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投稿日:2023.1.21

出っ歯(上顎前突治療)のワイヤー矯正とは

皆様こんにちは!博多矯正歯科です。
本日のテーマは「出っ歯(上顎前突)のワイヤー矯正」についてです。
出っ歯をそのままにしていると様々なリスクがあることや、実際に当院で行うワイヤー矯正の種類や治療の流れについても詳しくお伝えしていきます。

出っ歯の症状とリスクについて

上顎前突

「出っ歯」は、歯科での医学的な名称は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼びます。
上顎前突は、上の前歯や、上顎が前方に飛び出ている状態の不正咬合です。
出っ歯になってしまう原因は、遺伝的なものと、指しゃぶりや舌癖、爪を噛むなどの癖による後天的なものがあります。
出っ歯は、主に下記のような症状があります。

奥歯に負担がかかる

出っ歯は、前歯の噛み合わせが噛んでいないことが多く、前歯で食べ物が咬みにくいと、奥歯に大きな負担がかかります。
また、本来食べ物を食べる時に、前歯で噛み切って、奥歯ですりつぶして咀嚼します。
出っ歯の場合は、前歯では噛み切りにくいため、奥歯を使う頻度が増えて、負担がかかるため奥歯の寿命が短くなるリスクが高くなります。
奥歯を失った歯列は噛み合わせが崩壊し、さらに歯並びが悪くなることや、本来の顎の位置が分からなくなることもあります。
また、顎の痛みや、開口障害を起こしてしまう「顎関節症(がくかんせつしょう)」を発症することにも繋がります。

唇が閉じにくい

出っ歯は上の前歯や上顎が前に突き出ていることから、唇を閉じることが難しくなる傾向があります。
日中は意識的に唇を閉じることは出来ますが、寝ている時などの無意識の状態では口が開いてしまうことがほとんどです。
また、口呼吸が続いてしまうと、口周りの筋肉が衰えて出っ歯が悪化していく要因にもなります。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

口の中は常に唾液が出てることよって、唾液の自浄作用や、抗菌作用などの働きで細菌の増殖を防いでいます。そのため、口の中の乾燥によって、細菌が侵入しやすくなり虫歯や、歯周病、口臭の悪化、のどの炎症など様々なトラブルが生じやすくなります。

転倒の際に前歯が破折しやすい

転倒による前歯の破折のリスクは、正常な方と比べて、出っ歯の方はおよそ50%も高くなります。前歯が出ていることで転倒時に強打しやすくなるためです。
破折した歯は、部位によっては歯科用のレジン(プラスチック)での修復が可能なこともあります。
しかし、転倒時に大きく破折したり、強い打撲があると神経を抜くことになったり、抜歯が必要になったりすることも多くあります。

審美障害(見た目の問題)

「出っ歯を治したい」と思われる多くの方は、見た目の問題に悩まれている方が多くいらっしゃいます。
「横顔のバランスが悪い」「笑った時に歯ぐきが目立つ」などの審美的な見た目の悪さが、日常の生活の中でコンプレックスに繋がることがあります。
口を閉じた時に、顎の先(オトガイ部)に緊張が見られ、顎の真ん中に梅干しのようなシワが寄りやすくなります。このシワがあることでへの字口になり、不機嫌そうな表情に見えたり、老けた印象になってしまいます。
また、近年では外出先でマスクを着用することが多くなりました。
マスクの着用時と、外した後の顔の印象が大きく変わってしまうことを経験された方も多いのではないでしょうか。
顔の表情は、口元の印象が大きく関係しているため、このようなギャップに悩まされる方も増えています。

