投稿日:2022.6.25
出っ歯とイビキには関係はあるの?いびきの原因と出っ歯の改善方法
みなさんこんにちは!博多矯正歯科KITTE博多院です。
博多矯正歯科のホームページをご覧いただきありがとうございます。
寝ている時にイビキをかいてしまう原因の1つに「出っ歯」があることをご存知でしょうか?イビキは、寝ている時の呼吸の状態によって引き起こされます。
今回は「出っ歯とイビキには関係はあるの?」というテーマで解説します。
目次
出っ歯になる原因
歯並びが出っ歯になってしまう原因は遺伝的に親から受け継がれるケースや日常的な癖や習慣によって引き起こされるケースがあります。
また、これらの複数の要因が組み合わさることで、出っ歯が生じる可能性があります。正確な原因は個人によって異なるため、検査や歯科医師による診断が必要です。
◎親からの遺伝
両親のどちらかに出っ歯がある場合、子どもの歯並びも同じように似てくる可能性が高いです。6歳〜10歳が顎の成長が一番盛んな時期です。この時期に永久歯が並ぶスペースを十分に確保できないと歯並びが悪くなります。遺伝による上顎の過成長・下顎の劣成長、また、生えてくる歯のサイズが大きいことや、生えてくる位置が異常であることなどが挙げられます。
◎歯並びを悪くする癖や習慣
日常での癖や習慣が歯を前に動かしてしまうことがあります。指しゃぶりのような歯を圧迫する癖を日常的に続けてしまうと、徐々に歯を動かして出っ歯になってしまいます。以下のような習慣は出っ歯を引き起こす要因になるため、早めに改善する方が良いでしょう。
- 指しゃぶり
- 爪噛み
- 唇を噛む
- 頰杖をつく
- 舌が前に出る・前歯を押す
- 口呼吸
出っ歯とイビキの関係
出っ歯はイビキを起こしやすい条件をいくつか持ち合わせています。そのため、出っ歯の改善がイビキの改善に繋がる可能性もあります。
以下に出っ歯とイビキの関係についてご説明します。
①下顎が小さいこと
イビキのかきやすさは顎の大きさにも関係があります。顎のスペースが小さいことで、就寝時に舌がさらに気道の奥のほうに落ちてしまいます。
顎のスペースと歯並びは密接に関係しているので、顎の骨が小さい場合は歯並びが悪くなりやすく、さらにはイビキをかきやすいと言えるのです。
出っ歯は、上の歯が前に出ている状態をイメージしますが、実際には下の顎が小さく引っ込んでいて、相対的に上の歯が出ているように見える場合も多く見られます。
②口が閉じにくい
出っ歯があると、前歯が突出しているため、唇を閉じにくく、意識していないと口が開きやすくなります。そのため、無意識のうちに口呼吸をしてしまうことが多くなります。口呼吸は、寝ているときに舌が後ろに後退しやすく気道を狭くしてしまうことでイビキを引き起こす要因の1つです。
(口が閉じにくいと口の周りの筋肉の弱さや緩みによって前歯が出てくるとも言えます。)
寝ている間にも、自然と口が開いてしまうことが多くなります。鼻呼吸だとイビキをかくことが少ないのですが、口呼吸になるとイビキをかきやすくなります。
③アデノイド・扁桃腺の肥大
特に子どもさんの場合、出っ歯が原因でお口がぽかんと開いたままになり、喉の奥にあるアデノイドや扁桃腺が肥大することがあります。この場合も気道が狭くなり、イビキをかきやすくなることがあります。
イビキをかきやすい人の特徴
気道がもともと狭い人や、肥満によって気道の周りに脂肪が付き狭くなった人などはイビキをかきやすい傾向があります。寝ている時には、気道(喉の空気の通り道)の周りの筋肉が緩んで狭くなるため、舌がノドの奥に下がり、さらに気道を狭くしてしまいます。
狭くなった気道のまま呼吸することによって空気が通る時に、周辺の粘膜を振動させるので音が出ます。これがイビキの原因です。
イビキをかきやすい人にはいくつかの特徴があります。一般的な特徴は以下のようなものがあります。
- 口呼吸
口を開けて寝ることが多い人は、口蓋垂(こうがいすい)や舌が喉の奥に垂れ下がりやすくなり、イビキをかきやすくなります。
- 肥満
肥満の人は、首周りの脂肪が喉の周囲に圧迫をかけ、気道を狭める可能性があります。これにより、呼吸が制限され、イビキをかきやすくなります。
