投稿日:2023.2.11
フレアーアウトは矯正だけでは治らない!?
こんにちは。
博多矯正歯科です。
今日は、以前お話した【フレアーアウト】の治療についてお話します。
まずは、フレアーアウトのおさらいを簡単にお話します!
*フレアーアウトとは
前歯の歯並びが前方に放射状に倒れていく現象です。
歯周病をはじめとするいくつかの原因が重なることでフレア―アウトが起こり、それまできちんと並んでいた歯並びが悪くなり、「出っ歯」や「すきっ歯」になってしまいます。
*フレアーアウトを放置するリスク
フレア―アウトを放置することで出っ歯やすきっ歯が進行し、口が閉にくくなることがあります。
口が閉じにくいと、口呼吸になる為口内が乾燥し虫歯や歯周病、口臭などの口内環境トラブルに繋がります。
また、噛み合わせが悪い状態も肩こりや頭痛といった症状に悩まされたり、食べ物を上手く噛めなくなり咀嚼障害を引き起こすリスクもあります。
*フレアーアウトの治療
一度、唇側傾斜してしまった前歯は、矯正治療をしないと元の位置に戻ることはありません。
矯正治療の方法としては、ブラケットを用いたワイヤー矯正や、マウスピースを用いたマウスピース矯正などがあります。
ただ、通常の矯正治療とは異なり、フレアーアウトを起こした前歯を治すためには、矯正治療だけでは不十分です。
フレアーアウトの原因となった歯周病や歯ぎしり、かみ合わせの治療、舌癖の改善などを行う必要があります。
○歯周病治療
歯周病が原因で、前歯が唇側傾斜した場合は、原因である歯周病の治療が最優先になります。
歯周病の原因は【歯周病菌】とよばれる細菌にあり、歯周病菌が歯茎に炎症を起こすことで歯槽骨にダメージを与えます。
歯周病の予防や進行を抑える為には、プラークコントロールが必要となります。
プラークとは、歯の表面についている白いカスのことで、歯の表面を爪の先や爪楊枝でこすると取れます。
この正体は、細菌の塊で歯周病菌もたくさん存在しています。
このプラークをコントロールすることで、歯周病の予防や進行を抑えます。
プラークコントロールは、自宅での毎日のケアと歯科医院での専門的なケアの両方が必要になります。
毎日のケアは毎食後の歯みがきを丁寧に行い、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯の間まで磨くことが必要となります。
歯磨きだけでは取りきれない汚れは定期的に歯科医院でクリーニングをしましょう。
磨き残した歯垢は、時間が経つと歯石になります。
歯石は歯みがきではとりきれない為、歯科医院で専用の器械を使って取り除いていきます。
歯周病は、口内トラブルの原因だけではなく、全身疾患に繋がる病気です。
プラークコントロールを行い、歯周病を予防しましょう!
○噛み合せの治療
虫歯や歯周病で奥歯を抜いたなど、咬み合わせがフレアーアウトの原因になっている場合は噛み合せを回復させる必要があります。
インプラントやBr(ブリッジ)など人工的な歯をいれ噛み合わせの回復を図ります。
〇舌の癖を治す
舌癖で前歯がフレアーアウトを起こした場合は、癖を治すことが重要になります。
矯正治療を行いフレアーアウトを改善しても、舌癖があるとまたフレアーアウトが起こります。
舌は【スポット】と呼ばれる正しい位置に置くように意識しましょう。
○歯ぎしり
ストレスを感じることで、寝ている間等に無意識に歯ぎしりをすることがあります。
歯ぎしりをすることで前歯に余計な力が加わることでフレアーアウトの原因になります。
歯ぎしりを指摘されたり、自覚がある方は歯ぎしり用のマウスピースを作り余計な力がかからないようにしましょう。
歯ぎしり用のマウスピースは保険治療が適用されます。
お近くの歯科医院に相談されてみてください。
フレアーアウトを起こすと、歯の見た目だけでなく顔つきにも影響してきます。
歯周病や歯の噛み合せ、舌や歯ぎしりの癖などが原因としてあげられますが、一度動いてしまった前歯を元に戻すには矯正治療しかありません。
矯正治療が必要になる前にご自身で意識しフレアーアウトを起こす要因を早めに取り除いておくのが一番の対策と言えます。
このブログを読んで「もしかしてフレアーアウトかも?」と気になった方は、当院にお気軽ご相談ください!
無料カウンセリングにてお待ちしております。