投稿日:2023.5.6
受け口が及ぼす影響と治療方法
皆さんこんにちは。博多矯正歯科です。
今回は、「受け口が及ぼす影響と治療方法」について詳しくお話ししていきたいと思います。
目次
受け口とは
そもそも受け口とは何か、皆さんご存じでしょうか。
本来、下の歯は上の歯より後ろに下がっている状態ですが、受け口の場合、下の歯が上の歯より前に出ている状態のことを示します。
受け口は、反対咬合や下顎前突とも呼ばれます。反対咬合は歯自体の傾斜により下の歯が前に出ていることを示します。
下顎前突は骨格性のもので、歯の傾斜関係なく下顎自体が上の歯より前に出ていることを示します。
受け口になる原因は大きく分けて、3つあります。
遺伝
親が受け口だからと言って絶対になるわけではないですが、親御さんのどちらかが受け口だと骨格性の遺伝により受け継ぐ可能性はあります。
また、親御さんで反対咬合になるようなお口の癖をお持ちの方はお子様がその癖を真似て受け口になるリスクもあります。
幼いころについたお口の癖
幼少期のころは骨が柔らかく、多少の癖でも歯並びなどに影響しやすいものです。
特に「吸唇癖(唇を吸う癖)」や「頬杖」、「顎を前に出す癖」などは、受け口になるリスクを高めます。
幼少期についた癖は、やめることが難しく症状を進行させることがほとんどです。
そのため、幼少期についた癖は早い段階でやめさせることが一番の対策です。
過成長
上顎に対して下顎の成長が過度に発達することで、受け口になる場合があります。
舌の正しい位置は上顎にくっついている状態です。
しかし、舌の位置が下に下がっていると下顎の成長が上顎に比べて発達してしまうことがあります。
誤った舌の位置が上顎と下顎の成長のバランスが崩れたまま成長する原因となってしまいます。
そのため、常に舌は正しい位置に置くことを心掛けましょう。
受け口の治療について
そもそも受け口だとどのような影響が出てくるのでしょうか。
審美的問題
受け口は下の歯が上の歯より前に出ていたり、下顎が前にでていたりするため
しゃくれに見られ、気にされる方もいらっしゃるかと思います。
機能的問題
下の歯や下顎が前に出ていることにより、食事の際の咀嚼が上手くできていなかったり、言葉を発する際の活舌に問題が出てきたりする可能性があります。
咀嚼が上手くできていないと、咀嚼の不十分により食べ物の消化に影響を及ぼします。
活舌に関しては、特に「サ行」や「タ行」が言いづらく、コミュニケーションが上手く取れなかったり、聞き取りづらくなったりする可能性が出てきます。
また、誤った咬み合わせにより、顎や顔が変形する可能性も出てきます。
さらに顎にかかる負担が大きくなり、将来的に歯を失うリスクも考えられます。
このように受け口であることにより様々な問題が出てきます。
では、どのように治すべきなのでしょうか。
歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)
下の歯が上の歯より前に出ているなどの、歯並びによる受け口の場合歯列矯正によって改善することができることがほとんどです。
凹凸のある歯並びをきれいに並べつつ、ゴムかけなどで咬み合わせを合わせたり、抜歯や歯と歯の間に隙間作りをして歯を後ろに下げていくという治療方法があります。
外科矯正
外科的手術を受けることにより、下顎を後ろに下げることが可能です。
ただし、外科的処置を行うには、一定期間の入院や、術前と術後の歯列矯正(歯並びや咬み合わせを正しい位置に持っていくため)が必要になります。
歯列矯正だけで治るか、外科的処置も併用しなければならないか、
気になる方はカウンセリング、検査のご予約承っておりますので
お気軽にご相談ください。
検査の資料をもとに咬み合わせや骨格に合わせた診断をさせていただきます。
それでは次回もお楽しみに。