投稿日:2023.6.19
フロスの使い方(口臭、虫歯、歯周病予防に)
こんにちは博多矯正歯科です。皆様普段の歯磨きでフロスは使っていますか?
歯医者さんですすめられて購入してはみたものの、使いづらかったり面倒で使わなくなったという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな『フロスの使い方と必要性』についてお話していこうと思います。
フロスの必要性
フロスには、大きく三つの効果が期待できます
1.虫歯予防
虫歯の多くは歯と歯の間である隣接面という部分からできてきます。
隣接面はハブラシの毛や唾液が届かないため、虫歯菌のエサである食べかすや菌の塊であるプラークが残りやすく虫歯菌のいい住み家になってしまうのです。
フロスを通すことでプラークと食べかすを一緒に除去して虫歯を予防することができます。
2.歯周病予防
歯ブラシが届かないのは歯と歯の間だけではありません。隣接面の奥の歯茎の中にも汚れは溜まってしまいます。
歯茎の中に歯周病の菌がたまると、菌達は歯石を作ってより強固に歯にくっついてしまいます。
菌が増えると歯茎が出血し、その血液をエサとしてまたさらに菌が増え、歯石が増える悪循環になってしまいます。
そうなる前にフロスでしっかり歯茎の中をお掃除して歯周病菌が住みづらい環境をつくりましょう。
(もし歯石がすでについてしまっていたらフロスでは対処できないので、歯医者さんで一度歯石をしっかりとってもらいましょう。)
3.口臭予防
口臭にも様々な原因がありますが、その中の一つはお口の中に臭いを出す菌が増えてしまうことにあります。
この臭いを出す菌は歯周病菌の仲間であり、エサである血液を代謝して臭いの元となる物質を出してしまいます(硫化水素、メチルメルカプタンなど)
また、この菌の特徴として嫌気性と言って空気を嫌う性質があるのですが、歯と歯の間の更に歯茎の中となると空気も唾液も無く
歯茎にはエサとなる血液がたっぷりあるため、これらの菌が住みやすい環境が整ってしまうのです。
そのため、しっかり歯茎の中までフロスを通すことで口臭の原因菌を減らし口臭を予防することができるのです。
ここまでで皆さんもフロスをやりたくなってきたのではないでしょうか?
では次にフロスの使い方やコツをご説明していこうと思います。
〈糸タイプのフロスの使い方〉
1フロスをだいたい40㎝程度に切ります。
2フロスを両手の中指にまきつけ糸がピンと張った状態にします。
この時フロスが巻き付けた中指だけで持てるくらいしっかり巻き付けます。
3片方の中指を口の中に入れ、張ったフロスを人差し指で抑えながらノコギリのように横に動かしながらゆっくり歯と歯の間に入れます。
一番下まできたら、さらに優しく歯茎の中まで入れて上下に往復します。
4フロスをまた横に動かしながら取り出します。難しければフロスを引き抜いてしまっても大丈夫です。
※コツとしては、中指にしっかり巻き付け優しく動かすことです。
力が強すぎたり、無理に歯茎の奥まで入れてしまうと逆に歯茎を傷つけてしまう恐れもあるので難しければ歯医者さんでご相談されてみて下さい。
〈ホルダータイプのフロスの使い方〉
1.ホルダー部分を指で持ち、ノコギリのように横に動かしながらゆっくり歯と歯の間に入れます。
一番下まできたら優しく歯茎の中まで入れて上下に往復します。
2.フロスをまた横に動かしながら取り出します。
糸タイプよりもホルダータイプの方が比較的シンプルで簡単かもしれません。手が動かしずらい方などはおすすめです。
糸タイプは使い捨てですが、ホルダータイプは毛羽立ってきたら新しいものにとりかえましょう。
また、糸タイプは歯にしっかり密着してくれるので清掃性は糸タイプの方が優れています。それぞれメリットがありますのでご自身に合うものを選ばれてください。
最後に
皆さんもフロスの頼もしさに気づいていただけましたでしょうか?なかなか続けられない方も多いフロスですが、習慣にしてしまえばフロスしないとスッキリしないとおっしゃる患者様も少なくありません。
これを機にぜひフロス習慣を始められてみて下さいね♪