投稿日:2022.5.21
年を取ると”出っ歯”になるのは本当?
「年齢が上がるのと同時に、口元が前に出てきたように感じる。」
「写真を見ると、昔はこんなに前歯が出ていなかったのに、どうして?」
年齢を重ねると、出っ歯や口元が前に出ることが気になる方は少なくありません。
ではなぜそうなってしまうのか?今回はその原因を探っていきます。
原因が分かるとご自身で対策ができます。
そして記事の後半では、将来的に出っ歯や口元が前に出ないための対策も分かりやすく記載されていますので、ぜひ最後までお読みください。
〜出っ歯とは?〜
出っ歯は、歯科用語では”上顎前突”といいます。
前歯だけが前に飛び出すような角度で生えているような歯並びの状態や、
お口元が骨格ごと前方に飛び出すように成長している状態のことを総称して”出っ歯”と言います。
この”出っ歯”ですが、お口元が特徴的なので、他人や家族から指摘される、揶揄われるなどして傷ついてしまう方も少なくありません。出っ歯の見た目を変えたくて矯正治療をしている方も多いほどです。
〜出っ歯になる原因は?〜
では、どうして出っ歯になってしまうのでしょうか?その原因について調べてみました。
原因は、大きく分けて4つあります。詳しく説明していきます。
1.筋肉の減少
首から上、お顔の筋肉の減少が”出っ歯”に深く関連があります。
全身の筋肉があるように、お顔にもたくさんの筋肉が走行しています。
その中でも、衰えると出っ歯になってしまう可能性のある筋肉が以下の通りです。
口輪筋
口輪筋は、唇の周囲にぐるっとある筋肉です。こちらが衰えてしまうと、口を閉じることが難しくなり、お口の周りの筋肉の衰えが顕著に出ます。
▼口輪筋の役割
お口を閉じることです。唇をキュッと結ぶことや、唇を前に尖らせることのできるのがこの口輪筋の役割です。この口輪筋を鍛えることで、出っ歯を予防することが可能です。
▼口輪筋を鍛える方法はあるの?
・割り箸トレーニング
割り箸を前歯で水平にして軽く噛みます。
その後に口角を割り箸より高い位置までニッコリとあげます。
最初は短い時間キープし、慣れてきたら1回30秒を3セット、1日3〜5回繰り返すようにしましょう。
・『うー』『いー』トレーニング
とにかく大げさに『うー』『いー』と、口輪筋を動かして見る動作を行いましょう。
10回ほど、1日3回以上行うようにしてみてください。
・ボタントレーニング
清潔なボタンと、丈夫な凧糸などを使用し、ボタンを口に入れて使用します。
ボタンをお口の中、前歯の裏あたりに置き、紐を優しく引っ張ります。
ボタンがお口から落ちないように引っ張ります。
これを1日に数回繰り返します。この時、歯に無理な力がかかるような動きは控えるようにしてください。
▼口輪筋が鍛えられるとどうなるの?
口輪筋が鍛えられ、適切な動きができるようになると大きな変化が見られます。
・お口を閉じる動きが正常になる
出っ歯の方は、お口を閉じるときの筋肉の使い方が少し違います。
口輪筋ではなく、おとがいにある”おとがい筋”という筋肉にグッと力をいれてお口を閉じようとしてしまいます。
そうすることで、おとがいのところに梅干しのようなシワシワとした感じになります。
この梅干しのようなシワシワが、おとがい筋を使うと出てきてしまいます。
口輪筋を鍛えて、正しいお口の閉じ方を訓練するようにしましょう。
2.日常的に起こる無意識の癖、習慣
日常の癖(悪習癖)
日常の癖が、出っ歯を誘発する原因かもしれません。
当てはまる箇所があれば意識するだけでも、毎日の習慣や癖が変わってきますよ。
▼指しゃぶり
指しゃぶりが長きに渡って継続していると、歯もそうですが顎骨自体が前に飛び出してきてしまう”出っ歯”や、奥歯で噛み合わせた時に、前歯が閉じない”開咬”という口元になってしまいます。
4歳頃までの指しゃぶりについては、様子を見ても良いと言われています。
ただし、吸う力が極端に強いものではないか?
