうため注意が必要です。
小児矯正では、成長期に合わせて顎骨を広げることができるため、将来ガチャ歯になるリスクを抑えられます。12歳以降におこなう成人矯正では、顎骨の成長が止まっているため広げることはできません。歯が並ぶスペースを確保するには抜歯が必要です。
ガチャ歯を放置するリスク
ガチャ歯は、正しい歯並びや噛み合わせではないため、さまざまなトラブルを引き起こします。ガチャ歯を放置するリスクを以下でくわしくみていきましょう。
虫歯や歯周病のリスクが上がる
歯が重なって生えていると段差ができるため、そこに汚れがたまりやすくなります。とくに歯と歯の間の虫歯のリスクが高く、歯ブラシの毛先の当て方にコツが必要です。また、フロスを通す習慣がなければ虫歯を防ぐことはできません。段差の部分は歯周ポケットが深いケースも少なくないため、歯周病のリスクも高めといえます。口臭も強くなりやすいことから、早めの治療がおすすめです。
外傷性の口内炎ができる
ガチャ歯は 歯列からズレている歯が多いため、唇や頬粘膜を巻き込んで噛んでしまう傾向にあります。外傷性の口内炎ができると、痛みがあることで歯ブラシがしにくくなり、余計に磨き残しが多くなりがちです。虫歯や歯周病のリスクがさらに上がるため、注意しなくてはいけません。
一部の歯や顎関節に余計な負担がかかる
噛み合っていない歯があるとほかの歯に負担がかかりやすく、噛める部位だけで無理に噛もうとするため顎関節の負担も増えます。顎関節症が発症するとお口があけにくくなり、普段のお手入れや食事だけでなく歯科治療も難しくなるので、全体で噛める環境作りが大切です。
ガチャ歯を矯正治療で治すと費用はどのくらいかかる?
ガチャ歯を矯正治療で治す場合の費用相場は、ワイヤー矯正の場合は60〜100万円、マウスピース矯正(インビザライン)の場合は80〜100万円程度です。矯正治療は保険診療ではないため、歯科医院によって設定金額が異なります。
歯科医院によってはマウスピース矯正を取り扱っていないケースもあるので、ご希望の方は事前に確認しておくことをおすすめします。
ガチャ歯のベストな治療法は?
ガチャ歯は程度によって適切な治療法が異なり、軽度の場合であればマウスピース矯正で対応可能です。中度や重度、抜歯が必要なケースでは、ワイヤー矯正でしか対応できないこともあります。
インビザラインは、ほかのマウスピース矯正のなかでも対象症例が多く、抜歯が必要なケースでも可能な場合があるため、まずはカウンセリングと精密検査をご検討ください。
お口の状態を正確に把握するための精密検査では、お顔やお口のなかの写真撮影、型取り、レントゲン検査などを行います。型取りは従来のやり方ではなく、特殊な機械を使って歯をなぞる方法で行いますので、嘔吐反射が強い方でも安心して受けられます。
ガチャ歯の治療期間について
ガチャ歯の治療期間は2〜3年が目安です。治療法と同じく、治療期間も症例によって異なりますので、くわしい治療期間をご存じになりたい方は精密検査をご検討ください。
抜歯が必要なケースは、非抜歯のケースよりも期間が長くなる傾向にあります。また、追加の装置の有無によっても治療期間は変化しやすいので、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
矯正治療でガチャ歯を治す5つのメリット
矯正治療でガチャ歯を治すと以下のメリットが得られます。
お手入れがしやすくなる
矯正治療をして歯の段差がなくなると、歯ブラシの毛先があたりやすくなり、磨き残しが減ります。フロスや歯間ブラシなどを合わせて使うことで、虫歯や歯周病のリスクをさらに減らせます。
外傷性の口内炎ができにくくなる
歯がきれいに並ぶと、唇や頬の粘膜を巻き込みにくくなります。外傷性の口内炎ができにくくなるぶん、食事がより楽しくなり、お口のなかも清潔に保ちやすくなるでしょう。
全体でバランスよく噛めるようになる
噛む刺激は、歯の歯根膜や歯槽骨にいい刺激を与えます。過度な刺激は顎骨が減る原因ですが、全く刺激がない状態も歯にとってよくありません。適度な刺激が全体にバランスよく与えられている状態が、歯や顎関節にとってもベストな状態です。無駄な負担が減ることで歯ぎしりや食いしばりがおこりにくくなる効果も期待できます。
お顔のバランスが左右対称になる
偏った噛み方をしなくなることで、筋肉の負担のバランスがよくなり、お顔の見た目が左右対称になります。
笑顔に自信がもてる
歯並びが整うと笑顔に自信がもてるようになります。対人関係にいい影響を与えやすく、ストレスが減ることで気持ちも穏やかになるでしょう。気持ちの面でのメリットも大きいので、ご本人はもちろんお子様がガチャ歯で悩んでいる方も、できるだけ早めの治療をおすすめします。
ガチャ歯を治して自信をつけたい方は当院までご相談を
ガチャ歯は、審美性だけでなく機能性や衛生面、精神面でのトラブルにつながりやすい傾向にあります。小児矯正の段階で顎骨を広げられればガチャ歯になるリスクを最小限に抑えられますが、成人矯正でも抜歯をして並べることは可能です。軽度の場合であれば、抜歯をせずに治せる可能性もあります。今ある歯を一生使い続けるためにも、ガチャ歯の治療をぜひご検討ください。