投稿日:2023.2.8
出っ歯がどんどんひどくなる!?
こんにちは。博多矯正歯科です。
今日は大人になってなる、【出っ歯】についてお話します。
みなさんは、【フレアーアウト】という言葉をしっていますか?
*フレアーアウトとは
前歯の歯並びが前方に放射状に倒れていく現象です。
それまできちんと並んでいた歯並びが、外側に少しずつ突き出してしまい、いわゆる【出っ歯】や【すきっ歯】と呼ばれる状態になってしまいます。
フレーアウトが起こると、見た目だけの問題ではなく、前歯で食べ物を噛むことが難しくなる為、機能面にも支障をきたします。
*フレアーアウトが起こる原因
○歯周病
歯周病とは、歯を支える組織=歯周組織に生じる病気です。
歯周組織には、歯茎や歯槽骨(しそうこつ)とよばれる歯を支える骨等が含まれます。
歯周病の初期段階を【歯肉炎】といい、歯の周囲にある歯ぐきだけが腫れている、比較的軽度な炎症のことです。
歯肉炎であれば、原因となっているプラーク(歯垢)と歯石を除去し、丁寧にブラッシングをることで炎症は治まります。
しかし、歯肉炎を放置したままにすると、症状が悪化し「歯周炎」に進行します。
歯周炎は歯肉炎が悪化し、歯を支える骨(歯槽骨)にまで腫れが炎症がおきている状態です。
歯槽骨は歯を支えている骨なので、骨が減ってしまうと歯が徐々にグラグラと動く様になります。
前歯の歯周病が進行し、前歯がぐらついてきた場合、舌で内側から押したり、歯ぎしりをすることで、前歯に力が加わると歯は容易に唇側に傾斜していくことになります。
〇奥歯の噛み合せ
重度のむし歯や歯周病の場合、歯を残せなくなる為抜歯をすることがあります。
歯を抜いた後、適切な処置をせずにいると、歯が動き噛み合せが変わってしまいます。
失った歯の後ろ側の歯が前に倒れてきたり、咬み合わせている歯がのびてきたりすることで奥歯の噛み合せが、低くなってしまうことがあります。
奥歯の噛み合せが低くなると、相対的に上下の前歯がよく当たる様になり前歯が唇側に傾いていき、フレアーアウトの原因になります。
○舌の癖
歯並びを成立させている要因に筋肉のバランスがあります。
【歯並びと筋肉】は関係のないイメージがありますが、実は深く関わっています。
口の周囲にはたくさんの筋肉があり、舌や頬、唇も筋肉の一つです。
歯には、舌で内側から力がかかり、唇と頬の力で外側から歯を押す様に力がかかっています。
内側・外側の力のバランスで、歯並びが定まっているのです。
舌で内側から前歯を押すように強く力がかかっていると、その力によって前歯は唇側に傾いてしまいます。
無意識のうちに、舌で歯を押している、舌が上下の歯と歯の間で挟んでしまうなどの癖を【舌癖】といい、舌癖もフレアーアウトの原因なってしまいます。
舌には、正しい置き場所があり、それを【スポット】と言います。
舌癖はフレアーアウトだけではなく、叢生などの歯並びにも影響するので少し意識してみてください。
○前歯でよく噛む
人間は、食べ物を咀嚼するとき、奥歯で食べ物をすりつぶす様にして噛みます。
奥歯が減ったり無くなったりすると、正しい噛み合せが出来なくなり、前歯で食べ物を噛む癖がつくことがあります。
前歯で食べ物をすりつぶす様に噛むと、前後や横方向に力が加わる為フレアーアウトの原因になります。
○歯ぎしり
歯ぎしりもフレアーアウトになる原因の一つです。
歯ぎしりは奥歯で歯ぎしりをする場合と前歯で歯ぎしりをする場合があります。
前歯で歯ぎしりをすると、前歯に力が加わり歯が動く力が発生します。
下の顎は、後方に引くよりも前へ出す方が動かしやすい為歯ぎしりの癖がある場合、フレアーアウトをおこし、前歯の歯並びが変化していきます。
このように、フレアーアウトになる原因は多数あります。
意識することで、フレアーアウトを防ぐことができる場合もありますので、舌癖や歯ぎしりなど心当たりがある方は意識してみてくださいね。
出っ歯が進行してきた気がする、、など少しでも不安なことがあれば当院にご相談ください!
無料カウンセリングでお待ちしております。
フレアーアウトの治療についてはまた別の機会にお話します。