- アレルギー・鼻詰まり
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの上気道の炎症がある人は、鼻呼吸が困難になり、口呼吸になりやすくなります。これもイビキの原因となります。
- 首が短く下のアゴが小さい
この特徴がある方は、舌根部が後退しやすく、気道が狭まりやすくなります。これにより、睡眠中に舌が気道を閉塞しやすくなり、イビキをかきやすくなります。
- アルコールや睡眠薬の摂取
アルコールや一部の睡眠薬を摂取すると、喉の筋肉が緩んで気道が狭くなりやすくなり、イビキをかきやすくなります。
- 睡眠姿勢
仰向けで寝ると、舌が気道を閉塞しやすくなるため、イビキをかきやすくなります。横向きや俯せで寝ることが望ましいです。
イビキの弊害
イビキは、多くの場合、睡眠時の呼吸の障害によって引き起こされます。イビキがあると良くない理由はいくつかあります。
- 睡眠の質が低下する
イビキがあると、睡眠の質が低下します。イビキによって睡眠が中断され、深い睡眠段階に入りにくくなります。その結果、睡眠中の休息が不十分になり、疲労や不眠感を感じることがあります。
- 日中の眠気や集中力の低下
イビキによって睡眠が妨げられると、日中に眠気を感じやすくなります。また、睡眠中の深い休息が得られないことで、日中の集中力や注意力が低下することがあります。
- 生活習慣病
イビキには生活習慣病が関係していることがあります。高血圧、糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすこともあります。イビキをかくことで知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまうため注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群のリスク
イビキが悪化すると、寝ているときに何度も呼吸が停止してしまうことが繰り返される睡眠時無呼吸症候群が引き起こされる可能性があります。
これらの無呼吸・低呼吸の発作は、睡眠の質を低下させ、日中の眠気や疲労感を引き起こすことがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると心血管疾患や認知機能の低下などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
出っ歯を治す方法
出っ歯は自然に治すことは難しいため、基本的には矯正治療を受けることで改善します。小児矯正の場合は顎の成長に伴って、出っ歯の治療を行うことができます。
大人になって矯正治療をする場合には、抜歯してスペースを作り、歯を移動させることが多いです。出っ歯は、噛み合わせが悪いことが多いため、矯正治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の全体矯正になることがほとんどです。
出っ歯の矯正治療は、症状や状態によって個人差があるため、適切な治療法を選択するためには、歯科医師との相談が重要です。
まとめ
出っ歯とイビキは、顎の骨格や口呼吸になりやすいことでイビキとの関連が指摘されています。しかし、すべての出っ歯の人がイビキをするわけではありませんし、イビキをする人が必ずしも出っ歯というわけでもありません。
また、別の要因が(肥満、鼻や喉の問題など)イビキの原因となっていることも考えられます。イビキが悪化すると睡眠時無呼吸症候群のリスクや生活習慣病にも繋がることがあるため注意が必要です。
イビキによるお悩みがある場合には、基本的には耳鼻咽喉科や呼吸器科で診てもらうと良いでしょう。口呼吸は、イビキの原因となるだけでなく、歯並びの悪化や虫歯、歯周病のリスクを高める可能性があります。口を閉じやすくするため、出っ歯を改善することで口呼吸を減らし、イビキの予防に役立つことがあります。
口元や歯並びで気になるところがある方は、ぜひお気軽に博多矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。