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投稿日:2024.5.25

ガミースマイルはマウスピース矯正でも治せる?原因と治療方法

こんにちは!福岡市博多区にある博多矯正歯科KITTE博多院です。
笑ったときに歯茎が見える『ガミースマイル』ですが人前で思いきり笑えない、笑顔がコンプレックス、などのお悩みを抱えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
ガミースマイルは必ずしも審美的に悪影響を与えるわけではありませんが、やはり気にされている方も多いですよね。
ガミースマイルを改善する手段の1つとして矯正治療が挙げられますが、矯正治療にもワイヤー矯正、マウスピース矯正、最初に外科手術を行い骨格の問題を改善してから矯正治療を始めるサージェリーファーストなど、様々な方法があります。
今回はその中でもマウスピース矯正に絞った場合でもガミースマイルを改善することはできるのか、について説明していきたいと思います。

結論から言うとガミースマイルの度合いや、ガミースマイルになっている原因次第ではマウスピース矯正でも改善することが可能です。しかし骨格に起因するものなど歯以外に原因があるものや歯茎の見える面積がかなり広いような場合はマウスピース矯正で改善するのは難しいと言えるでしょう。
ワイヤー矯正の方が改善しやすいのは事実です。
では、どういった場合ならマウスピース矯正でガミースマイルを改善することができるのでしょうか?

上顎の前歯が前に突出している

上顎前突

上の前歯が前方に突出していることで上唇がめくれあがっていたり、口が閉じにくいことで歯茎が露出して見えてしまうというような方は矯正治療で前歯の突出感を改善することによって歯茎が見える範囲を減らすことができます。
しかしこれは骨格に問題がなく、上顎の前歯が軽度に突出しているという方に適応となる治療のため、まずは自分のガミースマイルが何を原因として生じているのかを知り、適切な治療を行うことが重要となります。

なぜガミースマイルになるの?

ガミースマイル

ガミースマイルになる原因は主に3つあります。

① 上顎骨が下顎骨に比べて発達している。

上顎骨が過度に発達していたり、逆に下顎骨の発達が不足しているような場合は過蓋咬合といって咬み合わせが深くなり、下顎の前歯が上顎の前歯で覆い隠されてしまうことがあります。過蓋咬合の方は平均と比べて上顎の歯の位置が低いため正常な咬合の方よりもガミースマイルになりやすい傾向があります。
また、上顎骨が縦に長い方も上顎の歯の位置が低い場合があるため、その場合ガミースマイルが生じやすいと言えるでしょう。こういった骨格は遺伝の影響を大きく受けるという特徴があります。
過蓋咬合自体は矯正治療で改善することが可能です。ですが矯正治療はあくまでも咬合を改善することを目的に行うため、正常な咬合になっても骨格を原因としたガミースマイルは完全には改善しないということもあります。この場合は『セットバック(上顎前歯部歯槽骨切り術)』となどの外科手術を行うなど、矯正治療以外のアプローチが必要になってきます。

② 口の周りの筋肉の発達

注射

上唇には『上唇挙筋』と呼ばれる筋肉が存在します。上唇挙筋はその名の通り上唇や鼻翼を上方へ持ち上げるための筋肉です。この筋肉は微笑みや笑顔のような表情をつくる際の口元の動きに大きく関わっていますが、この筋肉が発達していると笑った際に上唇がめくれあがることで歯茎が露出し、ガミースマイルになることがあります。

 

この場合の治療法としては上唇挙筋を切除する『上唇挙筋切除術』や上唇挙筋に筋力を弱める注入して筋肉の力を弱めることで、上唇や鼻翼が上方に持ち上がりすぎるのを抑制するといった方法があります。
上唇挙筋切除術のメリットとしては術後すぐに効果を実感できることや、筋肉の組織が再生したり、筋肉が再度発達することがなければ半永久的に効果が持続するという点が挙げられます。しかしあくまでも外科手術ですので、治療後の腫れや出血、上唇挙筋以外の口腔周囲筋を損傷するリスクや上唇の可動域の減少などのデメリットが存在していることを念頭に置いた上での検討が必要です。

 

筋力を弱める注射は上記の上唇挙筋切除術と比較しても侵襲性がほとんどなく、治療時間も短時間かつ安価なものが多いので手を出しやすいというメリットがありますが、効果が表れるまでに数日程度時間を要したり、注射する薬剤の量次第で口元に左右差ができてしまうリスクもあります。また、筋力を弱める注射は持続期間にも個人差があり、大体半年ほどで効果が切れるとされているため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

③ 歯のサイズや位置

ガミースマイル

歯の大きさや長さには個人差がありますが、生まれつき歯が小さい方や長さが短いという方は、相対的に歯茎の面積が広く目立って見えるためガミースマイルになることがあります。歯自体の生えている位置が低い場合も、その分歯茎の見える面積は広がるので思いきり笑顔をつくった際などに歯茎が露出する可能性があります。
短い歯を長くする方法としては『歯冠長延長術』が挙げられます。『歯冠』とは歯茎に覆われていない歯の部分を指し、この手術では歯冠に被さっている歯肉の一部を切除することで隠れていた歯冠を露出させます。こうすることで歯茎の位置が下がり、歯の面積が広がるとともに歯茎の面積は狭まるためガミースマイルの改善へと繋がります。
また、歯列不正がある場合はこれにセラミック矯正などを併用することもあります。
歯冠長延長手術は上記のような歯茎の量が多く歯に覆い被さっていることによって歯自体の長さが短く見えている方が主な適応となるため、先述したような上唇や骨格そのものにガミースマイルの原因がある場合はあまり効果を実感できないかもしれません。

ワイヤー矯正でガミースマイルを治療する方法

ガミースマイル

これまでガミースマイルの原因や原因に合わせた治療方法について説明してきましたが、ワイヤー矯正でガミースマイルを治療する場合はそのような処置が必要になるのでしょうか?
まず、ワイヤー矯正でガミースマイルを改善する場合は『歯科矯正用のアンカースクリュー(インプラントアンカー)』が必要になります。

歯科矯正用アンカースクリューってなに?

歯科矯正用アンカースクリューとは、小さな医療用のネジのことで、このネジを顎骨に埋入し固定源にすることで効率的に歯を動かすことができます。
『インプラント』と聞くととても大掛かりなものをイメージされるかもしれませんが、人工歯根のインプラントとは全くの別物です。埋入自体は局所麻酔をした状態で行うため痛みもありませんし、1本あたり約5~10分程度で埋入を終えることができます。
歯科矯正用アンカースクリューは便宜抜歯を伴う矯正治療にて歯を牽引する際に使用することが多いですが、ガミースマイルの治療として歯を圧下させるために使用することもあります。

 

ガミースマイルの治療として歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合は上顎の前歯部唇側面の歯茎に複数本のアンカースクリューを埋入し、そこを固定源として前歯部を圧下(上方に引き上げる)します。この方法はアンカースクリューを用いた方法として一般的ですが、およそ2mm程度の改善が限度とされている為、軽度のガミースマイル(歯茎の見える範囲が約2~3mm程度)の方に有効といえるでしょう。

まとめ

ガミースマイルになる原因は様々ですが、原因によって治療方法は大きく異なります。せっかく治療したのにあまり変化しなかった、ということにならないためにも事前に検査を受けることが大切です。
ガミースマイルの程度にもよりますが、軽度なものであれば外科手術をせずに改善することも可能なので、一度専門医に相談されてみることをおすすめします。

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※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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