投稿日:2023.9.16
大人のひどい受け口を治す方法はある?
「ひどい受け口は矯正治療で治せるの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、程度によって適切な治療法は異なります。場合によっては矯正治療のみで治せない場合もありますので、気になる方は一度歯科医院へご相談ください。
こちらのページでは、受け口の原因やそれに合った治療法、受け口を放置するデメリットなどについて分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
受け口の適切な治療法は「原因」によって異なる
受け口の原因は「歯」と「骨格」に分けられ、治療法が異なります。間違った治療法ですすめてしまうと新たなトラブルにつながる可能性があるので、注意しなくてはいけません。
原因別に適切な治療法についてみていきましょう。
原因が「歯」にある場合
歯の傾斜が原因で受け口になっている場合は、矯正治療のみで改善が可能です。使用する装置は、患者様のご要望をはじめ歯並びの状態や管理能力なども含めて適切なものを判断しご提案します。
成人矯正の場合、治療期間の目安は2~3年で、メインの治療を終えたら整った歯並びや噛み合わせを維持するための保定装置をさらに2~3年使用していただきます。歯を並べるスペースが不足している場合は、事前に抜歯が必要になりますので覚えておきましょう。
一般的な審美目的の歯列矯正は保険が適用されません。
原因が「骨格」にある場合
骨格の形に問題があったり歯ではなく下顎骨が前方にズレていたりする場合は、矯正治療のみで改善することが難しく外科手術が必要です。手術のための入院があるため、矯正治療のみで対応できるケースよりも治療期間が長くなります。
原因が骨格にあるにもかかわらず矯正治療のみで行うと、顎関節への負担が増加したり、しゃくれが治療前よりも目立ったりする可能性があるので注意しましょう。
国の指定した先天性疾患である顎変形症と診断された場合は、保険が適用されます。
受け口になる根本的な原因を知ろう
受け口の根本的な原因として以下のものが挙げられます。治療後の後戻りのしやすさが異なるため、その点も含めて適切な治療法を選択することが大切です。
遺伝
骨格に原因があるケースの多くは、遺伝的要素が大きい傾向にあります。
顎骨の成長期である6~12歳ごろは小児矯正で装置を使って顎骨のサイズを調整できますが、成長期を終えた12歳以降は調整するために外科手術が必要です。
乳歯の早期喪失や放置
乳歯は噛む以外に永久歯が正しい位置に生えるための道標としての役割ももっています。虫歯やケガなどで乳歯が生え変わりの時期よりも早く抜けてしまうと、永久歯がズレた位置に生えてくることがあり注意が必要です。また、生え変わりの時期になっても乳歯が抜けずにそれを放置している場合も、永久歯がズレて生えてくることがあります。
顎骨と歯のアンバランス
顎骨に対して歯のサイズが大きすぎるとスペースが不足して前歯が前方に傾斜したり、重なりや位置異常が起こることがあります。下顎の前歯が前方に傾斜すると受け口になる可能性が高いため、早めの治療がおすすめです。
口周りの癖
「長期の指しゃぶり」「舌で下顎前歯を内側から押す」「上唇を噛む」といった癖があると、前歯が前方に傾きやすくなります。
下顎骨の成長期に下顎を前に出したり、うつ伏せ寝や頬杖の癖がある場合も受け口のリスクが高くなるので注意しましょう。
受け口を放置する5つのデメリット
受け口を放置すると以下の問題が発生します。悪化するとそれだけデメリットが大きくなる傾向にあるため、お困りの方は放置せずに早めの治療を心がけましょう。
審美性が低下する
受け口はコンプレックスになりやすく、とくに横顔の見た目にお悩みの方が少なくありません。対人関係を避けたり引きこもりにつながる恐れもあります。
虫歯や歯周病のリスクが上がる
前歯が前方に傾斜していると歯列に段差ができ、そこに磨き残しがおこりやすくなります。歯垢や歯石を放置すると虫歯や歯周病につながるため注意が必要です。
歯並びに合わせた適切なお手入れ方法を知りたい方は、歯科医院で分かりやすくお伝えしておりますので一度ご相談ください。
一部の歯や顎関節の負担が増加する
受け口の程度によっては前歯がほかの歯と接触せずに機能しないことがあります。噛める歯を使って無理に噛もうとすると、一部の歯や顎関節の負担が増加しヒビや破折、顎関節症のリスクが高まるので注意しましょう。