1日の大半を指しゃぶりで過ごしていないか?など、判断の基準は慎重に決める必要があります。
入眠時や、不安になった時など、一時的な指しゃぶりであれば心配はないと言われています。ですが、
「4歳以降でも指しゃぶりが止められない。」
「指しゃぶりが常習的になっている。」
「吸う力がとても強くなってきている。」
このような場合にはこの癖を止める必要があります。
指しゃぶりをやめるためには、さまざまなアプローチがあります。
- 声かけ
- 指しゃぶり防止スプレー
- 絆創膏や包帯でガード
- 前歯の裏側に指しゃぶり防止のための矯正装置を接着する
など、話して伝える場合や、物理的に指しゃぶりができないように阻止する方法などがあります。小児期ではお子様の気質に合わせて少しずつ卒業ができると良いですね。
▼舌で前歯を押す
みなさんは、舌の正しい位置をご存じですか?
本来は、上顎の前歯の裏側の付け根のあたりにスポットがあります。このスポットに舌の先を触れて舌を納めておける位置があります。
ですが、この舌の正しい位置は意外と多くの人が知りません。
舌先が下の前歯の裏側に触れている、舌の低位と言われていることがとても多くあります。赤ちゃんの頃の名残で舌を前に出しながら母乳を吸っていたことから、飲み込む際に舌が前に出てしまうことや、舌で何気なく前歯を押し出す癖がついているなど、一時的ではなく常に舌を前に押し出そうとする力が働いていると、前歯が押し出されて前に出てしまいます。
ではなぜ悪習癖を放置する事が、出っ歯になる可能性があるのでしょうか?
『悪習癖によって常に歯に力がかかり続けていると、歯並びだけではなく骨格から出っ歯になってしまうからです。』
癖は無意識に行ってしまいますので、この癖を続けないよう、専門家の知識も取り入れながら、必要な処置も行いながら、少しずつ改善をしていけるように歯科医院へ相談してください。
3.食いしばり・歯ぎしり
食いしばりや歯ぎしりにも、出っ歯になってしまう口元を誘発する恐れがあります。
食いしばりや、歯ぎしりが起こる原因は”ストレス”が原因だと言われています。
“歯ぎしり”や”食いしばり”は、初期症状の段階で自分で気がつくことはなかなかありません。
▼食いしばりとは?
食いしばりは、集中時や意識のない時に上下の歯を、強い力で思い切り噛み締めている状態です。食いしばりは、音がしない為に周囲の人に気がついてもらいにくいという特徴があります。
朝起きて顎、歯が痛い。口が疲れている。口が開かない。などの症状が出たら、食いしばりを疑う必要があります。
▼歯ぎしりとは?
歯ぎしりは、上下の歯を強い力で噛み合わせながらギリギリ、ギシギシと左右前後、斜めなどに擦り付けて動かしていくことで歯や歯肉、顎の骨にまで影響を与えます。
意識のない時に歯ぎしりをしていることがほとんどなので、力の弱い女性でも100キロ以上の力が加わっています。
歯ぎしりは、音が出るので周囲の人に気がつかれやすい特徴があります。
歯の根本に大きく力が加わるので、楔状欠損という歯の根元が楔のようなV字に食い込んで削れることや、被せ物や詰め物の根元が欠ける、折れる、天然の歯にヒビが入るなどの特徴があります。
では、食いしばりと歯ぎしりがどうして出っ歯になる可能性があるのでしょうか?
