投稿日:2024.6.12
顎の発達障がいで受け口になるの?顎の発達についてと治療方法
こんにちは!福岡市博多区にある博多矯正歯科KITTE博多院です。
今回は顎の発達と受け口についてのお話です。
適切に歯がかみ合っていない状態の歯並びを「不正咬合」といいます。
日本人に一番多い不正咬合は「叢生(そうせい)」といわれるもので、歯が顎に入りきらず歯が重なっている状態の歯並びです。
八重歯などもこれにあたり、厚生労働省の調査では、12~20歳の男女の前歯の不正咬合のうち、44.3%が叢生の状態です。
参照:厚生労働省e-ヘルスネット「不正咬合の種類と実態」
不正咬合は、顎の成長の発達障がいが原因で生じているケースもあります。
顎がしっかり発達しないため顎が成長せず、歯がキレイに並ぶスペースがなくなり不正咬合となっているのです。
顎の発達障がいは、そのほかにもさまざまな不正咬合を引き起こす可能性があります。
その中でも、反対咬合といわれる「受け口」の原因になることもあるので注意が必要です。
目次
顎の発達障がいとは?
顎の発達障がいとは、顎の骨が適切に成長していないことをいいます。
それによって、
- 顎が小さく歯の生えるスペースが小さい
- 上顎と下顎のバランスが悪い
などの症状を引き起こす恐れがあるのです。
それでは、なぜ顎が成長しないといった症状が起こるのでしょうか。
顎の発達障がいの原因は?
顎の発達障がいの原因はさまざまなものがあります。
- 遺伝的なもの
- 食生活
- 日頃の姿勢や生活習慣
- 子どものころのクセ
遺伝が原因で、お顔の形や大きさが似ることで顎が小さいといったケースもありますが、生活習慣や子どものころのクセなどによって後天的に顎の発達に影響を与えることも考えられます。
顎が発達していないとどうなる?
顎が未発達だと、以下のような影響を引き起こす恐れがあります。
しっかり咀嚼(そしゃく)できない
上下の歯がかみ合っていないので、しっかり噛むことが難しくなります。
咀嚼(そしゃく)機能が低下することで、食べものを小さく砕く前に飲み込んでしまい、消化器官に負担をかけることにもつながるのです。
また、食べるのが遅くなるなどの影響も考えられます。
発音が悪くなる
適切な発音をするためには、お口や唇、舌の複雑な動きが必要です。
顎がしっかり発達していないと、お口周りの筋肉が鍛えられず、はっきり発音できなくなる恐れがあります。
お顔のバランスが悪くなる
お顔が左右非対称になったり、鼻から下が垂直方向に成長して顔つきが長くなったりすることがあります。
顎の発達障がいと受け口にはどんな関係があるの?
顎の発達障がいは、上顎の成長不足や下顎の過度な成長などから受け口を引き起こすリスクがあります。
受け口とは
受け口とはどのような不正咬合なのでしょうか。
受け口とは、上顎より下顎が前に出ている歯並びのことです。
「反対咬合(こうごう)」「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)」ともいわれ、12~20歳の前歯の不正咬合の中で2.4%の方が当てはまる歯並びです。
参照:厚生労働省e-ヘルスネット「不正咬合の種類と実態」
受け口を放っておくとどうなるか
適切な位置でしっかり噛めないため、顎をずらして噛むクセがつくこともあり、顎のゆがみにつながり、顎関節症を発症するリスクが高くなります。
また、成長とともに下顎が長くなり、目立ちやすくなる恐れもあります。
受け口の治療
受け口の治療にはどのようなものがあるのでしょうか。
受け口には「歯の生え方に問題があるケース」と「顎の骨に問題があるケース」があります。
それぞれの原因によって治療法は異なるため、しっかり検査し、適切な診察を行う必要があります。
歯の生え方に問題があるケース
歯の生え方に問題があるケースとは、歯が本来の位置から手前に生えてきた場合や、傾いて生えてきたことで受け口になっている歯並びのことで「歯槽性下顎前突」といいます。
乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた、指しゃぶりなどのクセで歯が傾いてしまったことなどが原因と考えられます。
この場合、マウスピースを使った「マウスピース型矯正装置」や歯にワイヤーを装着する「ワイヤー矯正」などで治療を行います。
マウスピース型矯正装置
目立ちにくい透明のマウスピースを使った治療方法です。
ほかの人から気づかれにくく、お仕事などで目立つ矯正装置をつけられない大人の方に注目されています。
食事や歯磨きの際には取り外せることもメリットの一つです。
また、ほかの治療法にくらべて通院頻度が少ないため、忙しい方におすすめです。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットといわれる器具を歯に装着してワイヤーを通し、徐々に歯を動かす治療法です。
動かしたい方向に歯に適切な力を加えることで、歯並びをキレイに整えます。
当院では、ワイヤーを歯の裏側に装着する「裏側矯正」をおすすめしています。
人前に出ることが多い方でも、ほかの人に気づかれにくい矯正方法です。
奥歯を軸として前歯を動かすため、前歯を引き込みやすく、受け口に効果的な治療法といえます。
顎の骨に問題があるケース
上顎の成長が不足していたり、下顎の過度の成長などで受け口になってしまったりした場合など、顎の骨に問題があるケースの受け口を「骨格性下顎前突」といいます。
遺伝のほか、顎の発達障がいなどが原因であると考えられます。
骨格異常の程度にもよりますが、外科手術が必要になるケースがあるので、歯科で精密な検査を行う必要があるでしょう。
外科矯正
博多矯正歯科では、顎の発達障がいなどによる重度の受け口の外科矯正を行っています。
顎の骨格に問題がある場合、マウスピース型矯正装置やワイヤー矯正などの治療法では歯並びが改善しないことがあります。
精密な検査を行った結果、外科矯正が必要だと診断するケースもありますので、一緒にどのような治療法を選ぶか考えましょう。
顎の骨を切ったり削ったりする外科矯正を行うことで、骨格やお顔の問題をスムーズに整えられる可能性があります。
当院では、外科手術を先に行い、その後に歯列矯正を行う「サージェリーファースト」で外科矯正を行っています。
外科手術は提携している医療機関で行いますが、検査や治療計画は当院が主導になって担当するのが当院の治療方針です。
歯並びのお悩みはどのようなことでも当院までご相談ください
受け口にも種類があり、それぞれに原因があります。
福岡市博多区の「博多矯正歯科KITTE博多院」では、歯並びが悪くなった原因を根本から探り、患者さんお一人お一人に合った治療法をご提案いたします。
患者さんとのカウンセリングを大切にして、治療のメリットやデメリットを丁寧に説明させていただきますので、どのようなことでもお話ください。
矯正治療は、一般歯科にくらべて治療が長く続く治療です。
そのため、通いやすさにもこだわって歯科医院を選びましょう。
当院は、博多駅から直通のKITTEの中にある歯科医院です。
診療時間が20:30まででお仕事帰りのお時間でも通っていただきやすいのが特徴です!!
患者さんが気軽に通っていただけるよう、リラックスして過ごせる空間づくりに努めていますので、歯並びのお悩みは当院までご相談ください。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。