投稿日：2021.8.24

検査後の診断は何を話すの？

こんにちは！博多矯正歯科、歯科衛生士の山田です。
本日は「検査後の流れ」についてお話をさせていただきます。

【診断】

検査をして2週間後に診断にきていただいて、ドクターが診断結果をお話していきます。
診断とは検査時に取らせていただいた資料をもとに現在のお口の状態・パノラマ、CT・シミュレーション・抜歯の有無・装置などの説明をしていきます。

 

まず現在のお口の状態を説明していきます。
歯並びの凹凸だけでなく、かみ合わせもとても重要になります。
噛み合わせに異常がある事を不正咬合といいます。不正咬合は6種類あります。
上顎前突、下顎前突、切端咬合、過蓋咬合、交叉咬合、開口があります。

【不正咬合の種類】

①上顎前突

 

上顎前突とは上の前歯や上あごが下の歯よりも前方にでていることをいいます。
大きく二つに分類すると上の歯の傾斜によって前に出ている歯自体のものと、下の歯に比べて上の歯全体が大きく、上の歯茎と歯が前方にでている骨格的なものに分かれます。
上の歯の傾斜によって前歯が出ている場合の原因は様々ですが、幼少期の指しゃぶりや舌で上の前歯を押す癖によって起こりやすいと言われています。
また鼻呼吸ではなく口呼吸をしている場合も歯が前に出てきてしまいます。
口呼吸になるとお口の中が乾燥しやすくなり、歯周病や虫歯のリスクが高くなるだけではなく、口臭の原因にもなります。
治療していく方法は様々ですが、表側矯正・裏側矯正・インビザラインなどで歯を正しい位置に移動させるのが一般的です。
上顎前突は日本人で2番目に多い不正咬合となっています。

②下顎前突

 

下顎前突とは上顎前突の反対で下の前歯や下あごが上の歯よりも前方にでていることをいいます。
こちらも上顎前突と同様で上の前歯が後ろに傾いていたり下の前歯が前に突き出している歯自体のものと、顎のバランスが合わない骨格性のものに分かれます。
原因は上顎前突と同じになります。
下顎前突を治療する際には矯正治療＋下の顎のサイズが大きい場合は外科手術を行い顎のサイズを小さくする方法もあります。

③切端咬合

切端咬合とは上下の歯の先が重ならずあたっている状態をいいます。
こちらも歯自体のものと骨格性に分かれます。
そのまま放置をすると歯と歯の先同士があたる状態が続くので歯に負担がかかり、歯の先が欠けてきます。
歯の先が欠けると前歯が短くなり、力が加わり続けると歯に亀裂が入り抜歯になる場合もあります。
歯の先が欠けるので、審美的な問題も発生します。

④過蓋咬合

 

過蓋咬合とは噛み合わせが深い状態をいいます。上の前歯が被さり下の前歯が見えない噛み合わせです。
原因は遺伝的なもの・歯の生え変わりがうまくいかなかった・強い力で噛み締めるなどです。

⑤交叉咬合

交叉咬合とは奥歯の噛み合わせが上下反対に噛んでいる状態のことです。
原因は永久歯が生える際にもともとの生える位置が悪く交叉してしまう場合と、いつも同じ側に頬杖をつくなどの外力によるものになります。

⑥開口

 

開口とは奥歯は噛み合っているにもかかわらず、上と下の前歯が噛み合ってない状態をいいます。原因は幼少期の指しゃぶりや舌を出す癖・口呼吸などです。
また、遺伝などで骨格的に問題があり、下あごの成長が悪い人はなりやすい傾向があります。
開口は、前歯で食べ物を咬み切ることができないばかりでなく、聞きとりにくい不明瞭な発音となってしまうなどの問題があります。

 

以上が不正咬合の種類になります。

最後に・・・

診断では現在の状態を説明させていただいたうえで、患者様一人ひとりの症状やお悩みに沿って最適な治療方法をお伝えします。
そして、診断を経て、治療方法・治療にかかわるリスク・期間・支払い方法などに同意を得られれば治療を開始いたします。
その日にご契約も可能です。
ご契約時にはお口のお掃除を行い、虫歯の有無を確認し今後の流れをお伝えします。

 

装置に関しましては、裏側矯正・インビザラインは患者様のお口の中に合わせて製作していく精密な装置になるので製作期間が二ヶ月程かかります。
装置製作期間が二ヶ月程かかるので、虫歯治療・親知らずの抜歯・矯正用インプラントの埋入が必要な場合は処置をしていただきます。
そして必要な処置が終わり、装置が届き矯正治療が開始になります。
虫歯・抜歯の有無・矯正用インプラントに関しましては、後ほどお話をさせていただきます。
お支払い方法に関しましては一括・院内分割・デンタルローンがございます。
次回は矯正治療後のお話になります。お楽しみに！