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投稿日:2024.6.1

歯科矯正を行う場合には、タバコを吸ってもいいの?

こんにちは!福岡市博多区にある博多矯正歯科です。

 

矯正を検討している方の中には、喫煙している方もいるのではないでしょうか?
タバコを吸っていても矯正治療をできないことはありませんが、多くのデメリットがあります。
そこで今回は、歯科矯正を行う時にタバコを吸った時のデメリットについて詳しくご紹介します。

矯正中のたばこを吸う4つのデメリット

タバコ

歯の動きに影響をする

喫煙をすると、ニコチンの影響で血管が収縮して、血流が悪くなります。
矯正で歯を動かす時には、少しずつ適切な力をかけて歯を支えている骨が変化します。
しかし、血管が収縮して血流が滞ってしまうと、組織を再生させる働きを抑制してしまうため、歯が動きにくくなります。
そのため、治療計画通りに進まない場合があり、治療期間が長くなってしまうことがあります。

装置に着色がつきやすい

タバコ

たばこのヤニはベタベタしており、着色しやすく、汚れが着きやすいです。
ワイヤー矯正の場合には、強固に着いてしまった着色は歯医者で行うクリーニングでも中々落とすことができません。
特に、白い審美ブラケットを使っている場合には、せっかく目立ちにくい装置を使っているのに、着色で変色をしてしまうことがあります。

 

また、マウスピース矯正の場合も透明のマウスピースですが、着色がついてくすんでしまう可能性があります。
そうすると、ワイヤー矯正は装置が外れるまでの期間、マウスピース矯正の場合には、交換のタイミングまで着色がついた装置で過ごさなくてはいけません。

口臭が強くなりやすい

たばこは唾液を減少させるため、お口が乾燥しやすくなります。
唾液には、汚れや細菌を洗い流す働きがあるため、唾液が減少すると汚れが残りやすくなります。
また、細菌も繁殖しやすくなってしまうため、口臭がしやすくなります。

歯周病が進行しても気づきにくい

歯周病

たばこに含まれているニコチンは、血管を収縮する働きがあります。
そのため、歯ぐきの毛細血管に血液が行き渡りにくくなります。
歯周病の症状の中には、歯ぐきからの出血がありますが、たばこを吸っている方は炎症を引き起こしていても、血液が行き渡らなくなるため、出血しにくいです。
そうすると、歯周病が悪化しても気づきにくいという問題が起きます。
矯正装置がついていると、その部分に汚れが残りやすいだけでなく、歯ぐきの周りにも汚れが残りやすくなってしまい、歯周病が悪化しやすい環境になります。

 

そのため、矯正中は今までより丁寧に細かい部分を磨くことが大切です。
矯正中に習慣になった、お口の中を清潔に保つ習慣は、歯並びが整った後もいつまでもお口の健康を維持するために役立ちます。

外科処置をした時には、禁煙した方がよいことも

禁煙

抜歯した後

抜歯をした後に喫煙をすると、血流が悪くなるため、傷の治りに悪影響があります。
また、唾液が少なくなるため、細菌に感染しやすくなります。
そのほかには、抜歯した後は傷口を塞ごうと血餅ができようとしますが、たばこを吸っていると、この血餅がはがれてしまうことがあります。

 

そうすると、傷口が塞がらずに歯を支えている骨が細菌感染を引き起こすと「ドライソケット」というトラブルを引き起こすことがあります。
この状態になると強い痛みを感じたり、首のリンパまで炎症が広がったりすることもあります。

矯正用アンカースクリューを埋入した時

矯正用のアンカースクリューは小さなねじを埋め込んで、その部分を固定源にして歯を動かします。
固定源を自由に決めることができるため、ピンポイントで力を加えたい場合や大幅に歯を動かさなければいけない時に効率良く歯を動かすことができます。

 

矯正用アンカースクリューは歯ぐきに小さなねじを埋め込むため、喫煙をすると傷の治りが悪くなったり、矯正用アンカースクリューが脱落してしまったりする可能性があります。
そのため、喫煙をすることが望ましいですが、矯正用アンカースクリューを埋め込んだ後は傷口が治るまで喫煙を控えていただくようにお願いすることが多いでしょう。

IQOS(アイコス)や電子タバコなら大丈夫?

アイコス

IQOS(アイコス)は、加熱式のタバコなので、ニコチンが含まれています。
一般的な紙巻たばこのように煙は出ることはないものの、同じように血管が収縮するため、歯の動きなどに悪影響を及ぼします。

 

一方、電子タバコに関しては、「リキッド」といわれる液体を気化させて香りや蒸気を楽しむ物です。
日本で販売が許可されている電子タバコは、ニコチンが含まれていないため、矯正に関しての影響が少ないと考えられています。

 

ただし、身体への害が全くないわけではなく、加熱して肺に吸い込んだ場合の安全性が十分とはいえません。
アメリカでは、電子タバコと関係がある可能性の肺疾患が報告されています。
新しい物のため、原因ははっきり特定されていませんが、ビタミンEアセートという物質が関係していると考えられています。
また、海外で購入する電子タバコにはニコチンが入っている物もあるため、注意が必要です。

デメリットの多いたばこの禁煙をするためには?

禁煙には、5つのステージがあります。
「無関心期」「関心期」「準備期」「実行期」「維持期」です。
すぐに維持期まで行くことは理想的ですが、ダイエットと同様に少しずつ進んでいくことが多くなります。

喫煙している方の健康被害の可能性

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

たばこの煙には、ニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。
そのため、気道や肺に炎症を引き起こす可能性があり、呼吸器や慢性閉塞性肺疾患の可能性を高めます。

ガン

たばこに含まれている「タール」には10種類以上の発がん性物質が含まれています。

禁煙の開始日を決めましょう

また、禁煙をする理由も明確にしておくと良いでしょう。
矯正治療をスムーズに行うことや、装置の審美性、汚れが着くやすくならないようになどのメリットがあります。

喫煙行動を把握しておく

どのタイミングで喫煙をしているかを把握していると、その時間にガムを噛むなど代用することも可能です。

禁煙を開始したら、離脱症状に打ち勝ちましょう

禁煙後3日程度がピークと考えられていますが、個人差があり1週間程度感じる方もいます。
2~3週間程度経過すると離脱症状はほとんど消失します。

吸いたい気持ちをコントロールしましょう

  • ライターや灰皿を処分しましょう
  • 朝起きた時の行動パターンを変えましょう

 

朝起きた時に喫煙をしていた方は、その時間をほかのことをする時間にしましょう。
朝起きた時にお水を飲むようにする、顔を洗うなど行動パターンを変えることをおすすめします。

その後は禁煙を維持しましょう

禁煙した時のよいイメージを持つことが大切です。
具体的に、「矯正装置の着色がつきにくい」「がんや肺の疾患の健康被害のリスクが少ない」「禁煙できたことに自信を持つ」などがあります。

【まとめ】

矯正治療中は、たばこを吸うとできないわけではありませんが、デメリットが多いため、禁煙をおすすめします。
たばこは健康にも害を及ぼすことが多いため、健康維持のためにも禁煙が望ましいといえます。
歯並びがキレイになると、歯の色も気になることが多いため、喫煙をしていると歯がくすみやすく、着色もつきやすいため、歯の審美性の面でも禁煙をおすすめします。

 

段階的に禁煙をすることで、ストレスが軽減されると考えられています。
難しい場合は、禁煙外来などもありますので、ご自分に合った方法で禁煙をしてみてくださいね。

 

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