首や肩のコリ・痛みにつながる
全体でバランスよく噛めないと使用する筋肉の負担のバランスが崩れてしまい、つながりのある首や肩にも影響がでます。慢性的なコリや痛みがある場合は、一度歯並びや噛み合わせをチェックしてみるといいでしょう。
全身の健康に悪影響を及ぼす
受け口が原因で虫歯や歯周病に罹患してそれが重症化すると、食べ物と一緒に菌が胃に送り込まれやすくなります。嚥下機能が低下している場合は、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため注意が必要です。
歯周病菌が血液をとおって全身にまわると脳卒中や心疾患、糖尿病、関節リウマチ、アルツハイマー型認知症、早産、低体重児出産といったリスクが高まることが分かっています。また、全体でバランスよく噛めないことで咀嚼回数が減少すると、胃腸の負担増加や栄養の吸収が悪くなるといった影響があるので、とくに成長期のお子様は気をつけなくてはいけません。
受け口を歯列矯正で治す場合の装置について
歯列矯正では主に「ワイヤー矯正」「マウスピース型矯正」で受け口の治療を行っています。ワイヤー矯正にはいくつか種類があるので、それぞれの特徴をしっかり抑えておきましょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)
ブラケットとよばれる装置を歯の表面につけて、そこにワイヤーをとおして歯を動かす方法です。1本1本の歯に装置がつくため理想通りに動かしやすく、その分治療期間が延長しにくい傾向にあります。難症例にも対応でき、抜歯が必要なケースでは最適な治療法です。
装置が目立ちやすく、装置の厚み分唇が盛り上がるのがデメリットといえます。
裏側矯正(舌側矯正)
ワイヤー矯正の一種で、装置を歯の裏面につける方法です。装置が表から見えないので審美性が高く、ワイヤー矯正の強みを活かせます。
装置が舌に触れることから滑舌や発音に支障をきたすことがあるので、接客業や電話対応などが頻繁にある場合は注意が必要です。
ハーフリンガル矯正
ワイヤー矯正の一種で、上顎を裏側矯正(舌側矯正)で、下顎を表側矯正で行う方法です。
人目につきやすい上顎を裏側矯正にすることで審美性を維持しやすく、下顎を表側矯正にすることで滑舌や発音に支障をきたしにくい傾向にあります。上下顎裏側矯正で行うよりも費用を安く抑えられる点も大きなメリットといえるでしょう。
受け口の程度によっては唇が盛り上がるため注意が必要です。
マウスピース型矯正
透明な装置を歯列にかぶせて歯を動かす方法です。審美性が高く、装置の取り外しが可能なためお手入れや食事が今までどおり行えます。
ワイヤー矯正にくらべて微調整が難しく、難症例は対象外となる場合があるので注意しましょう。
外科矯正
受け口が骨格性の場合、オペが必要になります。
当院ではサージェリーファーストを採用しており、矯正治療の前にオペを行うことで治療期間の短縮と早い段階でのコンプレックス解消が可能になります。
また、保険適応の治療をご希望の場合は大学病院などの指定医療機関を受診されてください。
どこの歯科医院でも保険が適応になるわけではございませんのでご注意ください!
治療期間や治療費はどのタイミングで知ることができる?
適切な治療法や治療期間、治療費を決定するには、今の歯や顎骨の状態を正しく理解する必要があり、そのためには精密検査を受けていただかなくてはいけません。
精密検査を受けたからといって必ず治療にすすむ必要はなく、検査後に立案する治療計画の内容や治療期間、治療費などにご納得いただけたらご契約にすすみ、その後治療を開始します。
受け口をきれいに治したいという方は当院までご相談を
受け口は原因によって適切な治療法や治療期間、費用が異なります。やり方を間違えると理想通りの仕上がりにならず、場合によっては再治療が必要になるので歯科医院選びは慎重に行いましょう。
当院では、受け口の原因を精密検査を行って明確にし、患者様のご要望や生活スタイルなども考慮して治療法を決定しています。きれいに治して自信をつけたいという方はぜひ一度ご相談ください。
博多矯正歯科ってどんなところ?
★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!
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