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ブログ

投稿日:2022.8.24

マウスピース矯正中に虫歯になったら?対処法・予防法を紹介

こんにちは。博多矯正歯科 KITTE 博多院です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

「マウスピース矯正中に虫歯になったら?」と疑問に思う方も少なくありません。マウスピース矯正を始める前にお口の中に虫歯がないかどうかを確認してから装置を作成し、矯正をスタートします。ただ、マウスピースは1日20時間以上の装着をお願いしているため、唾液による洗浄作用が軽減し、ケアを怠ってしまうと虫歯になる可能性が高まります。

 

そこで本記事では、マウスピース矯正中に虫歯になった場合どうするのか、対処法と予防法についてお話しします。

マウスピース矯正中は虫歯になりやすい?

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、ご自身でマウスピースの取り外しが行え、矯正前と同じように歯磨きができることからワイヤー矯正と比べ虫歯になりにくいと言われています。
しかし、長時間のマウスピース装着によってお口の中の環境が変化し、虫歯のリスクが高まる可能性があることをご存知でしょうか?

 

通常、お口の中は唾液によって潤っており、この唾液が食べ残しや細菌を洗い流す「自浄作用」を持っています。しかし、マウスピース装着により、唾液が歯や歯茎に行き渡りにくくなると、自浄作用の低下や口腔内の乾燥を招くことがあります。これにより、細菌が繁殖しやすい環境が生まれ、虫歯リスクが高まるわけです。

 

しかし、すぐに虫歯になるわけではありません。マウスピース矯正中は唾液の分泌が少なくなることがありますので、意識的に水分を摂るようにしましょう。日常のケアに気を付けることで虫歯のリスクを減らせます。

マウスピース矯正中に虫歯になったときの対処法

虫歯

矯正中はどんなに気をつけていても虫歯になってしまうことがあります。

 

マウスピースは取り外し可能な装置になるので、矯正中も虫歯治療を行うことができます。ただ、虫歯治療は歯を削り、その部分を補うために詰め物をしなければなりません。虫歯の大きさによっては元の歯と形が変わり、使用しているマウスピースがはまらなくなってしまう場合があります。そのため、虫歯の大きさや場所によって以下のように対処法が異なります。

①矯正治療と並行して虫歯治療を行う(矯正治療に影響なし)

小さな虫歯の場合、マウスピース矯正を継続しながら同時に虫歯治療を行うことが可能です。患部を削って「コンポジットレジン」という材料を用いた修復治療を行います。

 

コンポジットレジンは歯の色に近く、修復した部分が目立ちにくい特徴があります。また、歯の形状を大きく変えることなく、細かな調整が可能です。そのため、治療後もマウスピースの適合性を維持できるため、矯正治療を中断することなく虫歯を治療することが可能です。

しかし、基本的には治療途中での小さい虫歯はマウスピースを追加するタイミングまで待っていただくことが多いです。
マウスピース矯正にはマウスピースを追加するかどうかの再評価をするタイミングがあります。
その時に口腔内スキャンをとり、新しいマウスピースを発注するのですが、このときに虫歯がある人は先に治療に行っていただきます。
虫歯の治療の後に、口腔内スキャンを取って歯の形に合わせた装置を作成します。

②矯正治療を中断して虫歯治療を行い、その後にマウスピースを再作成して矯正を再開

虫歯が進行し、神経に達してしまった場合、「根管治療(こんかんちりょう)」が必要となります。根管治療とは神経を除去し、内部を消毒して薬剤で充填する処置のことです。

 

根管治療後は詰め物ではなく、最終的には歯全体を覆う被せ物が必要になることが多いです。被せ物を施した歯は元の形状とは異なるため、治療後は新しくマウスピースを作成する必要があります。
大きな虫歯は矯正治療の中断が必要になるため、矯正中にも定期的な歯科検診を受け、小さな虫歯を見逃さないようにすることが重要です。また、矯正治療中に虫歯が発生した場合は、すぐに歯科医師と相談しましょう。

