投稿日:2023.5.27
マウスピース矯正によって頭痛が起こるタイミングとは
マウスピース矯正中に頭痛がおこって困っていませんか?
頭痛が続くと治療に対するモチベーションも低下してしまうため、早めに対処することが大切です。
こちらのページでは、マウスピース矯正で頭痛がおこる理由やタイミングについて分かりやすくまとめました。ぜひご参考ください。
目次
矯正治療中は筋緊張性の頭痛がおこることがある
矯正治療中は治療方法に関係なく「筋緊張性の頭痛」がおこることがあります。
筋緊張とは筋肉が張って硬くなっている状態を指し、全身のどの部位でも起こり得るものですが、頭痛がおこる場合は基本的に口周りや首、肩の筋肉の筋緊張が原因です。
矯正治療で歯を動かすと痛みを感じて精神的ストレスがたまったり、一時的にうまく噛み噛み合わない状態になり、咬筋や側頭筋など筋肉の負担のバランスが崩れて筋緊張がおこります。
マウスピース矯正で頭痛がおこる4つのタイミング
1.矯正治療をはじめたばかりのころ
装置をはめている感覚に慣れるまではストレスを感じやすく、食いしばりや歯ぎしりがおこって頭痛を誘発する場合があります。
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも装置の厚みがないため、慣れるまでにそこまで時間はかかりません。もともと片頭痛がおこりやすい方は、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうがいいでしょう。
2.マウスピースを交換した直後
マウスピースを交換した直後は歯の動きが大きく、痛みが頭痛を誘発する場合があります。しかし、マウスピース矯正の場合は歯の動く距離が毎回決まっており、歯科医師の力の入れ具合によって痛みが左右されるワイヤー矯正よりも、強い痛みはでにくい傾向にあります。
3.顎間ゴムを取り付けるときや外すとき
歯並びの種類によっては、治療中に上顎と下顎を繋げる顎間ゴムを使用します。取り付けるときや外すときに頭痛を感じることがあります。
4.硬いものを噛んだとき
マウスピース矯正はワイヤー矯正のように食事制限はありませんが、歯を動かしているため、硬いものを噛むと強い痛みを感じることがあります。
硬めの肉などは食べやすい大きさに切ったり、料理方法を変えるなど工夫をするといいでしょう。
マウスピース矯正で頭痛がおこったときの対処法
矯正治療中に頭痛がおこったときは口周りの筋肉をほぐしたり、痛みを和らげたりするのが効果的です。
指の腹を使って頬(咬筋)やこめかみ(側頭筋)を優しくマッサージしましょう。
矯正治療の痛みを和らげる場合は、お口のなかを温めるのがおすすめです。温かい飲み物などをお口に含みますが、マウスピース矯正の場合はかならず装置を外して行ってください。装着したまま行うと装置の変形や破損につながる恐れがあります。
鎮痛剤を服用して痛みをとるやり方は繰り返し行うと胃を痛めるため、お口のなかを温めても効果がない場合にだけ行ってください。
頭痛とうまく付き合いながら矯正治療を乗り切ろう
歯を動かす矯正治療を行っている以上、頭痛をゼロにすることは残念ながら難しいといえます。
「硬いものを一気に噛まない」「痛みがでそうなときは積極的にお口を温める」など工夫をしながら過ごすことが大切です。
当院では頭痛や痛みがでたときの対処法も治療前に分かりやすくお伝えしております。調整日から1週間以上経っても強い痛みが続く場合は、別の原因が考えられますので早めにご連絡ください。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。