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投稿日:2022.7.15

歯並びは歯周病の原因になるの?

歯周病とは、歯の周りの歯肉が炎症を起こし、それがさらに歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨にまで波及し、最終的には骨が溶けて歯が抜けてしまう病気をいいます。

歯並びと歯周病とは一見関連がないように思われますが、非常に関係が深いのです。

ここでいう悪い歯並びというのは、いわゆる、歯列がガタガタしている、歯と歯が重なり合っている、咬み合わせがずれている、などを指します。

 

ではこの悪い歯並びがどのように歯周病と結びつくのでしょうか。

これからお話していきましょう。

 

1、歯周病の原因とは?

歯周病の原因は、プラークと呼ばれる細菌の塊です。

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすき間からこの細菌が侵入し、歯肉に炎症をもたらします。

ここまででとどまっていれば「歯肉炎」といって、歯肉だけの炎症なのですが、この炎症がさらに周囲に波及していくと「歯周炎」といって歯を支える骨をも溶かしてしまいます。

歯周病

また、歯周病は初期症状は感じにくく、ある程度進行し、出血、歯が動揺してきて初めて気づくことが多い病気です。

みなさんの中で、プラークコントロールという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

お口の中の細菌を減らす、増やさないようにするといったオーラルケアのことで、それには正しいブラッシング方法、ケア方法の習得が必要となります。

 

2、歯並びが悪いことで起きるお口のリスク

ここまでで、歯周病の原因はプラークであり、歯周病予防にはプラークをいかに減らすか、増やさないかが大切であることがおわかりいただけたと思います。

では、歯並びとの関連についてはどうでしょうか。

悪い歯並びというのは、冒頭でお話したような歯が一列に並んでいない状態、また正しい位置で咬んでいない状態をさします。

歯と歯が重なり合っていると、やはり食べものが挟まりやすかったり、ブラッシングをしても磨き残しが出てしまったり、お口の中にプラークが溜まっていくリスクが高くなります。

 

先ほどお話したように、歯周病の原因はこのプラークなので、歯周病になるリスクも高まるといえます。

さらに、炎症が起きた歯、歯の周りの組織にとって、正しい咬み合わせでないことも大きな負担になります。

正しい位置で咬んでいる場合、どこかの歯に集中的に力がかかるということはほぼありません。

それが、悪い歯並びと咬み合わせのズレによって、炎症が起きている、起きかけている歯に余分な力がかかると、歯周病が悪化することがあります。

 

このように、悪い歯並びや咬み合わせは、歯周病の原因、悪化に繋がる恐れがあるのです。

 

 

3、歯周病予防としての歯列矯正

では、こういった歯周病になるリスクを減らす方法としてどういったものがあげられるでしょうか。

 

まずは、正しいオーラルケアを専門家である歯科医師、歯科衛生士より習得し、実践できるようにすることです。

そして、歯並びを改善し、少しでもケアしやすい、プラークコントロールしやすいお口の状態に整えていくという方法があります。

歯列矯正は一般的に審美的な見た目の改善に注目されがちですが、このような歯周病などのお口の疾患予防にも非常に効果的です。

 

 

 

 

ブラッシングしにくい場所がある、いつも歯科医院で磨き残しを指摘される、同じ場所から出血する、などの経験がある方で歯並びが気になっている方は、是非、生涯にわたって健康なお口を維持するためにも、歯列矯正を検討してみられるといいかもしれません。

 

 

 

 

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