投稿日:2023.8.9
受け口には軽度や重度など症状の程度はある?
自分の受け口がどのレベルで悪いのか気になっていませんか?
最適な治療法をみつけるには、歯のズレ具合はもちろん、かみ合わせや骨格の形についても詳しく調べることが大切です。
こちらのページでは、受け口の症状の程度や治療・予防法について分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
受け口にも症状の程度は存在する
同じ受け口であっても、歯のズレ具合や外見への影響は人によってさまざまです。
自分がどの程度の受け口なのかを以下でチェックしてみましょう。
軽度の受け口の特徴
歯に原因があり、上顎の前歯に下顎の前歯が少し被っています。
発音には支障がなく、口を閉じた状態だと周囲に気づかれることもほとんどありません。かみ合わせにも大きな問題はないといえます。
中度の受け口の特徴
歯に原因があり、上顎の前歯と下顎の前歯の間に少しすき間があります。
お口のなかの空気が外に漏れやすいため、声がこもって相手に聞き取りにくい印象を与えることがあります。とくにサ行とタ行には注意が必要です。
唇は自然に閉じられますが、外見から受け口と分かる場合もあります。
重度の受け口の特徴
骨格に原因があり、下顎全体が前に出ている状態です。
一般的には「しゃくれ」と表現されることが多く、外見の問題や発音障害のリスクが高いため、コンプレックスに感じる方が少なくありません。唇が自然に閉じられないケースもあります。
症状の程度によって受け口の治療法は異なる
軽度や中度の受け口の場合は、基本的に歯並びを整える矯正治療のみで対応可能です。一方で重度の場合は、矯正治療とは別で外科手術が必要になるケースも少なくありません。
治療期間にも差があり、軽度や中度の受け口であれば半年~2年程度の期間でメインの治療が終了し、そのあと整った歯並びをキープするための保定期間に入りますが、重度の受け口の場合はメインの治療の前に外科手術が必要になるため、その分治療期間が長くなります。
重度の場合は治療費が保険適用になることも
審美性を目的とした矯正治療は、保険が適用されません。軽度や中度の歯並びは基本的に「保険適用外」で、機能性の問題がみられる重度の場合は、外科手術を含めて保険が適用されます。
治療内容をはじめ、治療期間や費用の詳細も精密検査後に決定します。大まかな情報であればカウンセリングでもお伝え可能ですので、受け口でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
受け口を悪化させないためには?
受け口になる原因は、遺伝のほかに長期間の指しゃぶりや口周りの癖、乳歯の虫歯などが考えられます。骨格の遺伝は予防することが難しいですが、そのほかの原因についてはトレーニングや定期検診で改善が可能です。受け口を悪化させないためにも、早めの治療・予防をご検討ください。
受け口やそれにつながる原因をできるだけ早く解消して、リスクのない健康的な毎日を送りましょう。
自分がどの程度の受け口かを知りたい方はぜひご相談を
同じ受け口であっても、原因や程度によって治療法は異なります。自分では気づきにくい部分もありますので、口元が気になっている方はまずはご相談ください。
とくにうまく発音ができなかったり、横顔にコンプレックスを感じたりする方は中度以上の可能性が高めです。心身の健康のためにも早めの治療をおすすめします。