『食いしばりと歯ぎしりによる負荷が長年歯にかかることで、歯並びが少しずつ移動をしていくからです。』
奥歯へ移動をするよりは、前歯の方へと歯が少しずつ動いていきます。
これには、歯の根の形や本数によって違いがあります。
前歯の歯は、歯の根が1本なので移動されやすく、奥歯は歯の根が2本や3本なので、がっしりとしており、動かしにくい特徴があります。
そうすることで、少しずつ歯が前へ前へと移動をして口元が前に出る、出っ歯になるというお口元へと変化をしていきます。
食いしばりや歯ぎしりの悪化を防ぐには、マウスピースで歯を保護する方法。
食いしばりや、歯ぎしりで酷使してしまう咬筋にボトックス注射をする方法があります。
少しでも、食いしばりや歯ぎしりをしているかもしれない、以前に指摘をされたことがあるということがございましたら、まずは歯科へご相談いただく事が大事になってきます。
4.必要な歯科治療の放置
虫歯の放置
虫歯の放置でも、出っ歯になる可能性があるのをご存じでしたか?
虫歯は、初期症状の時には痛みを感じませんが、歯の表面のエナメル質を溶かし、その内部の象牙質に到達し始めると痛みが出ます。
虫歯がどんどん進行すると、その痛みを感じる強さや頻度が上がります。
その痛みが激痛になり峠を越すと、痛みがなくなるのです。
ですが、痛みがなくなった時は虫歯が治った時ではなく、歯の内部の神経が腐敗して死んでしまったからなのです。
歯に痛みが出る原因は、虫歯の細菌が歯の内部にある神経や血管に到達して感染して痛みを感じます。
虫歯は風邪を引いた時のように休んでも、栄養を摂取しても治りません。
歯科医院で治療をしないと、虫歯は治らないものです。
その痛みが消えたのは、神経が死んでいる状態で、末期症状だったのです。
ここで虫歯の段階をご説明いたします。
CO⇨(初期症状)虫歯の初期段階で、歯の表面が白く濁る、ザラザラする程度です。再石灰化の促進や高濃度のフッ素を塗布するなどして、治療をせずに現状を維持する事が可能です。
C1⇨(軽度)虫歯がわかりやすい状態になります。この時点ではまず痛みは生じません。歯の溝にある虫歯では、歯に黒く色がついてきます。この状態だと、歯を少し削って樹脂を詰める1回の治療で終われます。
C2⇨(軽度から中度)虫歯に痛みや、歯がしみる自覚症状が起こります。樹脂製の白い詰め物を入れる1日で終われる治療の場合もありますが、虫歯ができた場所によっては歯を削って型取りをして詰め物を入れる治療になります。
C3⇨(中度)歯に強い痛みや、温かいものがしみるなどの辛い症状が出てきます。
この時点では、歯の内部の神経に虫歯が進行している状態なので、歯の根の治療を行ってから、被せ物の治療を行います。
C4⇨(重症)この時点では既に痛みが無い場合が多いです。歯の神経は死んでしまい、歯が原型をとどめておらず、歯の根だけ残って歯がない状態になってしまいます。
この、C4の状態になっても痛みがなくなった時には「虫歯が治った!」と、勘違いしてしまう人もいるのですが、C4の歯を放置してしばらくすると、このような症状が出ます。
・口臭が強くなる
C4の虫歯を放置すると、歯が腐敗していくので強い腐敗臭がします。それが口臭として出てしまいます。
・歯肉にオデキのようなものができ、膿が出る
歯の神経が死んでしまうと、歯の中で腐敗が起こります。そうすると、膿の出口を自ら歯茎に交通させて、そこから膿を出します。膿が常時出ている状態なので、口臭も強くなります。
・歯が崩壊して根元だけのこる
虫歯がC4まで進行している時には、歯茎から上に出ている歯の原型はほとんどない事が多いです。仮に残っていたとしても、食事中に突然歯がごろっと折れるなどして歯が根だけ残り、折れてしまいます。
ではなぜ虫歯を放置すると出っ歯に関係してしまうのでしょうか?
