投稿日:2023.10.16
歯並びによって違いが出る能力とは?
こんにちは。福岡市博多区にある博多矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
歯並びが人の能力に良い影響を与えるのをご存じですか?歯並びが整うと見た目が良くなるだけでなく、運動能力や学習能力などが向上します。今回は「歯並びによって違いが出る能力とは?」について解説します。
目次
歯並びによって違いが出る能力とは?
歯並びは見た目の印象を大きく左右しますが、身体の機能や学習能力にも影響を与えることがあります。
運動能力
「トップアスリートは歯並びがきれい」そのように感じたことはありませんか?歯とスポーツは深い関係があり、トップアスリートほど歯を大切にしています。
運動能力は体の動かし方や力、柔軟性、バランスなどの複合的な要素からなります。そのため、歯並びと運動能力は一見関係なさそうに思えるかもしれません。しかし、歯並びと噛み合わせは運動能力を高めるための一つの要因として重要なのです。歯並びと運動能力がどのように関係しているのか詳しく見ていきましょう。
身体のバランス
どのスポーツもバランス感覚は重要です。しかし、歯並びが悪いと首や肩の筋肉に余分な負荷がかかり、全身のバランスを崩してしまうことがあります。重心がずれてしまうと安定した姿勢を維持するのが困難に。特にバランス感覚が重要なサッカーや野球など、フォームが崩れてしまうとパフォーマンスを最大限に発揮できません。
また、身体のバランスが崩れると肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。痛みによって集中力が低下するとパフォーマンスの低下につながってしまうのです。
瞬発力
瞬発力を発揮する際、無意識に歯を食いしばります。たとえば、サッカーで力強いシュートを放つ瞬間や、野球でバッドを振るシーンなど、食いしばってあごの位置を固定することで力を引き出しているのです。噛み合わせが悪いとあごの位置もずれてしまうため、十分な力が発揮できない可能性があります。
栄養吸収
運動能力を最大限に引き出すには、体が求めるエネルギーと栄養をしっかりと摂取することが重要です。しかし、噛み合わせが悪い状態は食べ物を細かく噛み砕けないため、消化機能が低下してしまう可能性があります。体に必要な栄養素が取り込まれにくくなると、どんなに栄養価の高い食事を摂っても、体に必要な栄養素が吸収されず筋肉の発達に影響が出ることがあります。
学習能力
習能力と歯並びの関係をご存知でしょうか。実は、しっかりと噛むことは脳に良い影響を与えるのです。
上下の歯でしっかりと噛めると、歯を支える骨と歯の根っこにある歯根膜(しこんまく)が刺激を受け、その刺激が脳へ伝わります。脳へ刺激が伝わると記憶をつかさどる「海馬(かいば)」が活性化され、記憶力の向上につながります。また、噛む行動自体も脳全体を活性化させ、集中力や判断力も高まると言われています。
逆に言えば、噛み合わせが悪いと正しい刺激が脳に届かず、集中力や記憶力が低下する可能性があり、学習能力に悪影響をもたらす可能性があるのです。
また、歯並びが問題で起きる口呼吸は、脳への酸素供給量を減少させる可能性があります。酸素供給が不足すれば、集中力が落ち、学習効率も低下してしまうことも考えられます。
発音とコミュニケーション能力
歯並びが言語の発音に影響を与えます。たとえば、サ・タ・ラ行の発音は舌の位置が重要になります。そのため、歯並びが悪いと舌が正しい位置におさまらず、発音が不明瞭になってしまうことも。また、すきっ歯といった歯並びは、発音する際に空気が漏れてしまい正確な音が出せないこともあります。
言葉をはっきりと発音することはスムーズな会話を進めるためにも重要な要素です。発音がぼやけたり言葉が不明瞭だとコミュニケーションスキルにも影響を与える可能性があります。
消化能力
運動能力の消化吸収でも触れたように、歯並びが悪い状態は食べ物がうまく噛めず消化不良を引き起こす可能性があります。
前歯は食べ物を噛み砕き、奥歯で細かくする、すり潰す役割があるのです。また、しっかり噛むことで食べ物と唾液が混ざり合います。唾液には消化を助けるアミラーゼという消化酵素が含まれており、デンプンを糖へと分解してくれるのです。
歯並びが整い、食べ物を細かく噛み砕くことができると消化能力が向上し、体が必要とする栄養素が効率よく吸収されて健康を維持できます。
良い歯並びのメリット
良い歯並びは運動能力や学習能力が向上するだけでなく、以下のようなメリットがあります。
虫歯・歯周病のリスクが軽減する
良い歯並びは虫歯や歯周病のリスクを軽減します。その理由はシンプルで、歯並びが整っていることで歯ブラシが届きやすくなり、食べかすや歯垢がたまりにくくなるからです。フロスや歯間ブラシも通しやすくなるため、歯と歯の間も清潔に保てます。
笑顔に自信が持てるようになる
歯並びが整っていると笑顔に自信が持てるようになり、周囲の人に良い印象を与えます。
特にビジネスや就職活動では第一印象が重要です。相手に好印象を与える整った歯並びは、信頼性を感じさせることがあります。そのため、社会人や就職活動を控えている学生は歯列矯正を希望される方が多いです。
歯の寿命が長くなる
歯並びが整うと噛み合わせも良くなり、一部の歯に過度な負担がかかることを防ぎます。また、歯ぎしり食いしばりの頻度も減ることがあり、歯や歯ぐきへの負担も軽減されます。虫歯や歯周病のリスクが軽減できることに加えて、歯への負担が減少し、結果的に歯の寿命が長くなる可能性があるのです。
歯並びを良くするには?
歯並びは自力で治すことができないため、歯列矯正が必要です。歯列矯正にはさまざまな方法があります。ここでは、一般的に用いられている矯正装置の種類について紹介します。
表側矯正
表側矯正とは、歯の表側にメタルまたはセラミック製のブラケットを歯に貼りつけ、ワイヤーで連結して歯を動かす矯正装置です。
歴史が長く実績も豊富なので、さまざまな症例に対応できます。治療期間は症例や治す範囲によって異なりますが、一般的には1年半~2年半程度。ただし、歯の表に装置をつけるため、目立つというデメリットがあります。
裏側矯正
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて、外からは見えないように矯正を行う矯正装置です。一番のメリットはその目立たなさ。日常生活で矯正装置が見えないため、周囲の人の目を気にせず治療を進められます。
表側矯正と同様にさまざまな症例に対応できます。ただし、慣れるまでは発音に影響がでたり、舌が装置にあたって痛みが生じたりすることがあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、マウスピースを使用し、目立たずに歯を動かせる矯正装置です。薄くて透明なマウスピースなので、装着してもほとんど目立ちません。また、自分で取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいというメリットがあります。
ただし、マウスピースは1日20時間以上装着し、定期的に交換する必要があるため、自己管理が求められます。
まとめ
整った歯並びは、見た目の美しさだけでなく、運動能力や学習能力の向上、スムーズな消化、明瞭な発音など、さまざまな良い影響をもたらします。また、虫歯や歯周病といったリスクを抑え、お口の健康を維持できます。歯並びの悩みをお持ちの方は、まずは相談からスタートしてみませんか?
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