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投稿日:2024.9.21

深い噛み合わせ(過蓋咬合)におすすめの治療方法は?

皆様、こんにちは。
KITTE博多8階にある「博多矯正歯科KITTE博多院」です。

 

「下の歯が上の歯に隠れて見えないのは悪い歯並び?」と気になっている方へ。
じつは、このような歯並びは過蓋咬合と呼ばれる悪い歯並びのひとつです。

 

そこで今回は、過蓋咬合の特長や原因、放置するリスクや治療方法を詳しくお話しいたします。
ご自分で悪い歯並びの判断ができないこともありますので、歯並びが気になったら早めに矯正歯科にご相談にお越しくださいね。

過蓋咬合とは?

過蓋咬合 ディープバイト

過蓋咬合とは、噛み合わせが深い歯並びのことを指します。
下の前歯を3分の2以上、上の前歯が覆いかぶさっている状態の場合であれば、噛み合わせが深いと判断されます。
歯1本1本がガタガタしているわけではありませんので、自分では歯並びが悪いと気付かないこともしばしばあります。
見た目が気にならないからといって放置しておくと歯や歯ぐきだけではなく身体にも悪影響を与えることがありますので、注意しましょう。

過蓋咬合の原因

過蓋咬合の原因は、「歯の問題」もしくは「顎の骨の問題」が挙げられます。

歯の問題

過蓋咬合になる原因は、歯の問題です。
以下のようなケースは過蓋咬合になるリスクが高まります。

  • ・上の歯が大きすぎる
  • ・下の歯が小さすぎる
  • ・上の前歯が出ている
  • ・乳歯の早期脱落
  • ・むし歯で歯を早期に喪失した
  • ・遺伝
  • ・歯ぎしりなどの癖

 

まず、歯の大きさや形、角度など歯自体に問題がある場合は過蓋咬合になるリスクがあります。
とくに上の歯が大きすぎたり、歯が唇側に出ていたりすると上下の噛み合わせのバランスが崩れるため過蓋咬合になるのです。
そのため、過蓋咬合と上顎前突(出っ歯)のどちらの歯並びにも当てはまる方もいらっしゃいます。

 

また、乳歯がむし歯やケガなどの外傷により早期に脱落することがあると、将来生える永久歯の歯並びに悪影響を与えることがあります。
永久歯は乳歯の下から乳歯を道しるべに生える特徴があります。そのため、乳歯のむし歯などのトラブルがある場合は痛みがなくても早めに歯科医院を受診しましょう。

 

さらに、過蓋咬合は遺伝することがあります。これは歯の大きさや形、顎の大きさが似ることで結果的に歯並びが似るというものです。
他にも歯ぎしりや食いしばりなどにより歯がすり減った結果、過蓋咬合になってしまう方もいらっしゃいます。

顎の骨の問題

顎の骨の問題は、以下が挙げられます。

  • ・上の顎が長い
  • ・下の顎が小さい
  • ・顎関節の位置が後ろに下がっている

 

上の顎の骨は12歳くらい、下の顎の骨は18歳くらいまで成長を続けます。
そのため、小さいころは過蓋咬合ではなくても成長するにつれて過蓋咬合が目立つようになる方もいらっしゃいます。
また、顎関節という耳の下あたりにある関節の位置が後方に下がっていると上下の顎のバランスが乱れるため、噛み合わせが深くなることがあります。

過蓋咬合を放置するリスク

過蓋咬合を放置しておいても自然に歯並びがよくなることはありません。
見た目が気にならないからといって過蓋咬合を放置しておくと、お口の中や身体にも悪影響を与えることがあります。
ここからは、過蓋咬合を放置するリスクをみていきましょう。

前歯が大きく見える

過蓋咬合を放置すると前歯が大きく見える傾向があります。
にっこり歯を見せて笑ったときに、上の前歯だけが目立って見えるため前歯が大きく見えるのです。
下の歯と上の歯が同じくらい見えていれば、歯が大きすぎると感じることは少ないでしょう。
歯1本1本がガタガタしているわけではありませんが、上の歯だけが目立つことで歯並びが悪く見えることもあるのです。

