投稿日:2023.12.16
出っ歯は健康に影響を及ぼすの?
博多矯正歯科・歯科衛生士の山田です。
本日のお話は「出っ歯は健康に影響を及ぼすの?」についてです。
出っ歯は、前歯が前に飛び出している状態の事をいいます。歯科用語では、上顎前突といいます。歯並びの一種であり、このような歯並びは、見た目に対しての影響を与えるだけでなく、健康にも様々な影響を及ぼす可能性があります。
まずは、なぜ前歯が出てしまうのか、その原因からご説明いたします。
出っ歯になる原因
①舌癖
舌癖とは舌で前歯を押したりする癖の事をいいます。舌壁がある方は舌を正しい位置に置く事ができていない為、不必要に舌が動いてしまいます。
その場合、舌の正しい位置を確認し、舌のトレーニングを行います。
それでも、改善しない場合は矯正装置を使用する必要があるがあります。
舌の正しい位置は、舌の先が、上の前歯の裏の根元の、すぐ後ろにある歯ぐきのふくらみの部分(スポット)にある舌の奥は上のあごにくっついている状態です。
みなさん、想像出来ましたか?
②口呼吸
通常時、口を閉じていると上唇によって内の方に力が入ります。
ですが、口呼吸の場合は歯に対してうちの方に押す力が弱い、力がかからない為歯が前の方に出てしまいます。
③遺伝
骨格的な出っ歯(上顎前突)は遺伝的な要因が多いと言われてきます。
出っ歯が健康に与える影響
それでは今から、出っ歯(上顎前突)が、健康に与える影響について詳しく説明をしていきます。
消化不良
まず、出っ歯(上顎前突)が噛み合わせに問題を引き起こすことがあります。正常な噛み合わせは、上下の歯が適切にかみ合い、咀嚼力を均等に分散させる役割があります。しかし、出っ歯の場合は、上顎の前歯が前に突き出ているため、噛み合わせが不均衡になることがあります。これにより、咀嚼力が偏り、食べ物を十分に咬むことができなくなる可能性があります。結果として、食べ物の消化が悪くなり、栄養の吸収が不十分になる可能性があります。
前歯が前に出てしまっている為、下の歯と噛み合わずにステーキなどのお肉や麺類などの噛みちぎる物が食べにくい食品としてあげられます。
口腔内の衛生環境の悪化
また、出っ歯は口腔内の清潔さなどにも影響を与えることがあります。理由としては、上顎の前歯が前に突き出ているため、唇や舌が正常に歯を覆うことが難しくなります。これにより、食べ物の残渣が歯と歯茎の間にたまりやすくなり、歯垢や歯石のが出来やすくなってしまいます。
また、歯石が付着してしまうと歯周病のリスクが高まる可能性があります。
そして、お口がずっと開いている事によって前歯が乾いてしまい、虫歯のリスクが高くなります。
さらに、出っ歯は発音にも影響を与えることがあります。上顎の前歯が前に突き出ているため、舌が正常に発音を形成するのに十分なスペースを持つことができません。その結果、発音が不明瞭になり、例えば「さ」や「た」など)に影響が出やすいとされています。これは、コミュニケーションの際に、問題を引き起こす可能性があります。
外傷リスク
最後に、出っ歯は口腔内の外傷のリスクを高めることがあります。上顎の前歯が前に突き出ている為、外部からの衝撃や事故によって歯が簡単に損傷する可能性があります。特に、スポーツや運動中においては、口腔内の外傷のリスクが高まることがあります。歯の損傷は痛みや出血を引き起こすだけでなく、修復には時間と費用がかかる場合があります。
以上のように、出っ歯(上顎前突)は、見た目だけではなく健康にも様々な影響を及ぼす可能性があります。噛み合わせや、口腔内の清潔さ、発音の問題、外傷のリスクなどが挙げられます。そのため、出っ歯(上顎前突)の治療や予防には適切な歯科医師の診断と指導が必要です。
当医院では、無料カウンセリングを行っておりますので、是非カウンセリングにいらしてください♪