『虫歯で歯がなくなったスペースに歯が倒れ込み、歯並びがずれるからです。』
このように虫歯がC4まで進行すると、歯の根だけが残ります。
そうすると、本来歯茎から上にあった歯がなくなるので、そのスペースを埋めようと隣の歯が斜めに倒れてきてしまうのです。
そうして、噛み合わせも維持できず、歯も斜めに倒れて歯並びも崩壊し、前歯の方へと押し込まれてきてしまいます。気がついた時には歯並びが出っ歯の歯並びへと変化してしまいます。
虫歯は放置せずに、気がついた時点で治療をしましょう。
歯周病の放置
歯周病の放置も、出っ歯になる可能性をご存じですか?
歯周病とは?
歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が、歯周病の細菌で溶けていく病気、歯周病細菌による感染症です。
この歯周病細菌は、歯の表面に付着しているプラークのなかに存在します。
この歯周病の症状は、
・歯肉に炎症が起きる
歯周病の細菌には、歯肉に炎症を起こす働きがあります。
・歯肉から出血する
歯を磨いている時や、フロス、歯間ブラシをした時に炎症を起こした歯肉から出血します。
・歯肉から膿が出る
炎症が悪化すると歯肉から膿が出ます。歯肉を触る、圧迫すると出てくるものもあれば、常に膿が出続けることもあります。
・口臭が出る
歯周病の細菌が発する独特の腐敗臭や、歯肉から出てくる膿が原因で口臭になります。
・歯を支える顎の骨が溶ける
歯周病の細菌は酸素が嫌いなので歯肉の奥底に侵入します。そうして細菌が奥深くまで侵入することで歯を支えている顎の骨が溶けてしまいます。
・歯が揺れる
健康な歯は、顎の骨に植立しているので揺れることなく、硬い食べ物を食べる事ができます。ですが、歯を支えている顎の骨を溶かしていく歯周病に感染すると、顎の骨の高さを十分に維持する事ができなくなります。そうすることで、歯が少しずつ揺れてきます。
歯の揺れが強くなると、硬いものを避けるようになるなどして食事の時にも歯に気を遣うようになり、正しい噛み方が分からなくなってしまいます。
噛みやすいところで噛もう、歯が揺れない、痛くないところで噛もうとするので顔の筋肉のバランスにもズレが生じます。
・歯が抜ける
歯を支えている顎の骨が溶けていくと、歯を維持する事ができなくなってしまいます。
これが最終段階ですが、残念ながら歯が抜けてしまいます。
この頃には、歯にものを当てないように生活をしていたり、噛まないような柔らかいものだけをお口の中に入れるような食事に変化していきます。
話している時にも歯が揺れ、歯磨きをしている時にも歯が揺れてしまいます。
歯が歯肉にくっついているだけのような不安定な状態なので、動く度に痛みを伴います。
歯周病では、このような症状が起こります。
では、なぜ歯周病を放置すると出っ歯になる可能性が上がってしまうのでしょうか?
それは…
『歯周病で歯が揺れて少しずつ手前に移動していくからです。』
歯周病の症状でもある、歯を支えている顎の骨が吸収されることで歯が揺れます。
そうすることで、奥歯や前歯が少しずつ時間をかけて移動することで、歯が前方に移動していきお口元が出っ歯になってしまうのです。
歯周病は、歯科の定期検診ですぐに分かります。放置しても治る事はなく、歯科で歯周病治療を行うことで改善されます。まずは歯周病にならないためにも、定期的な歯科検診にいくことをお勧めします。
親知らずの放置
親知らずが出っ歯になる可能性がある?
親知らずを放置しておくと、出っ歯になる可能性があることをご存じでしたか?
親知らずと出っ歯の関係性について、詳しく解説します。
親知らずとは?
親知らずは、18歳以降に生えてくる一番奥にある歯で、第三大臼歯と言います。
この親知らず、生えてくる人と生えてこない人がいます。
親知らずそのものが、存在していないために生えてこないこと。
親知らずは存在しているけど、歯肉の中や顎の骨の中に埋まっており出てこない状態の2パターンがあります。
親知らずがそもそも存在しておらず、生えてくる可能性がなければ問題はありません。
ですが、歯肉の中や顎の骨の中に埋まっている状態の場合には、より注意が必要です。
では、なぜ注意しなければならないのでしょう?その理由は…
『親知らずは30歳以降にも生えてくる人が居るから』
一般的には、親知らずは10代後半や20代前半に生えてくる方が多いですが、30代以降にも「親知らずが生えてきた!」という方は少なくありません。
▼顎の骨の中に埋まっている親知らずが影響することは?
