投稿日:2024.2.21
歯のエナメル質が欠けたらどうしたらいいの?原因と対処法
こんにちは!博多矯正歯科です。
今回は、
- エナメル質が欠けるとどうなるのか。
- エナメル質が欠けた後どうすればよいのか。
についてお話ししていきたいと思います。
歯のエナメル質とは?
そもそも皆さんはエナメル質とは何か、知っていますか?
エナメル質とは、歯の一番外側を覆っている表面の硬い層のことを示します。
その他にも歯には「象牙質」や「セメント質」などいくつかの層により構成されています。
健康的なエナメル質は薄い黄色や白っぽいグレー、青みがかった白などの色合いです。
また、エナメル質は人間の体の中で最も硬いと言われている組織で、大部分はミネラルで構成されています。
エナメル質の厚さは僅か2~3mmと言われていますが、その薄さで熱いものや冷たいもの、酸性のものなど歯にしみると感じさせるものをエナメル質のさらに内部にある刺激に敏感な組織に触れないよう保護するのです。
そんなエナメル質には生きた細胞が存在しません。
ですので、失われたエナメル質は再生することができないのです。
では硬いエナメル質を失うとはどんな原因があるのでしょう。
(原因1)虫歯
お口の中で一番トラブルが多いと言われる虫歯。
虫歯に含まれている菌はエナメル質を溶かしていく作用があります。
虫歯を放置すると当たり前に悪化していき、エナメル質は溶けていきます。
そのような状態になった歯は少しの刺激や衝撃にも弱く、柔らかい食べ物でもエナメル質を溶かしてしまう可能性があります。
(原因2)歯ぎしり
睡眠中など無意識のうちにしてしまう歯ぎしりも原因の一つとして挙げられます。
歯ぎしりをしてしまう原因として「心的ストレス」など、精神的な負担があるときに起こりやすいと言われています。
毎日歯ぎしりをしていると、歯に過度な負担がかかります。
そうすると歯自体が欠けたり、エナメル質が欠ける原因となります。
また歯ぎしりは頭痛や顎関節症を発症する恐れもありますので、予防も兼ねて早めに診察を受けましょう。
(原因3)酸蝕歯
そもそも酸蝕歯とは何かといいますと、お酢や酸性の強い飲料水などでエナメル質が溶けてしまう状態のことを指します。
唾液の作用で酸性の濃度はある程度抑えられますが、酸の強いものやお口の中に長時間酸が滞在すると唾液での中和が難しくなり、酸蝕歯になるリスクが高まります。
さらに症状が悪化すると象牙質が露出し、歯が欠けたりなどもろくなります。
また酸蝕歯は広範囲に発症し、局所的に発症する虫歯よりも深刻な問題とされております。
酸蝕歯になる方の特徴として健康を重視している方が挙げられます。
お酢やかんきつ類などが健康に良いとされているため、そういったところに興味や意識がある方の方が酸蝕歯になるリスクがあります。
酸蝕の影響として
- 黄ばむ
- 光沢を失う、変色する
- 半透明、透明の歯になる
- しみる
- 歯の先端が丸みをおびる
などが挙げられます。
このようにエナメル質を失う原因はいくつか挙げられます。
では、エナメル質を失う前にどんなケアをしたら良いのでしょうか。
歯を強く保つ方法
健康で強いエナメル質を保つためには、日々の丁寧な歯磨きや定期的に歯のクリーニングを歯科医院で行ってもらうことです。
日々の歯磨きに関してはフッ素入りの歯磨き剤を使用し、柔らかめの歯ブラシで1日2、3回歯磨きを行いましょう。
柔らかな歯ブラシを使用することで歯ブラシ圧による損耗を減らします。
また定期的に歯科医院でお口のクリーニングを行うことにより、お口の中が清潔に保たれるのと同時に虫歯などの早期発見・即時処置も行うことができます。
歯が欠けてしまった場合の対処法
ではエナメル質が欠けてしまった場合はどうすれば良いのか。
エナメル質が欠けてしまったらなるべく早めに歯科医院に受診をお願いします。
そのまま放置をしていると欠けている部分が拡大したり、菌が入って虫歯になるリスクがあるからです。
痛みや刺激を感じて受診までお時間がある場合は痛み止めを服用し対処しましょう。
結論、エナメル質は欠けたり溶けたりするとご自身では治せないので、なるべく早く歯科医院への受診をお勧めします。
定期的なお口の中のメンテナンスは、虫歯やエナメル質が欠けているのを早期発見できるのでお勧めです。
では次回もお楽しみに。