投稿日:2021.10.15
装置装着後の注意点
こんにちは。歯科衛生士の桝井です。
当院のブログをご覧いただき有難うございます。
今回は、矯正装置を付けた後の注意事項をご説明致します。
これから矯正を考えている方も、参考になることもあるかと思いますので是非ご一読ください。
目次
装置の注意点
①接着剤が完全に固まるまで時間がかかる
装置を着ける時、光を当てて固めていますが、接着剤が完全に固まるまで約24時間かかるので、その間は特に注意していただく必要があります。
※外れた場合はご自身で処理せず、電話連絡をお願い致します。
②歯並びによってはワイヤーや装置が外れやすい
歯の凹凸が大きい時期はワイヤーが折れたり外れたりしやすい傾向にあります。
また、歯が移動する事で余ったワイヤー部分により奥がチクチクする事があります。
※折れた場合はご自身で処理せず、電話連絡をお願い致します。
③装置になれるまで数週間かかる
装置の装着から2週間〜1ヶ月程するとお口の中に矯正装置が着いている環境に慣れてきます。
慣れるまでは話しづらさを感じたり、舌や唇・頬などに口内炎が出来る可能性があります。
※装置が当たって痛い時は慣れるまでワックスを使用していただきます。痛いからと言って装置を外したり、位置をずらしたりすることはできないので慣れて頂くしかない場合もあります。
ワックスは頻繁に使用するとなかなか慣れずにずっと痛いままになるので、我慢出来ない時のみご使用をお願いします。
④歯が動く痛みが出てくる
歯の痛みは個人差がありますが、装置装着してから3時間〜6時間後から生じます。
普段痛みを感じやすい方は、あらかじめ痛み止めを服用する事をおすすめしています。
痛みは3日〜1週間程で感じなくなってきます。
※噛むと痛みを感じやすいので、痛みがあるうちは柔らかいものを食べるなど工夫して頂くといいでしょう。
歯を動かしている影響で、多少歯が揺れたりする事もあります。グラつきを大きく感じたり心配な時はご相談ください。
⑤歯磨きが難しくなる
歯磨きが急に難しくなりますので、タフトブラシを上手に使用して効率よく汚れを落としましょう。
⑥磨き残しがあると虫歯や歯周病になりやすい
歯周病や虫歯の検査は毎回は行っておりませんので、気になる時はご相談いただくか、かかりつけの歯科医院で診てもらいましょう。
お口の中のお掃除は、矯正治療に影響がある場合(装置の周りに歯石が溜まりゴム等がかかりにくい等)は行いますが、それ以外の場合は費用がかかりますのでご了承お願い致します。
お食事の注意点
始めは普段と同じ食事をとることが難しいので、いくつか工夫が必要です。
①粘着性の強い食べ物に注意する
ガム、キャラメル、お餅などは、矯正装置が外れたり壊れる原因となるので食べられません。
②硬い物は細かく切り、小さくして食べる
前歯で噛み切るのは難しくなります。いきなり硬い物を噛むと、装置が外れたり痛みを生じる可能性があります。
少しずつ、様子を見ながらお召し上がりください。
※ナッツやおせんべい、弾力の強いお肉などを噛んで外れて来られることが多いです。
③慣れるまでは柔らかい物がオススメ
始めはうどん等、柔らかく、あまり噛まずに飲み込んでも大丈夫な消化の良いものを選びましょう。
④ワイヤーや装置に食べ物が挟まったりしやすいので、食後は必ず歯磨きをする
すぐに歯磨き出来ないときは、口の中をゆすぎましょう。
お口をゆすぐことで、虫歯になりやすい環境の改善になります。
歯磨きの注意点
装置の周りや、歯と歯茎の境目、ワイヤーの下が特に汚れが溜まりやすいです。
しかし、普通の歯ブラシでは毛先が平坦でワイヤー下まで届かないことが多いので、タフトブラシや歯間ブラシなど毛先の細かいものを使って効率よく汚れを落としましょう。
※ワイヤーが通っているので、デンタルフロス(糸ようじ)は使用出来ません。
装置を装着した日にワックス・清掃用具は一式お渡しし、その際に磨き方の説明も行いますのでご安心ください。
心配な事や分からない事があれば、お電話、またはご来院の際にスタッフまでお気軽にお尋ねください。