投稿日:2023.4.10
矯正中のMRIは撮影できる?
矯正治療は治療期間が長く、人によっては歯並びとは別の問題で「MRI検査」が必要になる場合があります。MRI検査では矯正装置を外すよう言われるケースが多く、突然のことに戸惑ったという声も少なくありません。
こちらの記事では、MRI検査で矯正装置を外すよう言われる理由や、検査前と検査後の注意点についてまとめました。現在矯正治療をおこなっている方や、今後MRI検査を受ける予定の方は、ぜひご参考ください。
目次
MRI撮影で矯正装置を外すよう言われる理由
MRIとは、強い磁力と電波を利用して、身体の内部の断面図を映像化する検査方法です。
さまざまな治療で用いられますが磁力が発生するため、矯正治療中の場合は装置を外すよう伝えられることが少なくありません。とくに頭部のMRIの場合は、装置が磁力に引き付けられることで、歯が引っ張られて痛みを伴ったり、装置が突然外れたりズレる恐れがあります。
治療方法によって適切なやり方が異なる
矯正装置のなかには、そのままMRI検査を受けても問題ないものも存在します。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けてくわしくみていきましょう。
ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けて、ワイヤーを通して歯を動かす治療法です。
問題となるのがブラケットやワイヤーの素材で「チタン」や「ステンレス」であれば磁力に反応しないため外す必要はありません。「ニッケル」や「コバルトクロム」の場合は、外すよう指示されることがあります。
矯正治療で使用される装置には、見た目が似ているのに素材が異なるものが多く存在します。治療に支障をきたさないためにも、MRI撮影を予定している方は事前に歯科医院で確認しましょう。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正は、取り外しが可能なマウスピース型の装置を使って歯を動かす治療法です。
金属を含まないためそのままでも問題ないと思われがちですが、基本的に取り外しが可能な装置は外して撮影します。保管場所に困らないよう専用のケースを持っておきましょう。
矯正治療とMRI検査の両方を問題なく受けるには、指定されたやり方やルールを守ることが大切です。治療に関する疑問や不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。
MRI撮影後は念のため歯科医院でチェックをしよう
ワイヤー矯正の場合は、装置に使われる素材によって外さなくてもMRI撮影が可能です。しかし、万が一のことを考えて撮影後は歯科医院でのチェックをおすすめしています。
装置が外れていたりズレていたりすると、矯正治療が計画的に進まなくなりますので、忘れないようにしてください。
矯正治療中にMRI撮影をするときは事前確認を忘れずに
矯正治療中のMRI撮影は、使用する装置によって対処法が異なります。とくにワイヤー矯正は装置の素材で外すかどうかが決まるため、事前に歯科医院で確認しておきましょう。使用している装置の名前や金属の種類、その個数などを明確にしておくことで、MRI検査をスムーズに受けられます。
MRI撮影後は、外さなくてもいいタイプの装置であっても歯科医院で問題がないかをご確認ください。
矯正治療とMRI撮影の両方を正しくおこなえるよう、やり方やルールはしっかりと守りましょう。