親知らずは、顎の骨の中に埋まっていることも多いのですが、生えてこようとする方向や埋まっている角度により、歯並びに悪影響を及ぼします。
パターンごとで解説します。
・親知らずが真っ直ぐ生えている
このパターンは、問題がありません。ただ、歯ブラシを当てられない奥まった位置に生えているなどの場合には、歯磨きが出来ずに虫歯や歯周病の発生源になってしまうため、将来的に抜歯をするのか、経過を見るのかを決める必要があります。
・親知らずが斜めに生えていて、頭半分だけ出ている
親知らずが斜めに生えていると、歯が生えようとする力が加わり、少しずつ前歯の方向に歯が押されていきます。
半分だけしか歯肉から出ていない状態だと、歯磨きがいくら上手な人でも清潔に維持することは難しいです。それは、歯肉の隙間から歯周ポケットが奥深くに広がってしまうため、歯磨きをしっかりと行っていても、親知らずの周囲の歯周ポケットに細菌が溜まってしまうことで、抵抗力が落ちた時などに歯肉が腫れる事が多いです。
親知らずが斜めに生えようとしている状態ですと、その親知らずの一本手前の第二大臼歯にも影響が及びます。押される力による歯並びもそうですが、第二大臼歯と親知らずが重なっているところに汚れが溜まり、虫歯や歯周病が親知らずを抜いてから発覚するということも少なくありません。
・親知らずは見えないが奥歯に鈍痛がある
親知らずは歯肉に被っているけど、顎の骨から少し頭を出している状態です。
手前の歯に引っかかっているか、生える方向が舌側や頬側に向いて顎の骨に引っかかり、出てこられなくなってしまう状態です。
こちらのケースも、一度鈍痛や腫れを確認したものはその後も繰り返す可能性がありますので、抜歯を視野に入れて検討するのもいいかもしれません。
では親知らずを放置すると、なぜ出っ歯になってしまう可能性があるのでしょうか?
それは…
『親知らずが生えようとする力で手前の歯が押され、歯並びがずれて出っ歯になるからです』
親知らずは、生えてこないからないものだと思っていた、痛みもないから放っておいたという方もいらっしゃいますが、歯科検診のレントゲンを撮影すれば、親知らずの有無や健康かどうか、歯並びに影響を及ぼす生え方をしていないか?というのが良く分かりますので、歯科の定期検診には必ずいくようにしてみてください。
〜原因から考える、出っ歯にならないようにする対策はあるの?〜
上記の項目から、年齢を重ねることで出っ歯になる原因について深掘りしてみました。
では、出っ歯にならないために対策する方法はないのでしょうか?
1.首から上の筋肉の減少の対策!
首から上の筋肉を、正しく使えるようになりましょう。
上記でお伝えしたトレーニング方法の3つ『割り箸トレーニング』『うーいートレーニング』『ボタントレーニング』はお顔の筋肉やお口周りの筋肉を鍛えるだけではなく、首の周囲の筋肉も鍛えることが出来ます。
ここ数年は、マスクをすることが多くなりマスクをしているから口元はみられなくなったという点からコンプレックスを隠すためには良かった点もあります。
ですが、お口元が見えていないことから表情を表すためのお顔の筋肉、表情筋を極端に使わなくなってしまった事が大きなデメリットです。
見られていることによる意識で、筋肉には適度な緊張感が生まれます。
それが、マスクで保護されていると表情筋が格段に衰えるスピードが速くなったのです。
「話をしている時も、極力口元の筋肉は動かさない」
「にっこり笑う時も目元だけ笑う」
「無表情でいることが増えた」
「会話が減った」
「リモートワークで人と話さない日もある」
「スマホやPCを行っている時間が増え、うつむいて手元を見ている時間が増えた」
これらのことが、全て首から上の筋肉の衰えに繋がります。
おうちに帰ってマスクを外したら、毎日お顔やお口元を観察して口角をあげる練習をしてみてください。首から上の筋肉を正しく使う、3つのトレーニングを継続してみてください。数ヶ月後には、お顔の印象がガラッと変わりますよ。
2.無意識の癖、習慣の対策!
