投稿日:2025.4.4
歯列矯正の1ヶ月の変化はどれぐらい?いつ頃から変化を実感できる?
歯並びが気になっている方は、治療期間がどの程度かかるか知りたいのではないでしょうか。
治療期間は歯並びによって異なりますが、変化が実感できる目安の期間があります。
そこで今回は、歯列矯正の1ヶ月の変化はどの程度かご紹介させていただきます。
目次 [hide]
歯が動く仕組み
矯正中の歯の変化は、歯を支えている歯周組織の周りの「歯根膜」が関係しています。
歯に矯正力をかけると、この歯根膜が一定の厚みになるような働きをします。
間隔が狭くなっている方では骨を溶かす細胞が活発化して、間隔が広くなっている方では骨を作る細胞が活発化します。
この仕組みを繰り返して、歯が徐々に動いていきます。
歯列矯正をした時1ヶ月でどの程度動く?
歯列矯正をする時は、歯や歯を支えている歯周組織に負担がかからない矯正力をかけます。
そのため、1ヶ月に動かせる距離は約0.25~0.5ミリ程度になります。
歯並びの状態によっても動かせる範囲は異なりますが、少しずつ歯が動いていきます。
歯並びが悪い部分によっても矯正の変化が実感できる時期が異なりますが、半年程度で歯並びの変化を実感できる方が多いでしょう。
前歯の歯並びの不正が気になる方など、早い方では3ヶ月程度で歯並びの変化を実感する方もいるでしょう。
そして、1年が経過すると、歯並びが整ったと多くの方が実感できます。
矯正で歯が動く過程
矯正治療の中でもいくつか歯を動くステップに分けられますので、ご紹介します。
STEP1 レベリング
レベリングは矯正の中で最初のステップで、歯列に沿って歯を並べます。
レベリングは、矯正の中の土台作りの大切な時期で、レベリングが矯正治療の仕上がりも左右すると言われています。
矯正治療の中で一番変化が分かりやすい時期で、全体の治療の中で半年~1年程度の期間がかかります。
矯正のモチベーションも保ちやすいでしょう。
ただし、この時期はまだ噛み合わせのバランスを整えていないため、一時的に噛みにくくなる場合もあります。
矯正治療が進んでいけば少しずつ改善されていきます。
STEP2 トルクコントロール
歯の傾きや歯の軸を整えるステップをトルクコントロールといいます。
歯の位置はそのままのため、大きな変化は少ないですが、傾きや歯の軸を整える過程は後戻りを防止する役割があります。
歯軸が整っていないと、噛み合わせのバランスが不安定になってしまうため、他の歯に負担をかけてしまいます。
そのため、このステップは歯の噛み合わせを調整していく上で大切な過程です。
STEP3 スペースクローズ
歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯をしてそのスペースを確保します。
そのスペースを埋めるためのステップがスペースクローズです。
スペースクローズをする際には、ゴムかけをして矯正力をプラスすることがあります。
ゴムかけは患者様自信で行っていただきますが、スペースを効率よく閉じるためや噛み合わせのバランスを整えるための細かい力をかける際に有効です。
STEP4 ディテ―リング
ディテーリングは矯正の仕上げの段階です。
審美的な見た目は改善していることが多く、噛み合わせの細かい部分を調整することが多くなります。
この時期は変化が少なく、モチベーションが保ちにくい時期ですが、噛み合わせがきちんと合っていないとほかの歯に負担がかかったり、後戻りしやすくなったりしてしまいます。
そのため、矯正した整った歯並びを維持するための大切なステップのため、頑張って治療を行いましょう。
歯列矯正で効果が表れやすい方の特徴
歯列矯正の効果が表れやすい方の特徴がありますので、ご紹介します。
・お子様や若い方
永久歯の生えたばかりのお子様は、顎の骨が柔軟で歯並びも安定していないため、歯が動きやすくなります。
また、細胞が活発に代謝しているため、歯の動きが良い傾向があります。
・悪習癖がない方
歯並びが悪くなる悪習癖は、矯正治療をする時も治療が遅くなってしまいます。
歯が整った時にも後戻りの原因になるため、歯並びが悪くなる悪習癖を改善する必要があります。
歯並びが悪くなる悪習癖は、「口呼吸」「頬杖」「片方ばかりで噛むくせ」「爪かみ」などがあります。
これらのくせは、歯並びの不正にもつながるため、早めに改善が必要です。
出っ歯や受け口などが原因で口が閉じにくく、口呼吸になっている場合がありますが、矯正治療で歯並びが整ってくると鼻で呼吸しやすくなります。
鼻などの慢性疾患の場合も口呼吸の原因になる場合があるため、鼻炎などの方は耳鼻科を受診して鼻呼吸ができる環境作りをしましょう。
・代謝が良い方
細胞の代謝の働きを利用して矯正治療を行うため、代謝が良い方はスムーズに歯が動きやすくなります。
代謝は、バランスの良い食生活や十分な睡眠や休息が関係しているため、規則正しい生活を心がけましょう。
・軽度な歯並びの不正の方
前歯の一部分など改善する部分が少ない軽度な不正の歯並びの方は、治療期間が短い傾向があります。
歯列矯正で歯の動きを促す方法
・セルフライゲーションブラケットを使用する(ワイヤー矯正の場合)
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して矯正力をかけますが、ブラケットの種類によって治療期間が変わる場合があります。
セルフライゲーションブラケットは、シャッターのような部分にワイヤーを入れて歯を動かす矯正方法です。
従来のワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを固定していましたが、そのため、摩擦力がかかっていました。
セルフライゲーションブラケットは、その摩擦力を少なくできるため、弱い力で矯正することができるようになりました。
また、摩擦力が働かないため、歯がスムーズに動きやすくなり、治療期間を短縮できます。
当院の裏側矯正は、基本的にセルフライゲーションブラケットを使用しています。
スムーズに歯が動かない原因
・マウスピースの装着時間を守っていない
マウスピース型矯正は、取り外しができる矯正方法ですが、1日20~22時間の装着が必要なため、歯磨きや食事の時にマウスピースを外すことができますが、装着時間を守らないと治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
また、装着時間が短くなってしまうと、マウスピースを作り直ししなければいけない場合もあり、さらに治療期間が長くなってしまうため、注意しましょう。
・噛む力が強い
安静にしている時は、歯と歯の間にすき間がある状態が正しいのですが、常に歯と歯が接触してしまって、力が加わっている場合があります。
そうすると、矯正力以外にも力が加わっているため、骨の再生が間に合わなくなることがあります。
安静にしている時は、歯が接触しないように注意しましょう。
【まとめ】
矯正の治療期間は、矯正前の歯並びの症状によって異なることが多いですが、日常の悪習癖や安静にしている時も常に歯が当たっているなどの矯正力以外の力が加わっている方はスムーズに歯が動きにくくなります。
矯正の期間を短縮したい場合には、セルフライゲーションブラケットを使用したり、光加速装置を使用したりする方法があります。
治療期間の目安は、治療計画を立案すると知ることができるため、目標となる日までに矯正治療を終わらせたい場合には、カウンセリング時にお伝えください。
その日までに治療が終わる可能性があるか、終わらない場合には見えにくい矯正装置で対応できるかなど患者様に合わせて治療方法をご提案させていただきます。
当院は、豊富な矯正治療の経験から治療計画を立案しますので、お気軽にご相談ください。
博多矯正歯科ってどんなところ?
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平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
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