投稿日:2023.12.9
歯並びと歯の寿命は関係あるの?
博多矯正歯科・歯科衛生士の山田です。
本日のお話は「歯並びと歯の寿命は関係あるの?」についてです。
結論から、歯並びと歯の寿命には関係があります。正しい歯並びは、噛み合わせや咀嚼力の均等な分散を促す事で、口腔内の清潔さを維持する役割を果たします。一方、歯並びの不正や噛み合わせの問題は、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
歯の寿命が短くなる原因
清掃性が悪い
まず、一つ目に歯並びの凹凸は歯の清掃を困難にします。歯と歯茎の間や歯と歯の間に食べ物の残渣や歯垢がたまりやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、歯並びの凹凸などによって歯ブラシやフロスが届きにくくなるため、歯の清掃が不十分になる可能性もあります。
咬合不良
さらに、歯並びの凹凸などは噛み合わせにも影響が出てきます。正常な噛み合わせは、上下の歯が適切にかみ合い、咀嚼力を均等に分散させる役割を果たします。しかし、歯並びの凹凸や噛み合わせの問題がある場合、咀嚼力が偏ってしまい、特定の歯に過度の負担がかかる可能性があります。これにより、過度な力がかかってしまった歯は根本が揺さぶられてしまいすぐにぐらいついてしまいます。そして、歯の摩耗や歯の破折、歯の根の吸収などの問題が生じる可能性があります。
このような噛む力がアンバランスな場合歯周病の主な原因の一つとなっています。
外傷リスクUP
また、歯並びの不正は口腔内の外傷のリスクを高めることもあります。歯が突出している場合、外部からの衝撃や事故によって歯が簡単に損傷する可能性があります。特に、スポーツや運動中においては、口腔内の外傷のリスクが高まることがあります。
歯がなくなってしまったら・・・
そして、歯を失ってしまった後にその隙間を放置してしまった場合、隣の歯がその隙間の部分に倒れてしまったり、上または下の歯が伸びてきて噛み合わせがずれてしまいます。
また、歯が伸びてきてしまいその部分のみに力が加わり伸びた歯の寿命は短くなってしまいます。
このように、歯のトラブルを放置してしまうとドミノ倒しのように悪い部分が広がってしまいます。
まとめ
以上のように、歯並びの凹凸や噛み合わせの問題は、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯や歯周病のリスクの増加、歯の摩耗や破折、歯の根の吸収、口腔内の外傷のリスクの増加などが挙げられます。このように、適切な歯並びや噛み合わせを維持するためには、定期的な歯科検診や適切な歯のケアが重要です。歯並びの凹凸や噛み合わせの問題がある場合は、歯科医師の診断と治療を受けることが推奨されます。
また、博多矯正歯科では無料カウンセリングを受け付けておりますのでお気軽にお越しください。以上のことから、早期の治療や予防策を行うことで、歯の寿命を延ばすことができます。
矯正治療では見た目だけではなく、噛み合わせもしっかりと合わせていきます。
また、1989年から日本歯科医師会が推進している8020運動(ハチマルニイマルウンドウ)という80歳になっても20本以上自分に歯を保とう。という運動があります。
これは、少なくとも自分の歯が20本以上残存していればある程度の食物を噛み砕くことができ、美味しく食べれるということです。そのため、8020と呼ばれています。
日本では、70歳の時点で残存している歯の本数は平均16.5本です。予防歯科の先進国スウェーデンでは、70歳の時点で残存している歯の本数は平均21本となっています。
70歳になっても歯の本数は変わらない。ということです。みなさん、ご飯は制限なく美味しくいただきたいですよね?
ですので、一つのトラブルが出てしまった場合放置はせずに歯科医院での相談や治療を受けていただくようにお願いいたします。
みなさん今日のお話はどうでしたか?
少しでも歯への関心が高まって頂ければ嬉しいです!