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は適応症例が多く、歴史が長い昔からある矯正方法の一つです。
歯面にブラケットという装置を装着して、ブラケットにワイヤーを通して固定します。ワイヤーで動かしたい方向に力を加えて歯を動かすことで歯並びを整えます。
ワイヤー矯正には表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正(半分だけ裏側矯正)、部分矯正などがあります。
表側矯正は表側の歯面、裏側矯正は裏側の歯面にブラケットを装着します。
治療中のお口の中の見た目に違いがありますが、歯を動かす治療期間はどちらもほぼ同じです。
裏側矯正は、オーダーメイドのブラケット装置を作る必要があるため、高度な技術が必要になります。そのため、治療費が表側矯正よりも高くなります。
出っ歯の場合は、前に突き出た歯を後ろに下げる治療を行うため、表側矯正よりもブラケットを裏側に装着する裏側矯正やハーフリンガル矯正の方が適しています。また、裏側矯正は、ブラケットが唇に当たらないため口元の見た目にも響きにくい特徴があります。
部分矯正は部分的な改善になるため、軽度の症例では適応できますが、噛み合わせも整える場合には全体矯正が必要になります。

出っ歯の治療期間とワイヤー矯正で歯が動く仕組み

歯列矯正

出っ歯のワイヤー矯正は、前に突き出ている前歯を後ろに下げる歯列矯正です。出っ歯の治療期間は、半年〜3年程度になります。症例によっては出っ歯の状態(軽度〜重度など)や、複数の歯列不正が重なっている場合もあり、治療期間には個人差があります。
また、歯の仕組み上ワイヤー矯正で歯を動かすことには時間をかける必要があります。
歯周組織の歯根膜の伸び縮みや、歯を支えている歯槽骨の骨代謝を利用しているためです。
ワイヤー矯正で歯を動かしたい方向に圧力をかけると、歯根膜という繊維性の結合組織が押した側が伸びて、押された側が縮みます。すると押した側の骨が新しく作られ、押された側の骨が吸収されて歯が動いていきます。
強い力で無理に歯を動かそうとすると、歯周組織にダメージを与えてしまいます。
そのため、ワイヤー矯正で動かす距離は、1ヶ月におよそ0.5〜1ミリ程度になります。

上顎前突のワイヤー矯正の流れ

1カウンセリング

患者様のお悩みや口元の前に出ている状態などを確認して、どこまでの改善を希望されているのかなど、治療を始めるための具体的なカウンセリングを行います。
その他にも、ご希望の治療方法や、治療に関するご質問、矯正を始めるうえで心配なことなどのご相談もこのタイミングで伺います。
ご希望の治療方法や、治療後の仕上がりが実現できるかどうかは、次の検査結果のデータをもとに治療内容を決めていきます。

2検査

初診時の歯並びと骨格の状態を把握するための精密検査を行います。
矯正治療を始めるために必要な検査の内容は、歯型取得・パノラマレントゲン撮影・CT撮影・精密な口腔内写真(口腔内・顔面)の4つです。
この4つの検査をもとに患者様に診断内容をご説明します。

4契約

診断結果のご説明をさせていただき、治療方針をご納得頂いた上で、患者様の合意に基づいて治療の契約を行います。

5治療前の口腔内クリーニング

実際に治療を始めていく前に、お口の中のクリーニングをします。
クリーニング時に治療が始まるまでの流れをご説明します。

6治療開始

歯にブラケットを装着し、ワイヤーを固定します。
診断時にお伝えした治療計画に沿って定期的に通院していただくことで治療を進めていきます。
裏側矯正の場合は3週間に一度程度通院していただき、治療の経過観察や、装置の調整を行います。

まとめ

出っ歯は見た目の問題だけでなく、噛み合わせの悪さから奥歯の喪失や顎関節症の発症を招いたり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうこともあります。
治療期間は半年〜3年程度かかりますが、長期的に見て矯正治療で噛み合わせを改善させるメリットは大きいです。
満足のいく治療を進めていくためには、まずはご自身の状態を把握することが大切です。
治療前の検査結果や、治療計画の説明の時に歯並びの状態を詳しくお伝えしています。
当院では、デジタルデータを利用して、より分かりやすい矯正治療のシュミレーションを行っています。
また、矯正治療中の審美性を重視して、矯正していることが目立たない裏側矯正や表側に付けるブラケットも目立ちにくい歯の色に近いブラケットを使用しています。
歯並びで悩まれていることがあれば、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

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