しっかり噛めない

過蓋咬合の場合は、噛み合わせに問題があるためしっかり食べものを噛めないことがあります。
上下の歯がしっかり噛み合っているようで、上下の歯の先端部分は大きく前後にずれていることもあります。そのため、前歯で硬いものを噛み切ることが難しい方も。
前歯だけではなく、奥歯の噛み合わせも乱れていることもあります。

顎関節症のリスクが高い

顎関節症とは、以下の症状が現れる病気です。

  • ・顎が痛い
  • ・お口を大きく開けられない
  • ・お口を開けると顎から音が鳴る

 

顎の関節や筋肉に痛みや違和感を生じることが多く、食事や会話中に上記のような症状が現れて気付く方も少なくありません。
顎関節症になる原因は、歯ぎしりや食いしばり、ストレスなどが挙げられますがはっきりとはわかっていません。
しかし治療には噛み合わせが大切であるとわかっており、過蓋咬合により悪い噛み合わせが続くのは顎関節症を引き起こすリスクや悪化させる可能性があります。

歯周病のリスクが高まる

歯周病

歯周病になると歯ぐきの腫れや出血などの炎症からはじまりますが、初期症状では痛みがほとんどないため放置してしまうこともしばしばあります。
そして進行すると、歯を支えている顎の骨は溶かされてしまい歯が動いたり、歯が抜け落ちたりしてしまう恐ろしい細菌感染症です。

 

歯周病の主な原因は歯垢です。歯垢は細菌の塊で、食べかすをしっかり歯磨きで落としきれないことで食べかすの中で細菌が増殖して歯周病を引き起こすことがあります。
歯並びが悪いとセルフケアが十分に行き届かずに、歯周病のリスクが高まります。
さらに、噛み合わせが深いことで歯にかかる力が過度になり、歯を支える顎の骨への衝撃も強くなり顎の骨が溶かされることで歯周病が進行しやすくなることもあるのです。

歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担

歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担は過蓋咬合の歯並びの方は大きいでしょう。
奥歯は噛み合わせが通常でも、前歯だけが噛み合わせが深い過蓋咬合の方もいらっしゃいます。
すると、前歯だけに噛み合う力の負担がかかるため、歯がすり減ったり、歯が折れたりして歯の寿命を左右することもあるのです。
天然歯だけではなく、セラミックや金属の被せ物をしている方はせっかくの修復物が破折することがあるため注意が必要です。

過蓋咬合の治療方法

矯正装置

過蓋咬合の治療方法は、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正を選択できます。

 

しかし、歯並びの状態によっては装置の制限がある方もいらっしゃします。
たとえば、裏側にブラケットやワイヤーを貼り付ける裏側矯正(舌側矯正)は、過蓋咬合には不向きと言われています。
また、マウスピース型矯正の場合は歯を歯ぐき側に動かすことを苦手としており、途中まではワイヤー矯正を併用しないといけない場合もあります。

 

さらに、過蓋咬合の場合は以下の装置や手術を必要とすることがあります。

バイトアップ

ブラケットやワイヤーが歯の表面や裏側に付いていることで、下の前歯とぶつかり装置が外れるリスクが過蓋咬合の治療には伴います。
そのため、奥歯のかみ合う面に樹脂を付けて一時的に噛み合わせを高くする「バイトアップ」という治療を行うことがあります。

 

一時的に前歯が深く噛み合わないようにすることで、噛み合わせが深い部分の歯並びを整えることができ、選択したい装置も選べるようになります。

バイトアップCR

マウスピースタイプの咬合改善装置です。
上顎前歯部のみにマウスピースを装着し、奥歯に顎間ゴムを使用していただきます。
マウスピースは高さのあるものを使用しますが、食事の際は外せる装置なので食生活には特に影響はありません。

まとめ

過蓋咬合について少しはお分かりいただけましたでしょうか?
歯並びはひとそれぞれ違い、全く同じ歯並びの人はいません!ですので、まずは矯正歯科で実際に口腔内を確認してもらってから
自分にあった治療方法を提案してもらってくださいね!

 

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