マウスピース矯正中に虫歯にならないためにできること

マウスピース矯正中に虫歯になると、治療計画に遅れが生じる可能性があります。ここでは、虫歯予防の方法を5つ紹介します。

マウスピースをつけたままの飲食を避ける

飲料水

マウスピースを装着したまま口にできるのは、水のみです。

 

砂糖を含む飲み物はマウスピースと歯の間に糖分が閉じ込められてしまい、虫歯を引き起こす原因となります。虫歯菌は糖分をエネルギー源として活動し、酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こしてしまうのです。

また、虫歯の原因と直接関係はありませんが、マウスピースの材質は熱に弱く変形しやすいため、熱い飲み物は避けた方が良いでしょう。コーヒーや紅茶といった色素の強い飲み物も、色素がマウスピースに染み付きやすいため注意が必要です。

 

飲食の際はマウスピースを外して摂取し、食後は歯を磨くか少なくとも口をすすいでから再装着することが虫歯予防につながります。

マウスピースを取り外して隅々までブラッシングをする

マウスピース矯正は取り外しが可能なため、今まで通りの口腔ケアができるのがメリット。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを活用することで、歯と歯の間や歯茎の隙間など、歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを取り除くのがポイントです。

 

お口の中を隅々までキレイに保つことで虫歯のリスクを軽減することができます。

フッ素ジェルを塗布する

フッ素

ブラッシング後、マウスピースを再装着する際に少量のフッ素ジェルを塗布すると、長時間歯にフッ素を留まらせておくことができます。

 

フッ素はエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸によるエナメル質の溶解を防ぎます。虫歯予防の効果が期待できます。また、フッ素は細菌の代謝を抑制し、虫歯の原因となる酸の生成を減少させる効果があります。しかし、使用に際しては適切な方法と量を守ることが重要です。歯科医師の指示に従いましょう。

マウスピースのお手入れを怠らない

マウスピースは毎日使うものなので、日々のお手入れが重要です。不衛生なマウスピースは細菌が繁殖しやすくなり、虫歯のリスクが高まります。最低でも1日1回は洗浄を行いましょう。
マウスピースを取り外したら、水かぬるま湯で洗い流してください。マウスピースはプラスチックでできています。60度以上のお湯を使用すると変形するため注意が必要です。

 

汚れが目立つ場合は、やわらかい歯ブラシを使って丁寧に磨きます。硬いブラシを使用するとマウスピースに傷がつき、細菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。
汚れが目立つ場合は、市販されているマウスピース用の洗浄剤を使用するのも良いでしょう。タブレットタイプを水に溶かして使用するものや、泡タイプの洗浄剤があるので、目的によって使い分けましょう。

定期的にクリーニングを受ける

マウスピース矯正中の虫歯を予防するためには、定期的にクリーニングを受けることも重要です。
プラークは放置すると時間と共に硬化し、歯石となります。歯石がついたままになると歯の動きを妨げになります。また、歯石は自分では除去できません。クリーニングでは、専門的な機器を用いて、歯と歯茎の隙間や歯の表面に付着した頑固な歯石やプラークを除去することが可能です。

 

また、クリーニング時には歯科医師によるチェックも行われます。虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながるため、マウスピース矯正中は定期的な検診とクリーニングを受けましょう。

まとめ

マウスピース矯正中はしっかりと歯磨きを行い、対処法を理解することができれば虫歯を防ぐことができます。歯科医院でのクリーニングを行ったとしても日々の歯磨きが一番重要になるので、毎日丁寧なケアを心掛け、自身の歯を大事にしていきましょう。

 

当院では、皆様が安心して治療を受けられるよう、矯正中の虫歯予防と対処法に関する正しい知識をお伝えしています。また、歯並びに関する相談も無料で実施しているので、お気軽にお越しください。

 

 

※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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