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投稿日:2025.1.4

矯正中に噛み合わせに違和感を感じたら?どういう時に違和感を感じる?

矯正治療を行う時には、歯や顎に負担をかけないように少しずつ歯を動かします。
そのため、治療の過程の中で一時的に噛み合わせが変わったと感じる場合がありますが、歯が動いていることで違和感を覚える場合には問題ないことが多いでしょう。

 

ただし、お口の中でトラブルが起きて噛み合わせのバランスが崩れている可能性もあるため、その場合は対処が必要です。
そこで今回は、矯正中噛み合わせに違和感が覚える時の対処法についてご紹介します。

矯正中に噛み合わせに違和感を覚える時はあるの?

違和感

矯正中は歯や顎に負担がかからないように少しずつ歯を動かしていきます。
強い力をかけ過ぎると、歯や歯を支えている歯周組織に負担がかかるため、1ヶ月に歯を動かせる範囲は決まっています。

 

元の歯並びにもよりますが、歯を動かしていく過程で一時的に噛み合わせの違和感を覚える場合があります。
ただし、徐々に正しい噛み合わせのバランスの近づいていくため、矯正の治療の過程に一時的に起きる違和感は問題ないことが多いでしょう。
違和感の程度にもよりますが、違和感が長期間解消されず、生活に支障が出ている場合には、歯科医師に相談しましょう。

矯正中に噛み合わせに違和感を覚える原因とは

マウスピースの厚みが気になる場合(マウスピース型矯正の場合)

マウスピース

マウスピース型矯正は、薄い透明のマウスピースを使用して、痛みを軽減できる方法ですが、噛み合わせの部分にマウスピースがかかります。
マウスピースの厚みは0.5mm程度ですが、お口の中は敏感な場所のため、違和感を覚える場合があるでしょう。

 

食事の時には取り外すことができるため、食事で噛む時には噛み合わせの部分にかからないですが、上顎で気持ち悪い部分があったり、引っかかる部分があったりする場合には調整が必要な場合があります。
通常はマウスピースを使用していると徐々に慣れていきますが、不快感が続く場合には一度ご相談ください。
また、食事の時は必ずマウスピースは外してください。

噛み合わせのバランスが合っていない時

歯を動かしていく過程の中で上下の噛み合わせのバランスが合わない場合があります。
矯正の種類によって苦手なことがあり、特にマウスピース型矯正は「奥歯を引っ張り上げる動き(挺出)」が苦手な傾向になります。
また、歯ぎしりや食いしばりが強い方に見られやすいのですが、マウスピースを入れたまま噛んでいると歯ぐき側に沈んでしまうことがあります。

 

このような奥歯が沈みこんでいる場合に違和感があるケースでは、奥歯を引っ張る処置を行うこともあります。

噛み合わせが悪いと起きる可能性のある悪影響

・顎関節症

顎関節症は、顎の関節に負担がかかり、口が開きにくい、口を開けると音がするなどの不具合が起きる場合があります。
初期の段階では、音が鳴るだけでなど症状が軽いですが、放置すると食事の時に顎が痛いなど日常生活に不具合が出てくるため、注意が必要です。
継続的に噛み合わせの悪い状態が続くことで起きる場合が多いでしょう。

・肩こり・頭痛など

肩こり

噛み合わせのバランスが崩れていると、口周りの筋肉バランスも悪くなります。
筋肉は全身つながっているため、バランスが悪い部分が出てくると、口周りだけでなく肩こりや頭痛などを引き起こすこともあります。
噛み合わせのバランスの悪さが原因の咬合関連痛は、症状がほかの部分で出ているため、原因に気づきにくい特徴があります。

・咀嚼機能の低下

噛み合わせのバランスが悪いと、しっかり噛むことができず、その状態が継続すると消化に影響があり、胃腸に負担がかかってしまうことがあります。

矯正中の気をつけたいトラブル

・むし歯や歯周病

虫歯

ワイヤー矯正の場合は、ブラケット装置の周りに汚れが残りやすく、セルフケアが十分でないとむし歯や歯周病のリスクが高くなります。
マウスピース型矯正の場合は、食事の時に取り外しができますが、マウスピースを装着する時にきちんと汚れを除去しないと、マウスピースの中で汚れが密閉され、細菌が繁殖しやすくなります。
むし歯の治療が必要になると、装置を外して治療が必要になったり、マウスピースを作り直ししなければいけなかったりするため、治療計画より治療期間が延びてしまうことがあります。

 

そのため、矯正期間中は汚れを残さないようにセルフケアをする必要があります。
定期的に通院する際に磨き残しがある部分については、歯ブラシの当て方や補助清掃用具の使い方をお伝えします。
矯正をしている間に正しいセルフケア方法を身につけてお口の環境を維持できるようにしましょう。

・矯正装置の破損

ブラケットやワイヤーが外れるなど、矯正装置に不具合が起きると正しい矯正力がかけられない可能性があります。
また、外れた部分が当たって痛みが出る場合もあるため、装置の不具合があった時には1度ご連絡ください。
状況によって次回の調整の時の通院で良いのか、すぐに対処した方が良いが判断させていただきます。

・痛みを感じた時

顎の痛みや違和感がある時は、顎関節に負担がかかっている可能性があります。
口が開きにくい、食事をする時の顎の痛みが継続的に続く場合は一度症状を確認した方が良いことがあります。
調整後、一時的に痛みが出る場合がありますが、1週間以上違和感が変わらない時には装置が当たって痛みが出ている可能性もありますので、歯科医院に相談しましょう。

・後戻り

矯正治療が終わったばかりの時期は、まだ歯が安定しておらず、元の位置に戻ろうとする「後戻り」の可能性があります。
この後戻りを防ぐために、「リテーナー」を使用して、整った歯並びを維持します。
リテーナーをつける期間を「保定期間」といい、お口の状況によりますが、歯を動かす期間と同程度の期間が必要と考えられています。

 

取り外し式の装置を使うことが多く、安定してくると寝る時だけなど時間が短くなる場合もあります。
決められた時間きちんとリテーナーを装着することが、整った歯並びを保つポイントです。
リテーナーの装着時間が短かったり、つけていない期間が増えてしまったりすると少しずつ後戻りをして噛み合わせのバランスも変わってしまうことがあります。

矯正期間中に違和感が続くようだったら

矯正装置をつけたばかりの時や調整をした時は、歯が動く時の痛みや違和感が出やすい時期です。
2~3日をピークに徐々に落ち着いてくることが多いでしょう。
ただし、継続して痛みがひどくなっているようであれば、何か不具合が起きている可能性もあります。
また、装置が外れている場合には、1度ご連絡ください。
矯正期間中は、初めてのことが多いと思いますので、不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

【まとめ】

矯正中は、歯が動く過程で噛み合わせが変化する場合があります。
歯を動かす時は、負担がかからないように徐々に動かすため、歯並びが整うまで一時的に気になることがあります。
矯正治療は、歯並びが整うだけでなく、噛み合わせのバランスも考慮して治療を行いますので、矯正治療が終わる時には、改善しています。

 

噛み合わせに1週間以上違和感があって、気になる場合は、一度ご相談いただくことをおすすめしています。
矯正治療は、2~3年程度継続して行うことが多いため、不安はことや気になることはお気軽にご相談ください。

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