投稿日:2023.7.10
矯正治療後も終わりじゃない!?保定期間の通院間隔とは
みなさんこんにちは。博多矯正歯科です。
今日は矯正治療が終わったあとの保定期間や通院していただく頻度についてお話していきます。
保定期間ってなに?
そもそも、『保定期間』がいつからいつまでを指す言葉かみなさんはご存知でしょうか?矯正経験のある方はご存知かと思いますが、矯正したことがない方にとっては聞きなれない単語かと思います。
保定期間とは、矯正治療終了後に動いた歯を固定するための保定装置(リテーナー)をつけていただく期間のことを指します。歯を動かしたあとは歯を支えている骨などの周辺組織が不安定で歯が動きやすく、後戻りしやすい状態にあるため、そういった後戻りを防ぐために保定装置を使っていただきます。期間の目安としては矯正治療をしていた期間+半年間は1日20時間以上保定装置を着けていただくのが望ましいです。
保定装置の種類
保定装置の種類は主に以下の3つが多く使用されています。
- マウスピースタイプ
- ワイヤー固定タイプ
- ベッグタイプ、ホーレータイプ
マウスピースタイプ
1番目のマウスピースタイプは当院でも使用している取り外しが可能なプラスチック製のリテーナーになります。
こちらは透明な素材でできているため審美性が良く、日中の使用でも目立ちにくいのが最大のメリットです。
また、簡単に取り外しが行えるため清掃もしやすく、清潔な状態を保ちやすいのもメリットです。
しかしプラスチック製のため耐久性はあまり高くありません。歯ぎしりを頻繁にされる方や食いしばりなどの癖がある方はマウスピースに穴が空いてしまったり割れてしまうケースがあります。
お食事の際には外していただく必要がありますが、外食などでお店で外したまま置いてきてしまい紛失したといったお話もよくあるので取り外しが可能な分管理が難しい面もあります。
清掃法としては流水で洗ったり歯ブラシを用いて汚れを落とすなどの方法があります。また、落ちにくい汚れはマウスピース専用の洗浄剤を使用するのもおすすめです。この時に歯磨き粉を使うとマウスピースに細かな傷が入ってしまい、逆に汚れが付着しやすくなったり菌が繁殖する原因になるので注意してくださいね。
ワイヤー固定タイプ
2番目のワイヤー固定タイプは「フィックスリテーナー」や「犬歯間保定装置」といった名前で呼ばれることが多いです。
これは歯の裏側にワイヤーを接着する装置になります。表からは一切見えないため審美的にとても優れています。
また、他の保定装置と違い固定式のため保定装置を継続して使うのが苦手でなかなかしっかり必要時間使用できないといった方にもおすすめです。
しかしマウスピースのように取り外して歯磨きを行うといった清掃ができないので、ワイヤーの周りに歯石が溜まりやすく虫歯や歯周病の原因になりかねません。
日々の歯磨きで歯間ブラシを使用するなど、意識して行うだけでもかなり歯石の付着具合は変わると思いますが、1度付着してしまった歯石は簡単に除去できないため、定期的に歯医者さんでクリーニングされることが推奨されます。また、普段歯の裏側はあまり意識して見ない部位なので知らない間にワイヤーが少し外れてしまっていたなんてことも起こりえます。ワイヤーが外れてしまった歯に関しては保定の効果がないため注意してくださいね。
ベッグタイプ、ホーレータイプ
3番目のベッグタイプ、ホーレータイプはどちらも似たような装置でどちらも取り外しが可能なものになります。ベッグタイプは歯の周りを少し太いワイヤーがぐるっと囲んで保定するのに対して、ホーレータイプは主に前歯の部分のみをベッグタイプと同じようなワイヤーで囲むような作りになっています。ホーレータイプはベッグタイプに比べワイヤーの範囲が狭いので審美的には優れているといえますが、上記2つと比べると審美生という面ではやや劣るかと思われます。
清掃法としては基本的にはマウスピースと同じように流水や柔らかめの歯ブラシでお掃除されるのがおすすめです。
保定期間中の通院頻度
これは病院によってやや異なる部分ではあるかもしれませんが、当院では治療終了後から1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後といった感じで合計2年間に渡って経過観察を行わせていただいています。保定装置のご利用は患者様のご協力がとても大切になってくるため、保定装置がしっかりと歯に合っているか、咬み合わせに変化はないかなどを確認させていただきます。
また、保定装置を紛失してしまった、破損してしまったという場合ですと保定装置を着けていない間に歯はどんどん動いてしまうので、できる限り早めのご来院をよろしくお願いいたします。
まとめ
保定期間は矯正治療をしていた期間にもよりますが、数年に渡って1日20時間以上保定装置を使用していただく必要があるため、面倒だな大変だなと思われる方も多いと思います。ですがせっかく時間をかけて綺麗に並べた歯が後戻りしてしまうと悲しいですよね…そうならないためにも毎日しっかりと保定装置を使用して綺麗な歯並びを維持していきましょう!
ここまで読んでくださりありがとうございました♪