投稿日:2025.1.8
マウスピース矯正ができないケースとは?無理やりマウスピースでするとどうなる?
「マウスピース型矯正で治したいけど対象外だったらどうしよう」とお悩みではありませんか?
マウスピース型矯正はワイヤー矯正にくらべると対象症例が少ない傾向にあり、選択できなかったらと悩む方も珍しくありません。
こちらのページでは、マウスピース型矯正での治療が難しいケースやその理由、ほかの治療法についても分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
マウスピース型矯正での治療が難しいケースについて
矯正治療では主にワイヤー矯正とマウスピース型矯正のどちらかを選択することになりますが、治療法によって強みが異なるため必ず希望どおりになるわけではありません。マウスピース型矯正はワイヤー矯正よりも対象症例が少なく、その理由として以下の3つが挙げられます。
中等度以上の叢生
歯の重なりや位置異常が見られる状態を叢生(そうせい)といいますが、歯のズレが大きくなればそれだけ細かな動きやスペースを確保するための抜歯が必要になるので、マウスピース型矯正で使用する歯列全体に被せるタイプの装置ではスムーズな治療が期待できません。抜歯をする場合、両側の歯を高さを維持したまま真横に移動させる必要があり、マウスピース型矯正はその動きが不得意です。歯がドミノ倒しのように倒れてしまうため計画通りにすすみにくく、治療期間の延長にもつながりやすいので注意しましょう。
原因が「骨格」にある症例
歯科医院で行う矯正治療は、原因が「歯」にある場合にのみ有効です。原因が骨格にあるケースでは矯正治療とは別に外科手術が必要になることも珍しくありません。難症例だと歯を細かく動かす必要があるため、マウスピース型矯正では対応できない場合があります。
自己管理が不得意な方
マウスピース型矯正は、患者様自身で装置の着脱やお手入れ、交換などをしていただく必要があります。自己管理がしっかりできる方でなければ計画通りに治療をすすめることはできません。別のトラブルへと発展してしまう可能性もあるので、自己管理が苦手な方は固定式のワイヤー矯正をご検討ください。
マウスピース型矯正とワイヤー矯正を併用して行う方法もある
細かな動きが苦手とされるマウスピース型矯正ですが、ワイヤー矯正を一時的に併用することで対応可能な症例の幅が広がります。ワイヤー矯正の装置は一部にのみ設置し、かつ特定の歯が理想の位置まで移動したタイミングで撤去するのが一般的です。見た目が大きく変わる心配もほとんどないので選択はしやすいでしょう。
ワイヤー矯正との併用で対応できる症例は、歯科医師の技量によっても異なります。気になる方は一度歯科医院へご相談ください。
マウスピース型矯正を無理に始めるとどうなる?
対応が難しいケースにも関わらず、マウスピース矯正を無理に始めてしまうと以下のようなデメリットやトラブルが発生する可能性があります。納得のいく治療につなげるためにも適切な治療法を選択するようにしましょう。
治療が計画通りにすすまない
計画通りに歯が移動するにはそれなりの環境にしなくてはいけません。状態に合わない装置を使用すると計画通りに歯が移動せずに、治療期間の延長につながることもあります。費用や痛みが余分に増えることでモチベーションが低下し、治療の中断の可能性もでてくるので注意しましょう。
装置の追加や作り直しが必要
マウスピース型矯正で使用する装置はいくつかまとめて製作して患者様にお渡しするため、歯が計画通りにすすまないと追加装置が必要になったり、作り直しになったりする可能性もあります。余計な時間と費用がかかってしまうので損だといえるでしょう。
理想の見た目に仕上がりにくい
理想の見た目に仕上げるには、適切な治療を受ける必要があります。例えば歯を並べるためのスペースを確保する必要があるのに、抜歯をせずに無理にマウスピース型矯正で並べても前歯が出るような形となるため、美しい仕上がりにはなりません。場合によっては治療前よりも見た目が悪くなる可能性があります。
転院先で受け入れてもらえない可能性がある
転勤や引っ越しなどで通院する歯科医院を変える場合、以前行っていた治療内容や計画などを次に通う歯科医院へ伝える必要があります。責任が生じることから受け入れる側は慎重に判断するケースがほとんどです。不適切な治療法で行っていた場合は転院先で受け入れてもらえない可能性があるので注意しましょう。
マウスピース型矯正で治療が行えるか判断するには?
適切な治療法を決定するには、治療を始める前に精密検査を受ける必要があります。精密検査では、お口のなかやお顔の写真撮影、型取り、各種レントゲン検査などを行い、現在の状態を知るための情報を集めます。検査結果をもとに治療計画を立案し、後日患者様に分かりやすく説明しますが、検査を受けたら必ず治療にすすむというわけではありません。計画内容や費用、治療期間などに同意いただけたら契約に移り、後日治療開始となります。
矯正治療を迷っているタイミングでも精密検査は受けられる
治療を始めようか悩む方のなかには「費用」や「治療期間」が気になっている方もいます。精密検査を受けることで費用や治療期間の詳細を知ることができるため、現在治療を躊躇している方にも受けるメリットはあるといえるでしょう。
検査後に治療に移るかどうかを決定するのは医院側ではなく患者様です。強制的に治療に移ることはないのでご安心ください。
マウスピース型矯正が難しい症例の適切な治療法は?
原因が歯にあるケースでマウスピース型矯正での治療が難しい場合は、ワイヤー矯正を選択するのが一般的です。ワイヤー矯正にはいくつか種類があり、メリットやデメリットがそれぞれ異なります。違いを正しく理解して自分に合った治療法をみつけましょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を貼り付けて、そこにワイヤーを通して行う方法です。昔ながらのやり方で「装置が目立ちやすい」という欠点がありますが、最近では透明や白い見た目の装置も増えてきており、すべての歯に金属製のブラケットを使用するところはそれほど多くありません。
「低い位置の歯を引き上げる」「特定の歯のみを動かす」「歯の高さを維持したまま真横に動かす」といったやり方ができるのがワイヤー矯正の大きな強みです。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏面にブラケットを貼り付けてワイヤーを通して行う方法です。装置が正面から見えないため、表側矯正のように目立つ心配がありません。ワイヤー矯正の強みを活かせるため、幅広い症例に対応できます。
「舌が装置にあたって滑舌や発音が悪くなる」という欠点があるので、接客業や人前で話す機会の多いお仕事をされている方は注意しましょう。
ハーフリンガル矯正
目立ちやすい上顎を裏側矯正(舌側矯正)で、目立ちにくい下顎を表側矯正で行う方法です。笑ったときの印象が変わりにくく、滑舌や発音への影響も少ない傾向にあります。上下を裏側矯正(舌側矯正)で行うより費用を安く抑えられるのも、大きなメリットといえるでしょう。
「取り扱っている歯科医院が少ない」という欠点があるので、気になる方は事前にご確認ください。
マウスピース型矯正での治療をご希望の方は当院までご相談を
目立ちにくいマウスピース型矯正は年齢問わず人気がありますが、歯並びや噛み合わせの状態によっては選択できない場合があります。不適切な治療法で無理に進めてしまうと、治療期間の延長ややり直しのほかに、モチベーションの低下や理想通りの仕上がりにならないなどトラブルにつながる可能性があるので注意しましょう。
当院では、丁寧に精密検査を行い患者様に適切な治療法を決めています。マウスピース型矯正とワイヤー矯正を併用した治療も行っておりますので、他院で選択できなかったという方もまずは一度ご相談ください。
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