日常の癖を取り除く方法
指しゃぶりや、舌で歯を前に押し出すなどの日常の癖を取り除くことは、長年の積み重ねでもありますので容易なことではありません。ですが、その癖を”自分で認識すること”で大きく変わります。
指しゃぶりの癖があれば、その代わりになる何かを見つける方法も1つです。
ガムを噛む、風船を膨らませる、顔や舌のトレーニングをする、鏡を近くに置いておくなど、小児の患者さんでなく自身で改善させられる大人の方の場合には意識を他に向け、代わりのもので補うように心がけてみてください。
それでも難しい場合があると思いますので、その時は歯科医院へご相談ください。
お子様の矯正治療で使用することのある、舌で歯を前方に押し出さないようにするための、歯の裏に装着して固定する矯正装置があります。
指をしゃぶろうとしても、その歯の裏側にある矯正装置が指や下に当たってしまい、指しゃぶりができない状態や、舌で歯を前に押し出せなくする矯正装置です。
いろいろな改善方法がありますので、諦めずに向き合って改善をしていきましょう。
3.食いしばり・歯ぎしりを防ぐ対策
ナイトガード
食いしばりや歯ぎしりでは、就寝時に入れるナイトガードというマウスピースを入れる方法があります。
歯同士の強くて硬いものがぶつかり合う、そして無意識の時に行われているので尋常ではない力が歯や顎の骨に加わっています。そこで、就寝時に上の歯に取り付ける透明のナイトガードというマウスピースを装着します。そうすることで、直接歯同士がぶつかり合うことを防ぐことができ、そのナイトガードがすり減ることで歯を守ります。
ですが、この方法は食いしばりや歯ぎしりの症状を改善した訳ではなく、保護している状態です。
咬筋ボトックス
噛み合わせる時に使う咬筋(エラ)が発達しすぎてしまっている場合や、食いしばりの症状が緩和されずに頭痛などでも苦しんでいる方には、咬筋にボトックス注射を行い、筋肉の働きを弱めます。このボトックスは永久的なものではなく、3〜6ヶ月ほどで効果を失ってしまうので継続して注入する必要があります。このような、歯ではなく筋肉に働きかける方法もあります。
4.歯科治療の放置をしないための対策!
虫歯と歯周病、親知らずの治療については必ず放置することなく歯科治療を行ってください。今まで、歯科医院へいく習慣がなかったから、歯が痛くなったことがないから、会社の歯科検診でも何も言われてないから、など理由はあげるとキリがありません。
昔に歯科医院へ行って嫌な思いをした、怖い思いをしたトラウマがあるという患者様も少なくありません。ですが、治療を放置してしまい重症化してしまう前に、より状態が軽度なうちに治療を終えておく、お口の中の現状を把握しておくだけでも。将来的に出っ歯になるかもしれない可能性の芽は摘んでおくことが出来るのです。
虫歯も、歯周病も、親知らずの治療も自然治癒は出来ませんので、ぜひ歯科医院へ定期検診に行き、お口の中の状態をいい状態でキープできるようにしてみてください。
~まとめ〜
いかがでしたか?年齢を重ねると出っ歯になるのはなぜ?ということで、原因を深掘りし、その対策方法もお伝えさせていただきました。
今、出っ歯になっているかもしれないとお悩みになっていらっしゃる読者の方は、今からでも遅いことは一つもありません。矯正治療のご相談も、治療に関するお悩みもお伺いさせていただくことが出来ます。
「お口元が気になる。」「これ以上、出っ歯になりたくない。」という不安をそのままにせず、ぜひ一度当院へご相談にお越しください。
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では次回もお楽しみに。