投稿日:2022.11.19
口呼吸だと歯並びが悪くなる!?
目次
口呼吸が歯並びに良くないって本当?
普段、気づいたらお口がぽかんとあいている方はいらっしゃいませんか?
無意識に口が開いたままになっている方は、もしかしたら日頃から口呼吸になっているかもしれません。
実は、この口呼吸、歯並びと非常に深い関係があるといわれています。
なぜなら、口呼吸によるお口周りの変化によって歯並びも変化していくからです。
そこで今回は、なぜこういった口呼吸が起きてしまうのか、またそれがどのように歯並びに関係しているのか、について詳しくお話していこうと思います。
口呼吸の原因とは?
口呼吸になる原因は以下のことがあげられます。
1、鼻炎など、鼻疾患があり鼻呼吸ができない
もともと鼻に何かの病気を抱えていると口呼吸がメインになってしまいます。
2、舌が正しい位置である、上顎の前歯の裏になく、常に下顎の中にある
安静時に、舌スポットと呼ばれる上顎の前歯の裏に、舌の先が触れているのが正常な状態と言われています。
ところが、その位置に舌の先が触れておらず、ずっと下顎に収まってしまっている方がいます。
舌がこの誤った位置にある場合に、口呼吸となっているケースが多いです。
口呼吸だと歯並びはどう変化する?
では、口呼吸によって歯並びはどのように変化するのでしょうか。
まず、歯並びというのは、歯列を囲む、「口唇、舌、頬など口周りの筋肉のバランス」が整っている状態でないと綺麗なU字型のアーチにはなりません。
口呼吸の場合、口唇、舌の筋肉が弱くなり、頬など口周りの筋肉とのバランスが崩れてしまいます。
こうなると、歯列、アーチは綺麗なU字型にならず崩れてしまい、全部の歯が並びきるスペースが不足したり、V字型で出っ歯のようなアーチになってしまったり、ということが起きます。
このように、口呼吸は歯並びに非常に大きな影響を与えていることがおわかりいただけると思います。
口呼吸の改善方法は?
では、口呼吸の改善方法はどういったものでしょうか。
1、鼻疾患の治療
原因のところでお話したように、鼻に何らかの疾患がある場合、まずは耳鼻咽喉科で鼻疾患の治療が必要です。
2、口周りの筋肉のトレーニング
口腔周囲筋のトレーニングを行い、上でお話した、舌や口唇、頬の筋肉のバランスを整えていきます。
最近は、インターネットだけでなく書籍やメディアでも盛んにトレーニング方法などが取り上げられており、ご自宅でも今すぐに簡単に始めることができます。
3、矯正治療による歯並び改善
やはり、元々歯並びが乱れていることで、上下のお口が閉じにくくなっている方や、前歯が前方に出ている方などは、トレーニングだけではなかなか口呼吸の改善ができません。
矯正治療で歯並びを改善することで、口が閉じやすくなり、口呼吸も改善しやすくなります。
口呼吸を改善すると綺麗な歯並びを維持できる
矯正治療では、一度改善しても、必ず「後戻り」といって元の位置に歯が戻ろうとする動きがあります。
もちろん、その「後戻り」を少しでも防ぐためにリテーナーと呼ばれる保定装置を装着するのですが、それでも、舌の位置が悪かったり、口唇の筋肉が衰えていると、一度改善した歯並びも後戻りしやすくなってしまいます。
先ほどお話したように、綺麗な歯並び、アーチには口周りの筋肉のバランスがとれていることが必須です。
口呼吸が改善されると、口周りの筋肉のバランスが整ってきます。
つまり、口呼吸を改善することによって、歯並びを改善した後も、後戻りのリスクを下げ、綺麗な歯並びをキープしやすくなるということがいえます。
これから矯正治療をしようかと検討している方だけでなく、既に矯正治療を終えている方で、もしかしたら口呼吸をしているかも?と思われる場合は、是非改善できるように、今日ご紹介したトレーニングなどを意識して行ってみてください。