投稿日:2023.1.6
矯正歯科での施術後にメインテナンスは必要?!
今回はメインテナンスの必要性についてお話ししたいと思います。
博多矯正歯科では矯正治療が終了しても、患者様には生涯、健康なお口で過ごしていただきたいと願っております。
歯列矯正を行ったあとには、歯の健康と歯並びの美しさを保つための定期健診メインテナンスが必要となります。
せっかく歯並びがきれいに整ったのに歯が元の位置に戻ってしまうあと戻りをしては治療を受けた意味がありません。
矯正治療後のメインテナンスでは歯の後戻り(あともどり)を防ぐ「保定(ほてい)」を行いながら、検診や歯のクリーニングを継続して進めていきます。
矯正治療を受けたあとの定期健診メインテナンスについて詳しくご説明をさせていただきます。
目次
メインテナンスって何をするの?
メインテナンスではお口の中や歯列の状態をチェックします。
チェックを定期的に受けることで虫歯や歯周病など口腔内のトラブルを見つけやすくなり、早期治療につながるメリットもあります。
1かみ合わせのチェック
お口の中全体のバランスを診ながら強く歯同士がぶつかっている所があれば調整をします。強くぶつかっている所をそのままにしておくと歯並びが悪くなったり、歯周病が進行してしまう原因になることがあります。
特に矯正治療後は後戻りの原因になることもあるので注意が必要です。
2.リテーナーのチェック
検診ではお口の中を確認するとともにリテーナーの使用状況や状態もチェックします。
このとき、もしリテーナーに壊れた箇所や不具合があれば修復や調整を行うほか、破損がひどい場合には保定装置の交換を行い、対処します。
3.PMTC・スケーリング
PMTCとは専用の器具を使って歯のすみずみまで徹底的にきれいにするクリーニング方法です。
PMTCではふだんの歯磨きで落としきれない汚れやプラークをしっかり除去していくため、虫歯や歯周病予防に効果的です。
また、歯に歯石がついているときにはスケーリングを行い、歯石を取り除いていきます。
4.メインテナンスの間隔
最初のメインテナンスは装置を外してから1か月後になります。その時問題がなければ次は 3か月後、半年後、1年後となっております。
メインテナンスの間隔については個人によって異なることはありますので詳しくはメインテナンス来院時にお知らせを致しております。
矯正後の「保定」の重要性について
歯列矯正が終わったばかりのときは歯の根っこが不安定で動きやすくなっています。
このときに何もせず放置してしまうと歯が自然と元の位置に戻ってしまう「後戻り」が発生する確率が高くなります。
このため、矯正治療が終わったあとにはきれいに整った歯並びを定着させる「保定」を行う必要があります。
保定期間中にはどんな器具を装着するの?
保定を行う際には「リテーナー」という器具を歯に装着して歯並びを定着させていきます。
当院では‘マウスピースタイプ”のリテーナーを推奨しています。
マウスピースタイプのリテーナーは透明なマウスピースでできた保定装置で、歯や歯ぐき全体を覆う形になっています。
マウスピース式のリテーナーはクリアリテーナーとも呼ばれ、装着時に目立ちにくい、というメリットがあるほか、いつでも自分で取り外すことができます。
矯正治療後にリテーナーを装着する保定期間は患者さんのお口の状態によって異なりますが、早い方で1年、長くかかる場合には3年以上の期間が必要となります。
目安として「歯列矯正にかかった期間(動的治療期間)とほぼ同じ期間を保定に要する」と計算しておくとよいでしょう
詳しくは治療終了時にご案内をさせていただきます。
保定期間や装置は医院によって大きく異なりますので、矯正を始める前によく聞いておいてくださいね。