投稿日:2024.11.30
叢生(歯の凸凹)は矯正すべき?原因と治療法について
「歯並びがガタガタしている」という主訴で歯列矯正を考える方も多くいらっしゃいます。
歯並びが正常ではないことを「歯列不正」といい、叢生もそのひとつです。
ここでは、叢生について詳しくお伝えしていきます。
叢生の原因や予防法・治療法についても解説していくので、参考にしてみてくださいね。
目次
叢生とは?
叢生とは、いわゆる「歯並びがガタガタしている」という状態を指します。
「乱ぐい歯」や「ガチャ歯」などと呼ぶ方もいるようです。
綺麗なアーチを描くように歯が並んでいるのが、理想的な歯並びとされています。
叢生の場合、歯と歯が重なり合ったり斜めに生えていたりするため、綺麗なアーチを描くことができません。
人によってはチャームポイントともいわれる「八重歯」も叢生のひとつです。
なぜ叢生になる?叢生の原因は?
叢生は歯が生えるためのスペースが不足することが主な原因ですが、なぜそうなってしまうのでしょうか?
歯が生えるスペースが不足する原因としていくつか考えられる理由をご紹介します。
スペースと歯の大きさのバランスがとれていない
歯が正常に並ぶために必要なスペースは、歯の大きさによって異なります。
歯が大きければ、その分スペースも広くないときれいに並べることができません。
スペース不足で入りきらない場合、斜めに生えたり重なって生えたりしてしまいます。
日本人は顎の小さい人が増加しており、特別歯が大きいわけではなくても必要なスペースが確保しにくくなってきました。
顎をしっかり大きくするためには、成長期の過ごし方を意識しておく必要があります。
歯並びに影響を与える習慣がある
普段何気なく行っている習慣が、歯並びに対して悪影響を及ぼす場合があります。
例えば、鼻からではなく口から息をする「口呼吸」は、おくちを常に開けた状態になることで歯並びにも影響を与えます。
また、指しゃぶりや爪噛み・舌で歯を押す癖がある場合にも、歯並びが歪んできやすいです。
頬や舌・噛み合わせなど、おくちのなかではさまざまな圧力が歯にかかっています。
そのバランスが崩れると、叢生の原因となってしまう場合があるのです。
乳歯からの生え変わりの影響
永久歯は生え変わるとき、乳歯の下から生えてきます。
乳歯があることで永久歯の生えてくるスペースが確保されています。
しかし、むし歯や事故などで本来よりも大幅に早く乳歯を失った場合には注意が必要です。
歯を失った部分を放置していると、周りの歯が少しずつ移動してきて永久歯が生えてくるスペースが無くなってしまう恐れがあります。
乳歯が抜けても永久歯が生えてくる様子がない場合には、早めに歯科医院で相談しておきましょう。
叢生を治療したほうが良い理由とは
叢生を放置していると、さまざまなデメリットがあります。
逆に、治療することで得られるメリットも存在します。
なぜ叢生は治療したほうが良いと言われるのか、その理由をみていきましょう。
叢生を放置するデメリット
叢生を放置することによって起こりうることは次の通りです。
- ・見た目がコンプレックスとなりうる
- ・むし歯や歯周病になりやすい
- ・おくちの中を傷つけやすい
- ・胃腸に負担をかけやすい
- ・歯を失う原因となることもある
歯列矯正を考える理由のひとつでもありますが、やはり叢生の場合見た目が気になる方が多いです。
それだけはなく、歯の重なり合っている部分は清掃が不十分になりやすくいため、細菌が繁殖しやすい環境にあります。
むし歯や歯周病は細菌によって引き起こされる病気ですので、清掃が不十分になるとリスクが増加します。
噛み合わせによっては唇や頬などの粘膜を傷つけやすくなるため注意が必要です。
しっかり物を噛めずに塊のまま飲み込むことによって、胃腸に負担をかけやすくなることも考えられます。
しっかり噛めていない場合、一定の歯に多くの負担がかかっている危険性もあります。
その場合には、負担の多くかかっている歯が欠けたり割れたりしてしまうリスクも考えなければいけません。
叢生を治療するメリット
叢生を治療することで、全身のトラブルに対するリスクを減らすことができます。
コンプレックスを解消し自信が持てるようになることも、大きなメリットと言えるでしょう。
叢生は予防することができる!?
