投稿日:2024.2.14
歯科矯正後の保定装置にはどんな種類があるの?使い方もご紹介!
博多矯正歯科・歯科衛生士の山田です。
本日のお話は「歯科矯正後の保定装置にはどんな種類がある?」についてです。
みなさん保定装置とはどんなものがご存じですか?
保定装置とは歯科矯正後に歯が後戻りしないように歯を固定することを表します。(後戻りとは、きれいに揃った歯が元の位置に戻ってしまうことを表します)
ではなぜ歯が後戻りしてしまうのか説明をしていきます。
部分矯正をされていた方
部分矯正とは、動かせる範囲や量に限りがございます。部分矯正と聞くと簡単に聞こえてしまうかもしれません。
動かせない範囲も多いので、全体のバランスが崩れやすく後戻りしやすく、部分矯正をされていた方は後戻りしやすいとされています。
保定装置を装着出来ていなかった方
矯正治療は歯を動かす為の治療と、歯を固定する為の治療の二つを終えてはじめて矯正治療が終了します。
保定装置とは歯を固定する為のものになります。
その保定装置を正しく使用出来なかった場合に後戻りをしてしまいます。
では、どのくらいの時間保定装置を装着すれば良いのか?と疑問に思ったと思います。
当医院では、歯を動かした期間(保定前期)+6ヶ月(保定後期)は20時間以上の使用をお願いしています。
例)2年間矯正器具を装着していた方は、2年+6ヶ月=2年6ヶ月ほど、保定装置を20時間以上使用していただきます。
そして、その期間が過ぎた後は保定装置の使用時間をお昼のみ、夜のみと少ない使用時間に減っていきます。
使用時間を短くした際に、歯に痛みや締め付けられるような感覚があった場合は使用時間を少しのばしていただくようにお願いしています。
舌癖
このことを、ゼツヘキと言います。
舌癖とは、日常生活時の中で気づかないうちに歯の間から舌が出てくる、歯に舌を押し付ける様な動きをする事をいいます。
みなさん、無意識の内に舌を歯に押し当てたりしていませんか?
舌癖があると、筋肉の圧によって歯が望まない方向へ移動してしまいます。
そのせいで、矯正治療できれいに並んだ歯に隙間が出てしまったり、角度がついてしまいます。
以上が、歯が後戻りしてしまう要因になります。
保定装置の種類
次に保定装置の種類についてお話をしていきます。
保定装置にはいくつか種類があり、固定式・可撤式に分かれています。
固定式
固定式とは、歯の裏側に針金のようなワイヤーを接着剤の様なもので、接着して歯を固定するものになります。固定式なので、自身で外す事は出来ません。
前歯部分に固定する事で、主に前歯のがたつきが起きる事を防ぎます。
この様な装置を、ボンデッドワイヤー(Fix)といいます。
取り外しが出来ない為24時間装着をする必要があります。
メリットは違和感が少ないことで、デメリットは接着剤が取れた際に歯が後戻りしてしまうことや、歯石がつきやすい事です。
可撤式
可撤式とは、自身で外す事が出来る装置になります。可撤式の装置は様々な種類があります。
ベックタイプ、ホーレータイプ、スプリングリテーナー、エシックスという種類があり、ベックタイプ、ホーレータイプ、スプリングリテーナーではワイヤーの様なものが通っており少し目立ちやすい装置です。
エシックスとは、当院で使用されている歯全体を覆う、透明なマウスピース型保定装置です。
使用時間は20時間以上とされています。
メリットは、取り外し可能な装置になるのでお食事や歯磨きの時に取り外す事が出来ます。そして、透明なので審美性に優れています。
また、fixの様に接着剤が外れて後戻りしてしまう。といった事はありません。
デメリットは、きちんと指定された時間の20時間を使用しなければ後戻りしてしまうことです。
この様に様々な保定装置の種類があります。医院によって異なるので、カウンセリングの際に聞かれてください。
みなさん、いかがでしたか?何か気になることがございましたら、博多矯正歯科にお越しください!