投稿日:2022.9.3
矯正治療を始める前に準備しておきたいこと
こんにちは!博多矯正歯科です。
今回は矯正を始める前の準備についてご紹介します。
矯正治療をいざ始めるとなった場合、歯科医院では、矯正治療前の準備として必ずチェックする項目があります。
矯正治療においては、そのチェック項目が問題ないと判断できればスタートとなりますが、そうでない場合は、矯正治療にすぐ移れないことがあります。
今現在、矯正治療を始めようと思われている方は、是非参考にしていただき、矯正治療をスムーズに始めていただければと思います。
1.虫歯がないかどうかチェック
今お口の中に虫歯があるけど痛みがないからそのままにしている、あるいは、しばらく歯医者に行ってない、という方はいらっしゃいませんか?
矯正治療においては、実際に矯正装置が歯に固定された後の虫歯の治療は非常に難しくなります。
歯に装置がついていると、歯科の治療器具も入れにくく、十分に虫歯の部分を削ることができないからです。
また、虫歯の有無をチェックせずに、矯正治療を始め、後に痛みが強くなり虫歯の治療が必要な場合、装置を外さなければならないこともあります。
そうなると、治療期間が延びたり、歯の動かし方などの変更があったり、ということが起きてしまいます。
こういったことから、矯正装置をつける前には、必ず虫歯がないかどうか確認しておかなければなりません。
治しておくべき虫歯があった場合は、矯正治療開始前にすべて治療を終えておくことをおすすめします。
ただし注意していただきたいのは、被せ物に関してです。
大きな虫歯の場合詰め物ではなく、被せ物をしないといけない場合があります(銀歯やセラミックなど)
この場合、矯正の前に被せ物をしてもやり替えが必要になるため、仮歯の状態でストップしていただくのがベストです。
矯正を近々検討中の方は、その旨を一度歯科医師にお伝えください!
2.歯周炎がないかどうかチェック
いつも歯磨きの時に歯茎から出血する、あるいは、少し歯茎が下がってきた、歯がグラグラしている気がする、という方はいらっしゃいませんか?
矯正治療では歯を動かすために一定の力が必要で、歯には少なからず負担がかかります。
ですので、歯を支えている歯槽骨と呼ばれる骨が丈夫でなければなりません。
歯周病とは、歯を支える歯槽骨が炎症によって吸収されてしまう病気で、症状としては、上であげた歯茎からの出血や歯のぐらつきがあげられます。
この歯周病が進行すると、歯槽骨が吸収されてさらに歯がぐらついてきてしまいます。
この状況下で矯正治療で歯に力をかけて動かすのは、やはり歯の脱落の原因になるため非常に危険です。
こういったことから、矯正治療を開始する前には、必ず、歯周炎になっていないかどうかを診てもらうことが重要です。
もし歯周炎になっているのであればまずはしっかりと治療し、矯正治療中に炎症が再度起きないようにセルフケアができるようになっておく必要があります。
3.オーラルケアに対する意識を高める
矯正治療で使用する装置はたくさんの種類がありますが、特に気をつけておかなければならないのは、歯に固定するタイプで着け外しができない装置を使用するケースです。
矯正治療で歯に固定された装置があると、装置の周りにプラークが溜まりやすくなり、今までのブラッシングだけでは汚れが十分に落ちない、ということもあります。
そういった場合は、歯ブラシ以外のオーラルケア器具もプラスしながらのセルフケアが必要となります。
このように、矯正治療を開始した後もセルフケアがしっかり行えるように、治療前からお口の中に関心をもって積極的にケアをする習慣をつけておくことが重要です。
4.さいごに
ここまで、矯正治療前にチェックしておきたいポイントについてお話してきましたがいかがでしたでしょうか。
矯正治療で歯を綺麗に並べる上で、まずは歯茎、歯といった土台の環境を整えておくことが大切です。
これから矯正治療を始めようとしている方、検討している方は是非参考にしてみてください。