歯列不正があることで、さまざまなリスクが発生することがわかっていただけたかと思います。
叢生は成長期であれば予防が可能であることをご存知でしょうか?
ここでは、叢生の予防についてみていきましょう。
成長期の歯並びに悪い影響を与える習慣をなくす
叢生を引き起こさないためには、普段の習慣を見直すことが大切になってきます。
歯並びに影響を及ぼすとされている主な習慣とは、次の通りです。
- ・柔らかい食事ばかり摂っている
- ・あまり咀嚼せずに飲み込んでいる
- ・舌で歯を押す癖がある
- ・口呼吸の習慣がある
- ・頬杖をつくことが多い
これらの習慣は、無意識に行っている場合がほとんどです。
普段の行動を意識して、気付いたときにはやめるなどといった行動変容が必要となってきます。
習慣を変えることは簡単なことではありませんが、少しずつでも意識して行動してみましょう。
乳歯のむし歯や生え変わりに注意しておく
正常の生え変わりで乳歯が抜ける場合にはとくに問題ありませんが、早期に乳歯を失ってしまうと歯並びが崩れる原因となります。
定期健診を受け、むし歯の予防や早期発見・早期治療を行うことで乳歯を失うリスクを減らすことができます。
乳歯が残ったまま永久歯が別の場所から生えてこようとしていたり、適齢期になっても生え変わる様子がないなどといった異変もチェックしてもらえますので、検診は是非積極的に受けておきましょう。
叢生の治療法は?
叢生を治療するためには、矯正治療が必要となります。
叢生の治療に使われる矯正治療の方法は、以下の通りです。
- ・ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
- ・マウスピース型矯正
- ・床矯正
それぞれどのような特徴があるものなのか、簡単に紹介します。
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
ワイヤー矯正およびブラケット矯正とは、歯にワイヤーを固定して行う矯正治療です。
常に装置がおくちのなかにあるため、清掃が不十分になりやすいというデメリットがあります。
装置は少し目立ちやすいですが、さまざまな症例の矯正治療に用いることができます。
状態によっては、歯の表側ではなく裏側に装置を固定する裏側矯正(舌側矯正)という方法もあります。
慣れるまで違和感を感じやすいですが、確実な治療法として歴史のある治療法です。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正とは、透明なマウスピースを装着して行う矯正治療です。
マウスピースは基本的には常に装着し、食事の時とブラッシングの時に外します。
見た目にも目立たないため人気がありますが、適応症例はワイヤー矯正よりも限られます。
また、きちんと自己管理できない場合、効果を得られない可能性や矯正期間が長引く場合があります。
床矯正
床矯正は、入れ歯のようにつけたり外したりできる装置を用いて行う矯正治療です。
小児の矯正治療に用いられ、食事の時とブラッシングの時に外します。
小児の成長を利用して、歯の並ぶスペースが広がるように圧をかける治療法です。
歯の並ぶスペースが不足していたり、本来の生え変わりよりも早く乳歯が抜けてしまった場合に用います。
うまく取り入れることで、歯を抜くことなく叢生を改善できる場合もあります。
まとめ
叢生の原因や治療法について、お話させていただきました。
永久歯が生えてくるスペースが確保できれば、叢生を予防することができます。
そのためには、成長期の習慣や乳歯の生え変わりに注意をすることが大切です。
治療方法は叢生の程度や、治療を始める時期によって変わってきます。
当院は矯正治療に精通していますので、叢生の矯正治療についてお悩みの場合にはお気軽にご相談ください。
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